【作品#0975】スクリーム(1996) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

スクリーム(原題:Scream)

【概要】

1996年のアメリカ映画
上映時間は111分

【あらすじ】

ある日の夜、男女の高校生二人が惨殺される事件が発生した。この町では、1年前に同級生のシドニーの母親がレイプされて惨殺される同様の事件が発生しており、容疑者はすでに逮捕されていた。すると、その事件の数日後、シドニーの家に不審な電話がかかってくる。

【スタッフ】

監督はウェス・クレイヴン
音楽はマルコ・ベルトラミ
脚本はマーク・アーウィン

【キャスト】

ネーヴ・キャンベル(シドニー)
デヴィッド・アークエット(デューイ)
コートニー・コックス(ゲイル)
スキート・ウールリッチ(ビリー)
マシュー・ラリート(スチュアート)
ローズ・マッゴーワン(テイタム)
ドリュー・バリモア(ケイシー)

【感想】

アメリカでは初週末初登場4位だったが、口コミで評価を伸ばし、最終的には全世界で1億7千万ドルのヒットを記録した。

冒頭は20歳を過ぎて子役時代以来のブレイクを果たしていたドリュー・バリモアが見せてくれる。ホラー映画の冒頭をほぼ一人芝居で演じるという大事な役どころを見事に担い、映画を見終えても本作はやはり冒頭が一番印象に残る。これならドリュー・バリモア主演の方が良かったんじゃないかと思えるほど。

以降はホラー映画を作り続けてきたウェス・クレイヴン監督による自身の、あるいは自身と同時代のホラー映画のパロディと化していく。終盤にはみんな揃ってテレビで「ハロウィン(1978)」を見る場面があり、レンタルビデオ屋でバイトをしている映画オタクがホラー映画の条件なんかを語り始める。「すぐ戻って来る」と言うキャラクターは死ぬと説明して、外にいるテレビレポーターのゲイルが「すぐに戻って来る」と言うとそのゲイルは生き延びるなど、フリもちゃんと効いている。

また、終盤になってみんなでホラー映画を鑑賞するように本作もそのようにして見るのが正しいのかもしれない。王道のホラーサスペンス映画でありながら、ツッコミポイントも敢えて用意しているんじゃないかと思える箇所はいくつもある。何なら犯人が女子高生相手に手こずり過ぎではないか。これなら被っているマスクや衣装のせいでうまく動けないみたいな場面があっても良かったとさえ思う。

結局のところ、出演時間も一番長いはずのネーブ・キャンベルがどうも印象が薄い。母の死という闇を抱えたキャラクターなので難しい役どころだと思うが、これならまだドリュー・バリモア主演の方が良かったと思う(ただ、この手の映画で主人公が埋もれるのはありがち)。みんなでワイワイ楽しみながら見るのにぴったりのホラーサスペンスだが、そのピークは冒頭だったように思う。

【関連作品】

「スクリーム(1996)」…シリーズ1作目
「スクリーム2(1997)」…シリーズ2作目
「スクリーム3(2001)」…シリーズ3作目
「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション(2011)」…シリーズ4作目
「スクリーム(2022)」…シリーズ5作目
「スクリーム6(2023)」…シリーズ6作目



取り上げた作品の一覧はこちら



【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(英語)

 

<Amazon Prime Video>

言語
├日本語吹き替え


【ソフト関連】

<4K Ultar HD+BD>

言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ウェス・クレイヴン(監督)、ケヴィン・ウィリアムソン(脚本)による音声解説
映像特典
├恐怖の伝説から25年
├製作の舞台裏
├メイキング
├Q&A:キャスト&クルー