特撮映画レビュー【モスラ(1996年版)】 | ぽっぽの何となく日記

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てな訳で、今回は昔の怪獣映画のレビューです。
1996年公開、おそらくゴジラに継ぐ知名度を誇るあの怪獣!





【モスラ】

評価:B
一言感想:逆転のカタルシス

【あらすじ】
6500万年前に宇宙から来訪して植物を滅ぼし、恐竜絶滅の原因を作った宇宙怪獣・デスギドラの封印が解けてしまった!
北海道を舞台に暴れまわるデスギドラ。地球を守れるのはモスラしかいない。頑張れ、モスラ!

あらすじふざけてるようですが、まぁこの通りの話で、それ以上のストーリーは無いよ(^_^;)
ゴジラのVSシリーズがデストロイアで完結した後、通称『平成モスラ3部作』として出された作品の記念すべき1作目。
ぶっちゃけ、ファミリー向け映画なので、『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』みたいな大人が観ても楽しめるとは少し違うかな。 子供が観れて、大人も一緒に観れる感じ。 『特撮作品としては、同時期にやってた平成ガメラのが上』だと俺は思ってる。




ただ、平成モスラもこれはこれで思い入れあって好きなんじゃい!

てな訳で、今回は完全に俺得ですが、あまり触れられることのないような気がする『平成モスラ』について語っていきます。




まず、この映画はモスラの出産シーンから始まります。
以降、このモスラは『親モスラ』と称しますね。 親モスラは『ゴジラVSモスラ』のモスラの見た目にソックリですが、平成ゴジラシリーズと世界観繋がってないっぽいし、おそらく別個体でしょう。
ポイントになるのは、『出産を終えて寿命が近い』ってところですね。 後は子供が産まれるのを待ち、少しの間親子の時間を過ごして亡くなるのを待つって感じ。





そこからしばらくは個人的には退屈なパートが続きます。
モスラと意思疎通が出来る妖精・小美人(今作ではエリアスと呼ばれてる)と、その姉ベルベラの小競り合いが45分くらい続くんですよね_(:3 」∠)
互いに小さいモスラ(フェアリー)と龍型ロボット(ガルカル)に乗って戦うんだけど、人間より小さいから観ててつまらない。怪獣映画ってより笑いのないホーム・アローンを観てるような感覚。
このベルベラがなー、バイキンマン的な立ち位置で『地球の為に人類滅ぼすべき』って考えで余計なことしかしやがらないから見ててストレスが溜まるんだわ。
正直、この映画がB評価なのはベルベラのせい。





この映画が面白くなるのは、敵怪獣であるデスギドラが復活してから。
赤黒いキングギドラみてぇなやつです。
こいつは植物のエネルギーを吸収して枯らす力を持ってるから、それで過去に恐竜が絶滅する要因となったっていうやべー能力持ち。
平成モスラの特徴の1つとして『敵の設定はどれだけ盛っても良いものとする』ってのがありますw
こんなんフェアリーだけではどうしようもないから、エリアスはモスラを呼び出すことに。




最近はめっきり聴かなくなったけど、モスラといえば『モスラの歌』やんね。 モスラーヤモスラー。






そして馳せ参じたモスラさん。
ビーム撃ったり、爆発起こしたりで善戦するも、そもそも寿命間近だし、敵も強すぎるしでボッコボコ。 一旦敗北を喫します。
ここ、エリアス達も『呼んでも絶対勝てないし、モスラの死期を早めるだけとはわかってるけど、他に方法がない!』という想いで、モスラを呼んだのがお辛い。






ただ、ここで冒頭に産まれた卵が孵化しまして、幼虫誕生。以降、このモスラを『モスラ・レオ(レオ)』と呼称します。 ・・・ぶっちゃけ、平成モスラの呼称については【大判焼き今川焼き論争】位にはややこしいのですが、俺はレオって呼び方が好きだから、レオって呼ぶね。 そして今川焼きって呼んでる()
んで、そのレオは産まれるの早すぎたんで『普通のモスラよりも小さい!』とエリアルから未熟児扱いされるレベル。
ただ、産まれた直後から母を助ける為に海を泳いだり、戦闘センスがずば抜けていた。
おそらく、モスラ幼虫の戦闘って特撮知らない人は『糸を吐く』位しか思いつかないと思う、







