イギリスの新星 | ロンドンつれづれ

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テニスのUSオープンが開催している。

 

今日は、イギリスのBBCの夜のニュースでで、英国の18歳、エマ・ラドウカヌーがセミファイナルに進んだことを繰り返し報道していた。

 

 

ウインブルドンなどを主催している英国だが、女子のテニス選手で4大大会のセミファイナルまで進んだ選手はもう過去何十年もいないんじゃないだろうか。 しかも18歳。

 

ウインブルドンでは、ホストピックとして出場しながらもかなり勝ち上がって一夜にして知名度を上げた。 

 

 

しかし、このUSオープンでは過去に大坂選手も破ったことのあるスイスのベンチッチ選手を相手に、堂々の戦いぶり、相手のサービスを何度もブレイクして、準々決勝を勝ち抜き、セミファイナルに進むのである。

 

 

 

BBCでは、セミファイナルはすべて10代の選手になるかも、と話していた。 若い選手たちがトロフィーを手にするチャンスかもしれない。 もっとも人間、体力が一番あるのが18-22歳位なのだろうから、経験ということを差し引けばスポーツでは若手がアドバンテージを持っているだろう。

 

しかし、テニスは長時間にわたる競技であり、スタミナの配分もだが、駆け引きや計算も必要で、経験が大きくモノをいうのだろう。 男子ではラファエル・ナダル選手やロジャー・フェデラー選手が「もう引退か」と言われていながら相変わらずトップグループに君臨している。

 

しかし、やっとイギリスにもスター選手が現れたなあ、と夫などは喜んでいる。 生まれはカナダで今は英国籍。 母親は中国系、父親はルーマニア系の混血で、とってもキュート。両親は金融系で働くエリートである。 彼女にはスキーや乗馬などいろんなスポーツをこれまでもやらせて、テニスでその才能が花咲いた、ということだろう。

 

シード選手でない、下から勝ち上がってきたきた選手がUSオープンでセミファイナルに残るのは、史上初だそうだ。 まだアンフォースト・エラーなどが多いが、それも経験を積んでいくうちにチャンピオンらしいプレーができるようになってくるだろう。

 

コートでのインタビュー。 準々決勝を勝った時は、ご両親にラインメッセージを送ったのに返事がなかったと言っていたせいか、このインタビューでも「イギリスで家族が見ていてくれるといいけど」と笑っていた。 また若い選手が多いことについて、「次世代が強力なことは嬉しい。 ベンチッチ選手も素晴らしかったし、昨日は彼女の19歳の誕生日で、カップケーキをもらったわ」と。

 

 

 

それにしても、テニスは点数がクリアで、ボールのインやアウトは機械で測定していて正確、チャレンジもその場でできてすぐにビデオ映像でわからせてくれる。 勝ち負けが客観的ではっきりしていていいなあ。 モヤモヤしないで済むのである。

 

フィギュアスケートも機械で測定できるところは全部AIを使ってもっと客観的にやれば、見ている方はもっとスッキリするというのに。