何年か前に、BBCを見ていたら、「恐怖症」の話をやっていた。
人は、イレイショナル（理屈の通らない）な恐怖をもっていて、それを自分でコントロールすることができない、そんな話だったと思う。
それを英語では、フォビアという。
その時は、ポークビーンズがどうしても怖い、という男性がでていて、缶詰のポークビーンズがキッチンにおいてあると、そこに入れないという症状であった。
お皿にポークビーンズを２，３粒のせて、目をそらせながらスプーンで口にいれる訓練をしつづけて、最後にはポークビーンズが平気になり、食べることすらできるようになる、というもので、「ほんまかいな・・・」と思いながら見たものである。
皆さんはどうですか。 これはどうしても怖い、自分に実際に害をなすとは思えないのに、どうしても怖いものってありますか。
ちなみに、フォビアのアンケートをとったら、以下のようだったという。
10位：Necrophobia（死や死んだ人に対する恐怖症）
9位：Brontophobia(雷恐怖症)
8位：Cancerophobia(癌恐怖症)
7位：Acrophobia(高所恐怖症)
6位：Emetophobia(嘔吐恐怖症)
5位：Claustrophobia(狭い場所に対しての恐怖)
4位：Agoraphobia(オープンスペース恐怖症）
3位：Aerophobia(飛行機内、空気の淀んだ場所への恐怖)
2位：Sociophobia(社会・対人恐怖症)
1位：Arachnophobia(蜘蛛クモ恐怖症)
やっぱり一番は、クモか・・・。ウチの夫も、クモがでると、かなり怖いらしく、冷や汗をじーっとりとかいて、それでも絶対に退治するまで手を抜かない。
こわすぎて、一つ屋根の下にクモがいることを考えただけで夜も眠れないそうである。
私は、クモはけっこう平気だが、ゴキブリだったら同じ思いである。
それにしても、人間は色々なものが怖いんだな。
死んでしまった人間なんか、本当は一番安全なはずなのに、怖い。
犬や猫やねずみが怖い、と言う人もいる。
それに閉所恐怖症も、なぜだろうか。私は閉所恐怖症気味なので、考え始めるとエレベーターなどはけっこう怖い。途中でとまって、閉じ込められたらどうしようと思うからだ。
飛行機恐怖症で有名な話は、昔映画になった「トワイライトゾーン」である。飛行機恐怖症のおとこが、嵐の中を飛行する旅客機の窓から、翼の上にとりついて、エンジン部分を破壊している気持ちのわるいモンスターをみて騒ぐのである。 誰も彼の言うことを信じてくれないが・・・。
クモも、蛇も、毒があったりするから、ある程度の恐怖は遺伝子に刷り込まれているのかもしれない。
しかし、ミミズやナメクジなどを怖がるのはなぜであろうか。ミミズが人間を殺すとも思えないのだが・・・。
およそ、虫の類はわたしも苦手で、部屋の中に熊とゴキブリがいたなら、熊のいる方の部屋を選ぶ、と若いころは真剣に考えたものだ。 今は、そうは思わない分別がついたが。
高所は、昔はなんともなかったが、子供を産んだ頃から、まったく駄目になった。 若い頃は木登りをしたり、屋根の上から飛び降りたりしたものだが、それが子育てをするころからまったくできなくなった。
もっとも、３０歳を超えた女が屋根から飛び降りたりしようと思う方がマチガイであるが。おそらく、人生、守りに入ったんだな、と自分では思った。 子供を抱えて、オロカなことをして怪我をしている場合じゃない、と。母親の責任として。
それが、今子育ても親の介護もおわって、気楽になったので、アイススケートなど散々やって、肩を脱臼したり、お尻にアザをつくったり平気でするようになったのかな。
下のビデオも恐怖症を紹介している。
針や鉛筆の先、といった先端恐怖症というのもあるらしい。
人ごみ恐怖症や、人前で話すことの恐怖症もある。
水が怖い、という人もいる。 私も、「たまっている」水はちょっと怖い。ダムとか、沼とか・・・。川や海のように、移動している水は大丈夫なのだが。
うちの母は、小さい同じ形のものがびっしり並んでいるのが気持ち悪かったそうである。これを、トリポフォビアというらしい。（これ、かなり気持ち悪いビデオですから、要注意）
このブツブツというかツブツブは、たしかに気持ち悪い・・・。なんで、こんなものが怖いんでしょうか。
地震、雷、火事、おやじといいますが、皆さんは何が一番怖いですか・・・。
理屈がとおらないけど、どうしても怖いものってありますか？