なぜこういうことに? | ロンドンつれづれ

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夫が怒って私にISUのリンクを送ってきた。

 

日本のエース、羽生結弦選手のこれまでの戦績の中から、2014年のオリンピックの記録が消えているというのである。

 

 

このページのアップデートの日付は2021年8月30日となっている。

 

 

www.isuresults.com/bios/isufs_cr_00010967.htm

 

確かに、一番上のOlympic Gamesの一番上のところ、2018年のオリンピックの記録しか書いていない。

 

 

なぜこういうことをするんだろうか?

 

他の競技会に関しては、2009年のジュニア世界選手権の12位まで書いてあるのに、なぜ2014年のソチ・オリンピックの優勝の記録が抜け落ちているのだろうか?

 

 

ISUのこういうこところがどうにも理解できないのである。

 

フィギュアスケートの歴史の中、過去60年以上で、ディック・バトン氏以来、オリンピックの金メダルを連取したのは、羽生選手ただ一人。 それをうっかり記録し損ねたというのだろうか。

 

英語圏のファンの間ではもうみんな頭にきてISUに文句を送り付けている。

 

 

私が今日一晩寝て、明日起きたらすでにもう訂正が入っていることを願っている。 が、今日の段階ではまだ上記のごとくである。 30日(月)更新なんだから、今日1日、直す時間はあったはずなのに。

 

ただの不注意なら早くウェブを修正するべきだが、これまでの色々があって、ファンとしては素直に見れないのである。 (ファンが記録しているYuzuru HanyuのWikipediaを参考にしろ、あっちの方がずーっと正確だと言ってやりたいぐらいである)

 

ISUが北京オリンピックに向けてどういうアジェンダがあるのか、また巨大スポンサーや巨大放映権料を支払っているアメリカのテレビに色々と忖度や計画があるのかもしれないが、こういう姑息なことを繰り返していれば、フィギュアスケートそのもののファンがどんどん離れていくだろう。

 

いや、もうすでに、日本の羽生結弦選手という大スターが競技会からいなくなれば、日本人ファンだけでなく世界でこれだけ増えたフィギュアファンがあっという間に離れて行ってしまうだろう。

 

ISUは、羽生選手を入り口にして、せっかく世界中でフィギュアスケートをもっとメジャーなスポーツとしてプロパガンダをすることができたはずなのに、その好機をこの2-3年はまったくもって逃す方向に向いてしまっている。 実に短絡的で愚かな戦略ではないか…。

 

目の前の利を求めるあまりに長期的に見たこのスポーツの普及に繋がる戦略が立てられないとは。 

 

夫はいつも言うのだ。 「羽生選手のような、スケートを愛するスケートの神様のような人を大切にし、彼にあこがれる若手をうんと増やし、せっかく彼についているファンが彼の引退のあともフィギュアを趣味として見てくれるようにすればこのスポーツの普及にとってなにより役立つというのに。 ISUは彼のファンを怒らせるようなことばかりしている。本当にISUはバカだなあ」と。

 

この日本の少年が(今はもう青年ですが)出場する試合は、世界中のどこで行ってもチケットが売り切れるほどの大盛況、どれほどISUはおいしい思いをさせてもらっていることか、その恩も忘れて。

 

 

もっとも、それは日本のスケート連盟を見ても言えることだが。

 

日本のフィギュアスケート界をけん引する稼ぎ頭に対し、スピンをひとつ0点にするという暴挙を平気でおこなったりして。解説の人すら、何で0点になったか説明もできなかったというのに。

 

つい最近の国内戦のジャッジを見ても、???と頭をひねってしまうような審査とスコアが目に余るのである…。 なぜ誰が見ても納得できるような公平で明快なジャッジができないのだろうか?

 

たとえば、佐藤駿選手や樋口新葉選手のPCS, いつもいつも低すぎませんかね? 相変わらず日本では西日本のコーチたちが幅を利かせてるのかと思いたくなる。

 

ロシアもそうだけれど、ついているコーチで選手たちへの採点が左右されるのってどうなんだろう。 エテリ・トウトベリッツ女史についていないと、ロシアでは高得点がつかない、と他のコーチたちまで言っているけれど…。 日本でも同じように権力のあるコーチに着いた方が、選手にとっては得なのかな?

 

あるいは国際試合だと、所属している国で。 フィギュア大国、お金や権力を持っている国、そういうところのスケーターは点数を甘くしてもらっている…、結局、昔からそういうスポーツなんだな、ということでしょうか。

 

 

すみません、腹が立って、ちょっと荒れました。