また殺したのか? | ロンドンつれづれ

ロンドンつれづれ

気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

ワグネルのトップ、プリゴジンも、プーチンに反旗を翻して数か月で、謎の飛行機事故で死んだ。 反戦を口にしていた、オリガルヒも次々に殺されていった。

 

そして、今度は民主派活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏の突然の死が伝えられた。

 

ロシアは選挙を控え、プーチン大統領の最大の政敵であるナワリヌイ氏を殺したのか…?  いったいこれまで自分に都合の悪い人を何人殺してきたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

「悪が勝つのは、善人がなにもしないからだ」というナワリヌイ氏。

 

 

 

プーチンの元スピーチライターだった、という人物が「プーチンがアレクセイ・ナワリヌイを殺せと命令したのは、正気を失ったとしか思えない」と話した。

 

MSNの報道を要約してみる。

 

 

Ex-speechwriter for Vladimir Putin says he's 'lost his mind' as he 'ordered' Alexei Navalny killing

 

 

ウラジミル・プーチンの元スピーチライターが、プーチンが政敵アレクセイ・ナワリヌイの殺害を命じたことは、精神的におかしくなっているのでは、と話した。

 

先週金曜日に、ロシア当局はプーチンの最大の政敵、民主主義のリーダーでありロシア政府の中心部の腐敗を告発してきたナワリヌイ氏が収容先で死亡したと発表。

 

モスクワはナワリヌイ氏は歩いていて急に具合が悪くなり倒れ、その後すぐになくなったとしているが、世界の首長たちはプーチンを非難している。元KGBのスピーチライターだったアバス・ガリアモフ氏は、ナワリヌイ氏の殺害はプーチンが命じたと確信していると話す。

 

ナワリヌイ氏は死の前日、元気そうに笑っているところがビデオリンクで観られており、妻のユリアさんは「ロシア政府は嘘ばかりつくので、本当に死んだのかどうかもわからない」と話しているが、「もし本当だとしたら、プーチンと政府に責任がある」と話した。

 

ガリアモフはプーチンの精神状態は気分に上下があって不安定でヒステリカル、論理的でなく自分の世界にだけ生きていると評した。「バランスを崩して正気を失っているんだろう。過去2年間になんども数週間にわたって姿を消したのは、何をして何を話してよいかわからなくなっていたからだ。2023年のプリゴジンの反乱以降、彼はヒステリーになっている」という。

アメリカ大統領ジョー・バイデンは金曜日、ナワリヌイ氏の死の背後にはプーチンがいることは疑いようもない、とした。モスクワやサンクトペテルブルクでは、抗議をする民衆であふれたが、ロシア警察は反対の声を抑え込み、少なくとも100人を逮捕したと、ロシアに人権団体は話す。

 

47歳のナワリヌイ氏は北極の牢獄からコヴロフの裁判所へ向かう姿が2月15日の裁判所の記録ビデオに残っている。「昨日のナワリヌイ氏は公聴会のビデオで見る限り、まったく健康そうに見えた」とBBCのフランシス・スカー記者はツイートした。

 

ミュンヘンの安全保障会議で、妻のユリアさんは「この恐ろしいニュースを信じてよいものかがわからない。ロシアの国家が流す情報の上、プーチンは嘘ばかりつくから。でももし本当だとしたら、プーチンと彼の一味、友人、政府は私たちの国、私の家族、私の夫にしたことに対して責任を取るべきだ。その日は近い」と述べた。

 

 

ナワリヌイ氏は2021年にドイツから帰国して以来、「過激思想」の罪で19年の禁固刑に服役していた。2020年には、飛行機内で猛毒のノビチョクを盛られた。

 

 

 

Ex-speechwriter for Vladimir Putin says he's 'lost his mind' as he 'ordered' Alexei Navalny killing (msn.com)

 

 

 

プーチンは、また別の民主主義や反戦を訴える候補の立候補を阻止するようなこともしている。

 

 

 

嘘をついたり、力で抑え込む恐怖政治は、長くは続かない。

 

特に現代のように、メディア統制が難しい時代には、早晩、政治家のやっている汚い真似は国民にバレる。 

 

いつまでも権力の座にいられると思ったら大間違いだ…。

 

 

 

EU会議の欧州外務大臣の前で、夫ナワリヌイ氏の遺志を継いで活動していく、と宣言した妻のユリアさん。

 

 

 

家族には「突然死症候群」と死因を告げられたが、母親が訪ねても遺体に面会することは許されなかった。 ナワリヌイ氏の弁護士も、施設から追い出され、死因についての調査は、無期限に延期されると告げられたという。

 

母親は、「12日に面会した時、息子は健康で元気だった。」と話している。

 

What we know about Alexei Navalny's death in Arctic Circle prison - BBC News