音かけ練習 | ロンドンつれづれ

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気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

今年のアダルトスケート・コンペティションは5月の22日の週にある。

 

昨年は6月中旬だったから、1か月近く練習期間が短いのだ。

 

しかも、今年は振付を自分で行うという暴挙にでているので、これがなかなか決まらず、つい先週あたりからやっと音をかけて練習を始めたのである。そして、もう3月も終盤である・・・。

 

焦る。

 
しかし、焦ったところで時間は待ってくれないから、練習をするっきゃないのである。 
 
昔から、追い詰められなければ勉強もしなかった。 いまも、追い詰められなければ論文だってちっとも書かないダメな私である。 ほら、今日も勉強しないで、ブログなんて書いている場合じゃないというのに。
 
あときっちり2か月しか練習する期間がないというのに、今月も4月も、そして5月も、仕事がとても忙しく、残業まみれで練習をしている時間なんてとれるんだろうか・・・と気持ちがますます焦る。 
 
ホームリンクは改修して、スケーターがプログラムを練習する音かけの設備をつぶしてしまった。マネジャーが変わって、レストラン部分を増やしたり、早朝練習のパッチアイスを廃止したりして、ロンドンの中心部だから仕方がないとはいえ、商業ベースのリンクに代わってしまった。 夕方行っていた大人スケーターのグループレッスンも廃止になってしまった。
 
しかし、音かけの練習ができなくなったのは本当に痛手である。早朝練習もできず、ロンドン郊外のリンクに行くには、とても交通が不便で、私のようにロンドン市内でフルタイムで残業まみれの仕事をしている人には練習時間がとれないのである。 お昼休みに抜け出して練習をするのが1週間に2回ぐらいとれればラッキーである。週末は論文を書いていなくてはいけないから、ロンドンまで出て行って練習はできないのだ。
 
しかし、専業主婦でもない限り、アダルトスケーターはきっと皆、こうやって隙間時間を見つけては、練習をしているに違いない。愚痴をいっても始まらない。 今自分が持っている環境と時間でベストを尽くすしかないのである。
 
で、初めての音かけ練習を先週行った。パッチアイスではないので、一般のお客さんのいる中でよけながらやらなくてはならない。一応、コーチがついていて音楽をポータブルのスピーカーで流してくれるのだが、音が小さくてよく聞こえない・・・。
 
そして、たった10秒しか長くなっていないというのに、昨年の「エドワード・シザーハンズ」と比べて、たいへんに息が上がるのである。それとも、ひとつ年を取ったからか・・・あるいは、ホームリンクの数か月の閉鎖による練習不足でスタミナが落ちているか・・・。 1分50秒のランスルーのあとは、氷に倒れたいぐらい疲労困憊なのである。
 
音楽も、昨年のプログラムよりもずーっと速いので、ついていくのが精いっぱい。コーチには、「パイレーツは20代のスケーターのチョイスよ!」と言われた。 遅すぎる・・・いまから別の曲を編集したり、振付を考えたりしている時間はまったくないのだ。
 
愚痴ばかり言うまい。 とにかく、今の状況をご覧ください。 これがあと2か月でどこまで進化することができるか、見ものなんである(ひとごとではありませんが)。 
 
そして、それをチャレンジと呼ぼう・・・!
 
なぜなら、人間はいくつになっても、チャレンジはできるから! そして、チャレンジすることで皆さんに福島の子供たちへのご寄付をお願いしているから、いまから敵前逃亡することはできないのだ! 
 
スピンもジャンプもまだまだひどい。振付を思い出すのに精いっぱい、音楽についていくのにせいいっぱいで、フリーレッグも伸びていないし、とても「演技」とはいえない。昨年から少しは進歩したのか…。 しかし、まだ2か月ある・・・。
 

 

 
 
57歳でスケートを初めて、この3月で4年目に入りました。 国際試合なんておこがましいのはわかっていますが、英国のジャスト・ギビングの日本版、ジャパン・ギビングでは一般人の無謀なチャレンジを、NPOの活動への支援につなげる応援をしています。
 
私は、61歳で国際試合に出場するチャレンジで、福島原発事故の影響を受けた被災地の子供たちを支援するアカデミーキャンプを応援しています。 被災地の子供たちの育ちを見守り、忘れないこと。 お心のある方は、どうぞよろしくお願いいたします。 ジャパンギビングの私のチャレンジのページはこちらです
 
 
ご支援してくださった方には、アカデミーキャンプから活動報告が届いたと思いますが、この週末に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて、サブリーダー役の高校生を含む福島のこどもたち 28名によるキャンプを実施したそうです。テーマは「空飛ぶものを科学する」ということです。
 
そのキャンプの報告1と、報告2がありますのでどうぞお読みください。 こうやって、確実に子供たちのために活動を続けてくれている人たちに直接とどく寄付は貴重です。慶応大学の斉藤教授が中心になって立ち上げたNPOです。 夏休みにも大きなキャンプをいくつか予定していると聞いています。斉藤先生も、ボランティアの学生たちも、活動を維持するために頑張っています。
 
 
先日ご寄付をいただいた方が書いてくださった優しいコメントをご紹介させてください。
 
「ポプラさん 今年も応援しています
振り付けにハイドロも入っているようでプログラムの仕上がりが楽しみです

昔、子供達と福島の農家に滞在して楽しい夏を過ごさせてもらいました。トマト 胡瓜 枝豆 セミ 蛍 おにやんま… 鮮やかに思い出されます。
今から桃の収穫を楽しみにしています。

福島のこどもたちにパイプをつないでくださってありがとうございます
ポプラさんと福島へのお礼と応援の気持ちを込めて」
 
 
 
福島での楽しい思い出を優しさに変えて、こどもたちへのご支援を本当にありがとうございます。
 
ハイドロはなかなか低くできないので、これからの練習でひとつひとつの動きが少しでもましに見えるように頑張って練習します!
 
子供たちへのご支援と、61歳の婆への応援をありがとうございます!