羽生選手への応援:2018オリンピックへ向けて | ロンドンつれづれ

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彼がジュニアのころから、テレビでその試合ぶりを見守ってきた。

 

シニアに上がって2012年のフィンランディア・トロフィーで初めて現地で応援をさせてもらった。

 

それ以来、毎年彼の演技は、ヨーロッパの地で応援させてもらっている。 パトリックが世界最高得点をだした2013年フランスのエリック杯では2位だったが、それ以外のすべての我々の現地応援の演技で、彼は優勝してきてくれた。 バルセロナのGPFでの2度の優勝、マルセイユのGPFでの優勝、フィンランディアでの2度の優勝、またフィンランドの世界選手権での優勝などなど・・・。 なので夫も、私も、自分たちが見に行く試合での彼の優勝を疑ったことがない。 実に応援にでかける甲斐のある選手なのである。

 

 

2014年のソチ・オリンピックでの優勝で彼の知名度は一躍アップし、現地観戦のファンも激増した。 しかし、彼は現地応援に駆け付けることのできるラッキーな観客に対して感謝するだけでなく、諸事情があってテレビ前で観戦をして応援をしているファンへの感謝も忘れない。

 

これまで何度も「応援に来てくださった皆さん、テレビ前、インターネットで見ていてくださるファンの方にも、ありがとうございました!」という彼の言葉を聞いた。 

 

今年の6月、羽生選手は晴明神社に参拝したそうで、その絵馬には自分の演技で幸せになれる方がいますように、というような内容のことが書かれていたとニュースで見たのである。

 

16歳の彼が、震災で辛い思いをしている故郷のためになりたい、と話していたことを覚えている。自分の演技で人々を元気にすることができたら・・・と。 私が彼を応援したいと思い続ける理由は、彼のスケートの魅力だけではなく、ここにもあるのだ。 

 

今大人になった彼は、自分の演技、自分の勝ち続ける強さのパワーを知るようになった。 そのパワーがあるからこそ、彼のメッセージは広く全世界に伝わることも。 また自分が勝つことでエネルギーをもらえるファンたちが大勢いることも理解しているだろう。

 

そのファンたちの中には、辛い日々を頑張っている人々がいることも知っているに違いない。 闘病中のファンもいるだろう。 経済的に大変で、現地観戦など夢のようなファンもいるだろう。 介護や看護に明け暮れる毎日の中で、羽生選手の試合をテレビやライストで見ることで活力をもらっているファンもいるだろう。 仕事で忙しく、深夜自宅に帰ってから動画で演技を見ている人もいるだろう。 

 

そういう多様なファンが世界中に大勢いることを理解しているからこそ、会場でのファンの声援だけでなく、そこにはいないけれども心から応援をしているファンに対して、感謝の気持ちを伝えることを忘れないのだろう。 羽生選手が、自分の応援を聞き取ってくれている。 会場に行かなくても、自分の応援を力にしてくれていると実感できることが、そういうファンたちに力を返すことになることを、大人になった羽生選手は理解しているに違いない。 絵馬に書かれた文字をみて、そう感じたのである。

 

 

誰かのために頑張る人は強い。 オリンピックで金メダルを取るには、エゴイストでなくてはできない、とかつてフェンシングの太田選手が話してくれた。 そう、エゴイストでいいのだ。 オリンピックで金メダルを取るには、そのための必要事項を最優先するべきなのだ。 誰にでも譲って自分を二の次にしていては金メダルはとれない。 自分の練習時間、練習環境を最優先するべきだ。オリンピックまでは。そして目標を達成するためには。 次のオリンピックでも勝ちたい、なんとしても。そんな彼の強い思いを実現するまでは。

 

しかし、彼にとってはその目標は、自分だけのためではない。 16歳の時に、オリンピックで勝って力を手にしたい、手にした力をつかって、「10年たっても復興はしていないと思う」という故郷のために、彼は役に立ちたいと思っているのである。 また、フィギュアスケートというスポーツ振興のためにその力を使いたいのである。 今年、 「私の演技がきっかけで皆様に幸せがおとずれますように」と絵馬に書いた彼は、被災地の人だけでなく、すべての頑張っている人の力になるのであれば、自分のベストを尽くした演技をオリンピックで披露したいと思っているに違いない。  誰かのために目標を達成しようとするに人には、強いモチベーションがあるのである。

 

 

そんな彼のシーズン明けに向けて、応援のエールを送りたい。 

 

羽生結弦選手が思い描く演技を、平昌の地で2018年、ぜひできますように・・・・!

 

Go Yuzu, you can do it...!

 

 

 

怪我の無いよう、ベストのコンディションでシーズン中、練習を続けられることを祈っています。

 

皆様も、どうぞ応援コメントを残してください! きっと結弦君の心に届くはず・・・。

 

 

ユメハ・キット・カナウ!

 

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(8月22日にオープンしたコメント欄ですが、これから数か月なんどかこの記事の日付を変えてアップしますのでよろしく!)