【作品#0866】サンダーアーム/龍兄虎弟(1985) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

サンダーアーム/龍兄虎弟(原題:龍兄虎弟/英題:The Armour of God)

 

【概要】

 

1985年の香港/ユーゴスラビア合作映画

上映時間は98分

 

【あらすじ】

 

5つの神の武器を集めようとする邪教集団は、冒険家ジャッキーの親友の恋人を誘拐して利用しようとする。

 

【スタッフ】

 

監督はジャッキー・チェン

音楽はマイケル・ライ

撮影はボブ・トンプソン/ピーター・ニョール/アーサー・ウォン/アブドル・モハメッド・ラムジャン/チャン・ユージョ

 

【キャスト】

 

ジャッキー・チェン(ジャッキー)

アラン・タム(アラン)

ローラ・フォルネル(メイ)

ロザムンド・クワン(ローラ)

 

【感想】

 

本作は冒頭のアクションシーンの撮影中にジャッキー・チェンが飛び移った木の枝が折れて転落し頭蓋骨骨折の大怪我を負ったことでも知られる作品である。その様子はエンドクレジットで流れるNG集で確認することができる。そのNG集は主題歌が流れているのだが、その怪我をした場面だけ救急車の音に切り替わっている。

 

ジャッキー・チェンがジャッキーという役を演じているのでもしかしたら地の彼に一番近いキャラクターなんだろうか。また、「スパルタンX(1984)」でも共演したローラ・フォルネルはメイというキャラクターを演じている。メイといえば「ポリス・ストリー/香港国際警察(1985)」で主人公の恋人(マギー・チャン)の役名と同じである。

 

明らかに「インディ・ジョーンズ」シリーズに影響を受けたジャッキー・チェン版インディ・ジョーンズ。冒頭の時点で、お宝を盗んで飛行機で逃げるという「レイダース/失われたアーク(1981)」とまんま同じことをやっている。設定が現代なので馬に乗ることはないが、車に乗っている(ジャッキー映画の車ではお馴染みの三菱)。

 

ただ、期待感溢れるオープニングに打って変わって以降の展開はいまいち。冒頭のアクションシーンが終わると次のアクションまで30分以上空くことになる。しかもそのアクションはカーチェイス。見どころがないわけではないが、ジャッキー・チェンでなくても成立してしまうシークエンスになっているし、ジャッキー・チェンの映画にファンが求めているものではないだろう。中盤以降はクライマックスまでアクションは控えめだ。

 

お話のメインとなるお宝の話もおざなりで、さらわれた友人の恋人救出の話になっていく(ここに至る流れも不自然)。さらに、この旅についてきたメイとの三角関係も描かれるが特段面白いわけでもない。あれもこれも手を出してそのすべてが中途半端になった印象だ。結局どこを着地にしたかったのかよく見えない作品で、良くも悪くもガムの食べ方だけが印象に残る作品。

 

【関連作品】

 

「サンダーアーム/龍兄虎弟(1985)」…シリーズ1作目

「プロジェクト・イーグル(1991)」…シリーズ2作目

「ライジング・ドラゴン(2012)」…シリーズ3作目

 

 

 

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【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

├オリジナル(広東語)

 

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言語

├日本語吹き替え

 

【ソフト関連】

 

<BD(エクストリーム・エディション)>

 

本編

├日本公開版

├インターナショナル版

言語

├オリジナル(広東語)

├日本語吹き替え

    ├フジテレビ版

    ├テレビ朝日版

    ├ソフト版

※日本語吹き替えは日本公開版、インターナショナル版ともに収録されているが、フジテレビ版、テレビ朝日版ともに日本語吹き替えの欠落個所はオリジナル音声/日本語字幕で対応。

映像特典

├ジャッキー・チェン コメディ・スペシャル

├ジャッキー・チェン インタビュー

├ウィリー・チャン インタビュー

├ロケ地比較映像

├ジャッキー・チェン出演「今夜不設防」

├エンディング映像(ゴールデン洋画劇場版/日曜洋画劇場版/インターナショナル版)

├予告編集(オリジナル予告編/最新版予告編/海外版予告編4種)

├フォトギャラリー(写真集/スライドショー/グッズフォトギャラリー)

├日本版劇場予告編