友人たちが「イギリスだけじゃなくて、ほかのヨーロッパも見たい」と言ってきたとき、なぜクロアチアを選んだかというと、パリはもう何度も行っているのでちょっと飽きているというのもあった。
そしてクロアチアは近年のイギリス人の旅行先として評判が良い。 ということは安全で安いということもあると思ったのである。 そう、格安航空券を手に入れれば、2時間半ほどで到着するザグレブは、ホテルもロンドンよりずっと低価格で、気楽に出かけることができるのだ。
そして冬でも見ることのできるのは、クリスマスマーケットである。ザグレブでは、1月6日までやっていると観光案内にでていたのだ。そしてそこには「ヨーロッパで一番大規模なクリスマスマーケット!」と書いてあったのだ。よし、ここに決めよう! 夜の街を3人で歩いて、屋台でいろいろ買って食べよう!
航空券は往路はBAで、復路はユーロウイングで取れた。ホテルも、市中からはちょっと離れているが、お手頃価格のB&Bがエクスペディアで取れた。何か月も前に予約をすると、いろいろとお得なのである。
先日書いたように、到着日は空港からはタクシーで市内のホテルに移動し、少し休んでから黄昏の街を旧市街まで歩いたのである。 飛行機に乗っている時間は短いし、そのあとの移動も気楽にできたので、疲れはなかった。
ザグレブ市内には、この青い市電が縦横無尽に走っている。私たちは主に徒歩で移動したが、市電を使うのも手である。
市中までは、ホテルから徒歩で15分ほど。ホテルでもらった地図に、オレンジのマーカーでクリスマスマーケットのある場所をハイライトしてもらった。 グーグルマップは使えない、どこまでもアナログは私たちである…。
実に7か所ほどの場所に、オレンジで丸を付けてくれたので、順番に回ろう、ということになった。
さあ、このあたりからもうカフェの店の外には少し高めの台が出してあって、大きなパラソルの下にはテーブルがいっぱい。 みなさん、冬だというのに外で飲み食いするんですね。
ホット・ティ、ホット・ジンなどと書いた屋台が。フリッターといわれる甘い揚げ物のお菓子もあちらこちらに。
ここは屋台とはいえ、しっかりした食事を売っていた。塩豚とザワークラウトは、クロアチアのクリスマスの定番だそうです。
街のそこここにちょっとした屋台の広場があって、テーブルと椅子が並べてあって皆さんがいろいろと食べている。
クロアチアは、イタリアの長くつのちょうど右側に、アドリア海を隔ててありますので、南欧といってもよいほど暖かい気候なんですね。
海辺の観光地、ドブロブニクまではザグレブから5時間ほどのようですが、夏はイギリス人が大挙して泳ぎに行く場所です。もうほとんどモンテネグロですが。
なので、冬といっても思っていたよりもずーっと気温が高く、ダウンを着込んでいった私たちは歩いていて汗をかくほどでした。
一番大きなイエラチッチ広場。ここには屋台ではなく、ステージがしつらえてありました。 12月31日にはここに大勢が集って、カウントダウンをしたようです。私たち高齢者は行きませんでしたがね…。
では、ご一緒にザグレブのクリスマスマーケットを歩いてみましょう!
一つの広場から、別の広場まで、みんなそぞろ歩きを楽しみながら。
アンチョビーとエシャロットのパテの前菜。 これは一人分をシェア。けっこうな量でした。
そして、先ほど屋台で見ておいしそうだった、塩豚とザワークラウトのお料理。
現地の名前、なんだったかな~~!
付け合わせのポテトも、ホースラディッシュも、おいしかったです。
結構なボリュームだったけれど、残さず食べちゃいました。
請求書にサービスチャージが入っているか、と聞くと、「クロアチアではサービスチャージを勝手に入れることはしません、チップはお客様の心次第です。払う必要はありませんよ」とのこと。
しかし、大変に快いサービスだったので、私たちは小銭で10%ほどを置いてきました。
さて、また、先ほどの広場に戻りました。
もうクリスマスは終わっていましたが、ヨーロッパでは1月6日まではまだクリスマス気分のホリデーの人が多いです。
来た道をゆっくり二人で歩いて戻りました。クロアチア初日の夜でした。