24時間テレビ、羽生選手の個人レッスン | ロンドンつれづれ

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先ほど、24時間テレビでの羽生結弦選手の演技と、喘息をもった少年への個人レッスンの様子を見ました。

 

まずは2012年のフィンランディアの試合、フリー演技の後にリンクに崩おれてしまった羽生選手の様子が映し出され、「喘息があって・・・」という羽生選手のインタビューが。 この試合、現地で観戦していたので倒れこんだ時には心配しました。 当時は喘息のことは知っていた人は少ないと思います。 

 

なので、リンクに寝そべってしまったことを批判する人が日本にいたような記憶があります。 でもフィンランドの人はみな、温かく心配の気持ちで見守っていました。立ち上がった時に、その演技の素晴らしさと一緒に大きな拍手があったのを覚えています。シーズン初戦で、二つのクワドをきれいに着氷していました。練習の時に転倒していたのに、本番ではきっちりと決めて見せましたから・・・。

 

 

実際のところ、これまでも喘息のことは新聞に書かれたり、うわさが流れたりしていましたが本人の口からテレビではっきりと話しているのを見たのは初めて。 そして、スピードスケートの清水選手とのやりとりのことも初めて聞いたような気がします。 

 

清水選手に喘息があったというのは前にテレビで見た記憶がありますが、実はスケートは喘息を持つお子さんが結構選ぶスポーツのようです。外でほこりにまみれて行うスポーツよりは、室内のアイスリンクという環境が良いからでしょうか。

 

それでもスケートはやってみると案外にキツイスポーツで、たった3分、4分の演技でもかなりぜいぜいと息の切れるもの・・・。 ジャンプをする時の助走から、着氷するまでの動きだって、数回試せば息が上がるほどの運動量です。 

 

私も縄跳びだったら200回ぐらい続けて跳んでもそれほど疲れませんが、スケートをちゃんとした姿勢でリンク2周すると、かなりそれだけで息が切れます。この「ちゃんとした姿勢で」というところがミソで、背筋を伸ばし、腕も足もエクステンションをきちんとして滑ると、全身の筋肉をくまなく使うことになるので、かなりの運動量です。

 

喘息を持っているお子さんにしてみれば、やっぱり楽なスポーツとは言えないでしょう。 今回テレビでフィーチャーした12歳の少年は、羽生選手の演技を見てフィギュアスポーツを小学校4年生で始めたといいますが、今ダブルトウループを練習中ということで、初めて会った羽生選手に個人レッスン。 なんて羨ましいんでしょう! そして、ハイドロブレーディングを教えてもらっていました。 きっと、一言でピンとくるような貴重なアドバイスをもらったでしょうね。

 

「目の前で滑るんだから、できるだけ難しいジャンプを入れたものを見せたい」と羽生選手は、暗い照明の会場のアイスショーのナンバーで、クワド・トウを2回、トリプルアクセルを1回いれたプログラムを滑って、少年に見せていました。 着氷のあと流れるようなエッジの美しいジャンプを目の前で見ることができて、きっと少年はその印象を一生忘れないことでしょう。

 

そして、そのあと練習を積んだ少年は、なんとダブルトウループをちゃんと跳べるようになっていました。 上達には、モチベーションが必要・・・。 「絶対できるようになる。あと2回多く回れば4回転だよ!」と羽生選手にいわれた少年は、きっと高い高いモチベーションをもって、これからトリプル、そしてクワドへと練習を進めていくでしょう。「難しいことにどんどんチャレンジしていく、そんなスケーターになりたい」と。

 

そして全国のフィギュアスケート少年たちも、高みを目指して歩むことをやめない羽生選手を目標に、高いモチベーションをもって頑張るに違いありません。 日本の男子フィギュアスケートの層がますます厚く、その質がますます高くなるためにも、羽生選手のようなインスピレーションの存在は貴重です。

 

さ、私もいつまでもシングルジャンプで足踏みしてないで、ダブルトウループを次の目標にしてスケート練習しなくちゃ!!! そして、この間の試合でチャレンジしたハイドロもどきをしっかりしたハイドロブレーディングにできるよう、もっと練習しなくちゃ!!!  まずは、縄跳びと腹筋、そして柔軟体操を頑張ろう・・・。 基礎、基礎。 

 

 

ああ、しかし今日も座ってテレビ三昧してしまった・・・これじゃあ、だめだよ・・・。 日本で暴飲暴食して、おなか周りがだぶついてきたし。

 

ようし、明日こそ!

 

 

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