シャネル展 | ロンドンつれづれ

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V&Aで、ガブリエル・シャネルの展示会を行っている。 それを知って、チケットを手に入れようとしたが、3月中旬まですべて売り切れ。 前にデヴィッド・ボウイの展覧会の時も、あっというまにソルドアウトだった。
 
今リモートワークだし、最近仕事が忙しすぎてなかなかロンドンに出ることができない。しかし、これだけは見ておきたいと思っていたのに。
 
そう嘆いていたら、友人が「私、メンバーだから一緒に行けば入れるわよ」というので、お願い、お願いと言って連れて行ってもらった。 彼女はもう3回目だ、というのである。
 
 
金曜日は夜の9時までやっているというので、5時に自宅で仕事を終えた後、急いで出かけたのである。 自宅からは1回乗り換えるだけ、1時間足らずで到着する。
 
V&Aに行くのも久しぶりだし、サウスケンジントンの駅中から地下道を通っていく通路を閉鎖してあったので、外に出なくてはならなかった。 外を歩いていく道筋は、覚えていなかった。いつも地下の通路を使っていたので、到着するまで3人ぐらいの人に聞いてしまった。
 
やっとたどり着いたV&Aの入り口は、いつものところとは違っており、入ってすぐにこの特別展の入り口があった。
 
ガブリエル・シャネル、ファッション・マニフェスト。
 
 
 
ココ・シャネルさんは、洋服だけでなく帽子もバッグも香水もデザインした。
 
 
 
シャネルのスーツで有名だが、こんな柔らかな生地を使ったドレスも。
 
 
 
 
 
ニットの水着も。 水に濡れたら、びよーんと伸びてしまいそうだけど。
 
 
 
 
 
 
 
フェミニンな白いドレスの数々。
 
 
 
こちら、シャネルシグナチャーのシャネルスーツの数々。
 
 
 
 
ジャケットのヘムにつけられているブレードは、私もフランスのクリニャンクールのアンティーク市でいくつか手に入れた。「シャネルが使っていたものよ」というものも買ってきた。
 
 
 
やはり私はこういうかっちりした、シャネルスーツが好きです。
 
 
 
 
ちょっと変わったデザインのものも。
 
 
 
 
スカートのすそなどを、フリンジにしたもの。シャネルで使うツイードは、英国の北の方で作っているリントン・ツイードがほとんど。 布地というよりもニットのように織られていいるので、フリンジが作りやすい。
 
 
 
襟もとのデザインが素敵。
 
 
 
 
こちらもリントンツイードだと思われる。 ボタンはくるみボタン。
 
 
 
ブラウスで使ったシルクの生地を、ジャケットの裏地にしている。
 
 
 
 
シャネルスーツのスカート丈は、シャネル丈と言われて、女性の足が一番美しく見える長さだとされている。 これは、ジャケットのヘムの部分を毛糸でまつってあった。
 
 
 
これは着る人を選ぶデザインかも。
 
 
 
 
今回、一番気に入ったのがこのスーツ。 千鳥格子(英語では犬の歯という)に、黒いブレードでフチ飾り。珍しく、ポケットが付いていない。 ジャケット部分のダーツの柄をそろえるのが難しそう。 スカートも、珍しくプリーツになっているが、生地が厚い場合、プリーツがなかなか決まらないところが難しいかもしれない。
 
 
模様のパターンはもっと小さいが、千鳥格子のツイードを、リントンから買って持っているので、これを作ってみようと思う。 パリから買ってきたブレードもあるし。 
 
自分のサイズを測りなおし、型紙を作り直す必要があるかも。 年齢とともに、体型も変わってくるし。 3月に入って、ちょっと時間ができたら落ち着いてやってみよう。
 
 
ちょっと高いところに展示してあったスーツは、詳細が見えなかったのが残念。
 
 
 
 
でも、これだけの数を惜しげもなく展示してくれて、圧巻だった。
 
 
 
この展示会のブックも買ったのだが、スーツはそこには4,5点しか載ってなかったので、こうして実際に見ることができてよかった。
 
 
 
ぜひ日本でもやってもらいたい展示会。
 
 
 
ドレスメーキング、文化服装学院、セツ・モードセミナーなどの学生さんなど、本当に役に立つと思う。
 
 
 
 
 
 
 
このピンクは、スーツではなくてワンピース。私がこの日着て行ったワンピースにデザインが煮ている。
 
 
 
こちらも中のブラウスの生地をジャケットの裏地にしたデザイン。
 
 
 
 
 
光沢のある厚地の生地で作ったスーツも多数展示してあった。
 
 
 
エリザベス女王からの手紙もあったので、各国の王室なども客筋だったのだろう。
 
 
 
 
 
 
とっても高そうな生地。
 
 
 
シャネルの工房でのファッションショーでは、モデルが降りてくる有名な階段があったが、それを模したディスプレー。
 
 
 
こちらもシンプルなモノトーンのスーツ。襟のデザインが素敵だが、首が長くないとこういうイメージでは着こなせないだろう。
 
 
 
 
スーツの部屋をご覧ください。
 

 
 
とにかく人気で、2月終了だったのを延長、さらに毎日の展示の時間を大幅に伸ばしたというのに、それでもチケットがまったく手に入らない状況。
 
 
メンバーシップを持っている友人に感謝。
 
そして、メンバーズルームで食事を。
 
 
 
彼女はマスのグリルを。
 
 
 
私はダックをいただきました。
 
 
 
メンバーズルームのメニューのチョイスは少ないけれど、おいしかったです。
 
 
デザート。彼女はフルーツとチョコのムース。すっぱくておいしかったそうです。
 
 
 
私は洋ナシのタルトとバニラアイス。こちらもおいしかったです。メインの量が少なかったので、デザートまでおいしくいただけました。
 
 
 
「最近ちっともロンドンに出てこないから会えないじゃない!」と怒られましたが、久しぶりに会った友人と、文化的なものに触れ、積もる話もできて良かったです。
 
さ、また仕事頑張んなくちゃ。