ISU大人の世界選手権にチャレンジ | ロンドンつれづれ

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気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

イギリスに来て知ったこと。

 

それは、民間社会の力が強いことだった。

 

一般の人々が自分たちの意見をしっかりと持っていて、政治にしっかり影響を与えている。 

 

その形のひとつが、チャリティ、ボランティア活動、そしてそれを支える市民の力だった。

チャリティとは非営利の組織、日本で言えば、NPOや、文化や福祉関連の社団法人などである。

 

大きな博物館、テイト・ブリテンや大英博物館も、実はチャリティである。 入館者は無料で素晴らしいアート作品や世界の歴史的な物品を見ることができる。 これらの博物館は、政府の助成金、企業からの寄付、そして一般の人々からの寄付で運営することができている。 子供たちや、経済的にゆとりのない人たちも、世界的な美術品を直接見ることができるのである。

 

また、貧困者、ホームレスの支援や、動物愛護の運動、そして子供の虐待対応も、イギリスは古くから民間団体であるチャリティが先導的な役割を果たし、情報やノウハウを蓄積し、政府に働きかけて法案成立や予算の獲得に役立ってきた。

 

市民は大学生ぐらいから、毎月額を決めて、自分の応援するチャリティに寄付をしている人が多い。またはボランティアやインターンシップという形で、チャリティを手伝っている。 仕事を辞めて年金をもらうような年齢になった人は、ボランティアでそういうチャリティの持つショップで手伝ったり、近所の病院のショップに編み物を寄付したり、盲学校で朗読をしたりして役に立っている。

 

あるいは、自分の趣味をチャリティの支援に結び付けている人たちもいる。 例えば、ロンドンマラソンで完走を目標にして、アフリカの女子の識字率を高めるチャリティに寄付を募ったりする人々がいる。 彼らは、マラソンに挑戦することを友人や知人に宣言し、支援を募るのである。

 

人々は、自分の応援するチャリティのロゴの入ったベストを着て走っている。

 

 

 

下は、NSPCC, イギリスの児童虐待防止協会のロゴを付けて走る女性。

 

もちろん、彼らがもし完走できなくても、彼らを応援する人たちはちゃんと寄付をしてくれる。支援者は自分が体や時間を使ってできないチャリティの社会貢献に、お金で支援することで参加している。

 

チャレンジをしてチャリティ支援をする人々とそれを応援する人々をつなぐのが、ジャスト・ギビングというファンドレイジングのサイトだ。 自分のチャレンジを決め、どのチャリティの支援のためにそれをするかを発表する。 そして自分の友人や知り合いにそれを知らせ、支援するチャリティの目的やコンセプトに同意する人々は、ジャストギビングのサイトを通じて、寄付をして応援するのだ。寄付は最終的に、チャリティにしっかりと届く。

 

その日本版が、ジャパン・ギビングというサイトで、今はLIFUL(ライフル)と名前を変えているが、チャリティ、NPOなどの社会福祉のための団体のファンディングに一役買っている。

 

ここで過去に2度、私もフィギュアスケートのISU世界大会にチャレンジして、子供の福祉のために頑張っているNPOに寄付を集めてきた。 私の友人、知人だけでなく、このブログを読んでくださっている方々が、大勢支援してくださったのである。 改めて、感謝したい。

 

昨年は保育士の国家試験に合格するため受験勉強をしていてできなかったが、今年は知人の主催する社団法人、「人権問題研究協議会(HRRA)」の児童虐待から子供を守る活動を支援することにしました…。

 

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昨年から今年にかけて、メディアでは子供の虐待による死亡事件に大きく注目しました。2010年に児童虐待防止法ができたのに、児童虐待の件数は減るどころか増え続けて毎年記録を更新しています。 大きな事件が報道された後でも、まだ子供たちの死亡や大やけどなどがニュースになっています。また虐待を受け、施設で過ごした青年の起こした殺人事件も大きく報道されました。


子どもの虐待防止には、広く一般社会が関心と責任を持つこと、そして虐待が始まる前にその背景に支援の手を差し伸べて防止することが大切です。「人権問題研究協議会(HRRA)」では、DV対応にも力をいれていますが、家庭の貧困やDVは児童虐待の大きな背景のひとつです。


HRRAは、3月に「母さんがどんなに僕を嫌いでも(映画)」の原作者である歌川たいじさんや、子供の虹情報研修センターの増沢高先生による講演会を行いました。 その録画は、ひとつ前の記事をごらんくだい。

HRRAは今年、児童虐待防止プロジェクトを立ち上げ、啓発用ハンドブックやDVD制作、講演会活動、研修会、子どもの学習支援の活動を行っていますが、事業資金が不足しています。

 

今回、ISUのアダルト世界選手権に挑戦(チャレンジ)することで、HRRAの支援を行いたいと思います。 チャレンジの目標は、転ばずに演技を終えること、そして目標額の60万円を「人権問題研究協議会」のために集めることです。 

 

こちらのウェブサイトから、寄付をしていただくことが可能です。 
ご寄付は、クレジットカードの詳細の記入で簡単に行うことができます。

https://japangiving.jp/supporter/project_display.html?project_id=40000234

 

こちらの寄付サイトに、コスチュームを付けた1回目の練習の動画を載せてあります。 

まだまだ下手ですが、これから頑張ります。

 

5月末の試合に向けて、できる範囲でせいいっぱい練習に励み、試合にチャレンジしたいと思います。

私もボランティアをしている「人権問題研究協議会(HRRA)」の児童虐待防止の活動へのご支援をよろしくお願いいたします。

 

私たち一般の人たちにも子供たちのためにできることがあると信じています。

 

どうぞよろしくお願いいたします!