昨日午後6時ごろに急に雷が鳴り響き、急転直下、土砂降りの雨になった。
イギリスでこのような激しい雨は珍しいのだが、雨にしては音がすごかったので、庭の方に回って見てみたところ、しろい粒がたくさん庭に落ちているのが見えた。
なんと、7月も第2週に入っているというのに、氷の粒、つまり雹が大きな音を立てて降り注いでいたのである…!
それも、豪雨のような勢いで、コンサーバトリで夫とかわす会話も聞こえないぐらい、コンサーバトリの屋根が割れるんじゃないか、と思うほどの音だった。
一つ一つの粒はそれほど大きくはない。大きいものでも、せいぜい直径2センチぐらい。それでも、雨と氷の粒ではあたったときの衝撃が違う。
これでは庭の花たちは全滅だ! だけど、傘をさして守ろうたって、いったいどれを守ればよい? それに雷がなっているので、それも怖い。被雷したくない。
しばらくは、家の中から見守るしかないだろう…。
雷と雹の豪雨は、およそ5分ぐらい続いてから止んだ…。
庭に出てみると…
Love in the Mist(ニゲラ)の茎はみな倒れてしまっていた。
鉢の中には、雹の粒がたまっていた。
ペチュニアの鉢にも大小の粒が…。
グラディオラスの鉢にも…。
せっかくつぼみがついたバラの鉢にも氷の粒が。
ポピーの葉は、氷があたって裂けてしまっていた。
よく朝、寄せ植えの鉢をチェックしたら、ラベンダーの茎がすっかり倒れてしまっていた。 雹の威力か、あるいは冷たい氷が良くなかったのか…。
せっかく晴れているのに、ポピーの花もこんなありさま。
どちらにせよ、庭の植物には大きな被害がでてしまった。
7月も中旬に差し掛かるころに、まさか氷の粒がこんなに降り注ぐとは…。
さすがイギリス。1日のうちに四季の天候をすべて経験できるというが、この日も朝から雨、晴れ、また雨、風と天気は1日中変化していた…。最後に雹か…。
それでも、ウインブルドンの試合は続行されていたから、雹が降ったのはこのあたりだけだったのかもしれない。
Love in the Mist, これに負けずに花を咲かせてほしいな。
夫、「日本の集中豪雨もそうだし、アメリカの山火事や竜巻もそうだよ。気候変動のせいで世界各地で、いままでになかった、というようなエクストリーム・ウェザー(異常気象)が起こるんだよ…」と。
本当にそうだね。この程度の雹ならまだしも…。
日本では毎年のように「想定外の…」とか、「これまでにない」とか「記録的…」という形容詞を使って大雨の被害をニュースでつたえている。
毎年規模が記録更新されているなら、今までのような暮らし方じゃアブナイ、ということなのだろう。
それでも、気候変動を少しでも止めようという動きは、政治家の間でも一般人の間でも、少ないような気がするのだ。
私たち一般人には、いったい何ができるんだろう…?