GPFのチケット | ロンドンつれづれ

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夫から、「GPFのチケットを手に入れた!」という連絡が入った。

 

そう、昨日の夜10時から、GPFのチケットのセールがあり、一般用にすこし安価なチケットの解禁があったのである。

 

うちはプラチナチケットを手に入れるような経済状態ではないので、夫はゴールドチケットを最初から目指して頑張ったようである。 ジャッジサイドはそもそもセールになっていなかったが、ショートサイドとジャッジから反対の側が売り出されていたそうである。

 

夫はそこそこの席を手に入れ、満足のようである。 しかし、通しのチケットで、そこそこの席でも、一人につき7万円、これは今までに比べてやっぱり結構高額である。 しかも、座席は背もたれがついていないから疲れるかも・・・と夫の話。 背もたれがないと、前の人の背中に靴がつきそうで気になるし、よっかかるものが無いと、それも疲れる・・・。

 

どうやら、GPFのチケットはかなり売れ残っているようで、やはりこれまでのGPFに比べて高額なのが響いているのだろう。 ヨーロッパの観客はそのへんのところはシビアに計算するので、なにがなんでもチケットを手に入れる、という態度では無いようである。

 

ジャッジサイドの良い席、高い席はきっとアジア系の旅行代理店が買い占めており、セールになっていなかったのかも、と夫は推察している。 一般に売り出された普通席でもプラチナ席の売れ行きは良いようだ。

 

今年、羽生選手はGPSではカナダで1回、日本で1回試合にでるので、アジア系のお客さんはそちらのチケットを手に入れた方が安いだろう。 オータムも、スケートカナダも、チケットは良心的な価格のようである。 イタリアでのGPFは、各イベントに6人、6組ずつしかスケーターが登場しないのに、プラチナ特別席の値段はいくらなんでも高すぎた。 そして一般向けのチケットも例年に比べてかなり高いという印象をもたれただろう。

 

どういう理由があってここ数年のスケート競技会のチケットの値段の高騰があるのか知らないが、こういうことを続けていると競技自体のファンはどんどん離れてしまうような気がするし、家の近所でフィギュアスケートの試合があるから見に行こう!という新たなファンは、この値段を見てはなかなかでないだろう。 

 

フィギュアスケートの素晴らしさや面白さを知ってもらって裾野を広げる、という意味では敷居の高すぎる値段であって、子供連れの家族で観に行こうと思ったら、莫大な散財になってしまうだろうから、ますます熱心なスケートオタクか、一部スター選手のファンしか見に来なくなってしまうだろうことが残念である。

 

アイスショーは高額でも構わないが、競技会はスポーツの裾野を広げるという意味や使命もあると思うので、誰でも観に来れるような環境があった方が競技自体のためになるだろう。 なぜここまでのチケット代の高騰をISUは許しているのかな、と思うのである。