Goats Head Soup 2020 | Stone & A Pig Place

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ストーンズのちギターときどきブルースところにより一時ジーンズ、そしてカメラ
からの新テーマ、グローブというか野球カード

エアロスミスのジョーイとは特段関係ないjoeyです。

Goats Head Soup 2020がイギリスでアルバム週間ランキング1位を獲得し、6つの年代(*0年代)で1位を獲得した初めてのバンドになったそうです。

めでたい!
(00年代には取れなかったのか。。。)



さてさて、デラックス盤を聴いてみて。

もともと、おどろおどろしい雰囲気のアルバムという印象を持ってましたが、リマスターでもその印象は変わらず、少し音がクリアになったかな、くらいでしょうか。

改めて聴いてみると、ストーンズっぽいストレートなギターバッキングが少ないんですよね、このアルバム。
ビリー・プレストンやニッキー・ホプキンスの鍵盤メインの曲とか、ワウやフェイザーっぽい感じのリードギター中心の曲が多くて、キースがリズムギターで引っ張るタイプの曲が少ないんです。

例えば、Silver Trainなんかは、前作のAll Down The Lineと似たタイプの曲なんだけれど、キースの存在感が薄く、曲の勢いが弱めです。

Dancing With Mr. Dもキースがリフを弾いてるけど、Disc 2のインストバージョンを聴くと、キースのリフは入っておらず、リフは後からのオーバーダブであることがうかがわれます。つまり、この曲もキースがリフ主導の曲ではないってことです。

やっぱりこの時期キースはドラッグのせいであまり弾いてなかったのか?というと、そうでもなくて、未発表3曲は結構ギターバッキングメインだったりします。
雰囲気的には次のアルバムIt's only rocknrollに入っていてもおかしくない楽曲です。

つまり、このアルバムは意図的にそういう選曲やアレンジをしたということかなぁと思うわけです。
ミック・テイラーもライブではバリバリ弾き倒してる時期ですし、スタジオでも彼の存在感が増してきて、そういったアレンジが可能になったという面もあるかもしれません。

よく、新し物好きのミック主導、古い物好きのキース主導なんて言われ方をしますが、ストーンズは常に自分達らしさの追求と、新境地の開拓を繰り返しているように見えます。

キースのギター中心にすればどうしたってストーンズっぽくなるし、逆もしかり。

メインストリートのならず者はフランスのキースの自宅地下で、キースが好きにやってギターメインのアルバム。
本作はキースのギター控えめで、次はまたギターメインに、という繰り返し。
そういえば、ならず者の前のSticky Fingersも実はキースはあまり弾いてないらしいですし。

キースの存在感はアンジーのアコギとチャック・ベリー調でちゃっかり出しつつ、レコーディングはジャマイカ、音楽的にはファンクの影響も多分に受けながら新境地開拓を目指したのがこのアルバムなんだろうなぁと。


ところで、昔、エアロスミスのバンド名の由来はストーンズの歌詞からきてるとどこかで読んだ気がしてて、それがこのアルバムのDancing with Mr. Dか100 years agoだと思い込んでいました。

が、両方ともair smellsでした。。。(汗)

そもそも、エアロスミスのデビュー盤が1973年1月で先だし、由来はジョーイの造語だそうです。。。

とんだ勘違い~!