昔は本屋で立ち読みしていた本が今では注文しないと手に入らない。
不便になったものだ。

久しぶりに手に取ったが紙面の秀逸さは変わらない。
内容も執筆人も豊富である。東京の文化の奥深さを感じずにはいられない。
「雲のうえ」との決定的な違いがここにある。

巻頭コラムの青木玉がいい。
偶然購入した号に幸田文の抜書きが載せられていた。
美しい日本語である。「口語体」という名の文語である。
こういう文章が書ける作家は日本にはもういない。
というより、必要なくなりつつある。
メディアの多様化により携帯から小説が発信される。文体はより短く簡略される。または先鋭化する。
まったりとした文章の美しさを愛でる人もいなくなるだろう。

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たまにこういうチラシを目にする。チラシだけど結構面白い。
コラムも興味をそそる。福岡の出版界の人たちは知識も豊富で現実を見る目もある。
特集は「座談会 地方出版に未来はあるとかいな?」
私の答えは「ない」 今も昔も「ないものはない」 たぶん未来も「ない」

大手取次ぎを通して全国で3000部売るより、福岡だけで2000部売れる企画が欲しい。
福岡で2000部売れれば全国から声がかかる。
でも現実は厳しい。置いてくれる本屋がないのが現実だろう。
田舎の本屋は知らない版元の本を置くより、取次ぎから来る名の知れた版元の本を置きたがる。田舎の読者もそれを期待する。

福岡は出版文化が華やかそうで実はそうではない。
以前書肆アクセスで九州出版の本棚を見たとき、半分は沖縄だった。今も沖縄は頑張っているのだろうか。

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高品位な雑誌だが全く読む気がしない。
特集の組み方や堀下げ方は専門誌的で、巻頭随筆に光はあるが興味のない人を惹きつける魅力に乏しい。市販するならもっとも大切なことである。
それでも日経新聞を読むより分かりやすい。

売れていないだろう。
それは取扱店、バックナンバー常備店の少なさから分かる。
月刊誌なのに連載がない。特定の執筆者を持たず、特集のみで引っ張るのはかなりきつい。
ほとんど広告がないのにこの値段。830円。
出資者がいるかもしれない。金の出どころは。なぜ20年以上も続いているのか。

外交は普通の生活には全く関係がない。だから興味がない。それでもいつの間にかボディーブローのように効いてくる。知らず知らずのうちに生活の中に入り込んでくる。
政治とはそういうものなのだろう。
10年後に10年前の知識人が描く世界情勢を見るには最高の資料かもしれない。