こいつ、レールガン撃ちますw



糸でも少しダメージ入りますw




保護色で身を隠せますw

と、まぁかなり器用に戦えるんですよね。
ちなみに平成モスラの特徴その2は『モスラレオの設定もどれだけ盛っても良いものとする』ですw






まぁそうは言っても所詮は幼虫。
デスギドラさんの前では無力。 2つの首に噛みつかれて黄色い汁が出たりして痛々しかった。
この幼虫、めっちゃ戦ってるけど、生後数時間とかだからね。







そんな幼虫を助けたのが瀕死状態の親モスラ。
ダムを壊して、デスギドラを押し流す。




その隙に幼虫を連れて離脱。




するも、途中で限界が来て水没。







もう舞い上がる事も出来ず、目からハイライトも消え、とうとう親モスラは絶命し海の底に消えていく。 平成モスラの特徴その3『逆転させる前はとことんひどい目に合わせて良いものとする』ですね。
レオが体を下にに潜り込ませて、なんとか海から出させようとする姿が健気でなぁ( ;∀;)
ここがこの映画の最大の見所ですね。





なんせ30年近く前の映画やし、そこまでCG技術も高くなくて、完全特撮ですからね。
やはり特撮は日本の誇るべき技術よ。








残されたレオは、親の遺言に従い屋久島へ。
長年生きた屋久杉で繭を張り、その力を吸収することで、レオは成虫に進化を果たす。

ちなみに、平成モスラの特徴その4『長年、力を溜めてるものは強い』ですw

屋久杉は樹齢1000年ですからね。









そっからデスギドラとの最終決戦となるんですが、成虫になってからのモスラはもう最強。
あれだけ強かったデスギドラさんが全く敵わない。 これが最後の平成モスラの特徴その5『パワーアップ後は無双すればするほど良いものとする』ですw
光線技の威力が強いのは分かるんだけど、なんでフィジカルで上回ってるんだ、お前www
上の画像は空中で互いに高速体当りしたらデスギドラさんだけ爆発した図です()




完全に物理法則は無視していて、無数の小型モスラに分身して突撃したりも出来る。
そもそも飛行速度が通常時でマッハ15.5と東宝怪獣でもドップレベルなのに、本気出したらマッハ85まで上がるwww
まさしく『ぼくのかんがえたさいきょうのモスラ』なんですね。 ここまで来ると清々しい。







最強技は『空中で高速回転して鱗粉でプリズムレンズを形成し、超高熱の光を照射するシャイン・ストライク・バスター』!!
その温度は太陽表面の20%にまで達するぞ()
モスラって火力不足感があったんですが、モスラレオに関しては設定盛り盛りで、寧ろ過積載。




ちなみに、焼け野原になった自然を治すグリッドマンのフィクサービームみたいな技まで持ってます。モスラレオ、逆に貴様は何を持ち得ないのだ!!





こんな感じ!!!

敵の設定はどれだけ盛っても良いものとする

モスラレオの設定もどれだけ盛っても良いものとする

逆転させる前はとことんひどい目に合わせて良いものとする

長年、力を溜めてるものは強い

パワーアップ後は無双すればするほど良いものとする


平成モスラ3部作って、マジでこの5つの特徴に沿ってて『やべー敵に、やべーモスラが最初はボコられつつ、不思議な力でパワーアップして逆転無双』なんですよね。
逆に言うと、その爽快感は割とハマるので、まぁ機会があれば是非。
モスラレオもイケメンの部類ですしね。 あー、でも公式でメスだし、『ボクっ娘』らしいw
近々、『モスラ2』のレビューも書きたいな。
んじゃ、今回はここまで〜。