ツルソワ選手の移籍 | ロンドンつれづれ

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ロシアのフィギュアスケート3人娘のひとり、ツルソワ選手が、エテリ・トウトベリッツ氏の指導からはずれるようで、エテリさんや受け入れ先になるというプルシェンコさんなどが色々話しているようだ。

 

 

プルシェンコさんのところには、エテリさんのところのジャンプコーチ、セルゲイ・ロザノフ氏や、ヴェロニカ・ジリナ選手という有望ジュニアも移籍するらしい。 ジリナ選手は、ロザノフコーチがジャンプを鍛え上げたそうである。

 

確かメドヴェデワ選手の移籍の時もかなりはっきりしたことを言っていたエテリさんは、今回も「選手の自由だけれど、うちよりよい条件のところはないはずよ」と今回も。

 

プルシェンコさんは、ロザノフコーチには期待しているそうで、クワドや3Aを跳ぶジリナ選手についても楽しみなんじゃないだろうか。 もともと、ジャンプに強いプルシェンコさんだが、ツルソワ選手にジャンプだけでなく、芸術性や表現力という新たな魅力を足してくれるに違いない、と期待をしているのだが…。

 

下は、ロザノフさんのインスタグラムより。

https://www.instagram.com/p/B99yZmooSQY/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=embed_video_watch_again

 

 

プルシェンコ氏は、移籍はツルソワ自身が決めたことだと話した。 「誰も誰かに何か仕掛けたわけでも、他のコーチやチームから手招きしたわけでもない。今は選手が移籍しようと思えば窓口は開いている」と、選手のイニシアチブを強調した。

 

「自分はどこでトレーニングした方がいいのかを決めるのは選手自身じゃないだろうか。サーシャ(トルソワ選手)とセリョージャ(コーチのセルゲイ・ロザノフ氏)と協力関係を結ぶために連盟も我々を支援し、許可してくれると私は思っている。」  彼は、ツルソワとロザノフ・コーチの移籍は長時間かけて準備され、ツルソワとその両親には、エテリから離れることはdiplomaticに, つまり上手にやった方が良い、と助言したそうである。
 

 

方、エテリがコーチとして所属している「サンボ70」のレナード・ライシェフ所長は、ツルソワ選手の除籍を発表したという。 サンボでは、スポーツ施設を提供すると同時に、義務教育の学校にも選手たちを通わせている。 今年はアリーナ・ザギトワ選手が11年生を終了する。 所長は、ツルソワは今9年生だが、コーチを替えて別の場所でトレーニングをする場合、規約に従って普通教育学校からも除籍する、と述べた。

 
さらにライシェフ所長は「スポーツ・教育センター『サンボ70』には26種類のスポーツがあるが、フィギュアスケートで起こったようなコーチ変更という不躾な状況に直面したことは一度もなかった。交渉せず、すべての関係者と話し合うこともなくコーチを変更することは、特に国全体が共通の災い(新型コロナの感染拡大)を克服することに集中しているこのような危機的状況のときには、裏切り行為だといえる」と指摘、メドベデワ選手の時はコーチ変更についてしかるべき形で合意された、と話したそうだ。
 

https://jp.sputniknews.com/sport/202005077427800/

 

 

うう~ん。

 

ツルソワが自分のSNSで、詳細を発表、というニュースがあったあとに、彼女の父親からは「そのSNSは、偽アカウント。 本人が書いたものじゃない」という発表があったり、なんだかゴチャゴチャしていますね…。

 

メドベデワ選手の時も、エテリさんからは色んなすっぱ抜きコメントがでたりして、それほどすんなり移籍が決まったようには見えなかったので、なかなかロシアスケート界も大変そうです。

 

ツルソワ選手を引き受けたプルシェンコ氏、なにがなんでも彼女をオリンピックに送り込むべく、これから大変でしょうね…。 

 

サンボの方は、シェルバコヴァ選手、コストロナイア選手、そしてワリエワ選手という新たな3人娘を揃えて、本気で当たってくるでしょう。

 

ますます、ロシア女子からは目が離せません!

 

 

ところで、メドベデワ選手について、マリア・ソツコワ選手が、なぜパンデミックの真っただ中に日本に行こうと思ったか、日本入りの話を聞いて唖然とした、と話しているようです。

 
「この話(日本入り)を聞いて、唖然としました。だって彼女が渡った時期はもう、すべて閉鎖されて、観客を動員するショーなんて無理なことははっきりしていたからです。なんで組織側は彼女の日本入りを止めなかったんだろうとそのことばかり考えました。答えは見つけられませんでした。だから、きっとショーの組織側はメドベージェワが日本入りしてもどうできるのか、わかっているのだろうと思ったのです。今、彼女がいるのはカナダでさえないんですよ。カナダなら割合長い間暮らしたし、もう慣れているでしょう。でも検疫中で他の国に滞在していて出国の可能性もないなんて。本当に彼女が気の毒だと思います。」
 
確かに、日本側にメドベデワ選手の手引きをしたり、面倒を見ている人がいるんでしょうね。今回の彼女の騒動は、その人たちの責任もかなり大きいような気がしますね…。