【作品#0787】チャーリーズ・エンジェル(2000) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

チャーリーズ・エンジェル(原題:Charlie's Angels)

【概要】

2000年のアメリカ/ドイツ合作映画
上映時間は98分

【あらすじ】

チャーリーの探偵事務所で働くナタリー、ディラン、アレックスは誘拐された通信ソフト会社ノックスを救出するために彼のライバル会社のオーナーであるロジャーに接近する。

【スタッフ】

監督はマックG
音楽はエド・シェアマー
撮影はラッセル・カーペンター

【キャスト】

キャメロン・ディアス(ナタリー)
ドリュー・バリモア(ディラン)
ルーシー・リュー(アレックス)
ビル・マーレー(ボスレー)
サム・ロックウェル(ノックス)
ケリー・リンチ(ヴィヴィアン)
クリスピン・グローヴァー(痩せ男)

【感想】

1976年から1981年まで放送されていたテレビシリーズの映画化(ドリュー・バリモアが映画化権を取得)。アレックス役はアンジェリーナ・ジョリー、ジェイダ・ピンケット・スミス、タンディ・ニュートンに断られた後にルーシー・リューに決まった。9,300万ドルの製作費に対し、全世界で2億6千万ドルのヒットを記録した。

脚本に携わったのはノンクレジットも含めると12人はいる。監督とプロデューサーが納得できるまでに30回は書き直されたそうである。その事情を知った上で振り返ると、「元はどんな話だったんだ」とか「これで30回も書き直したのか」と思ってしまうところである。

ノックスの会社が声紋認証を扱っているという設定で、主人公らの雇い主であるチャーリーは声だけしか聞こえない。ここは物語として繋げられそうだが決して繋がっている印象はない。

仕事も恋も頑張る女性像は当時よく見られ、2010年ごろまではよく映画でも描かれた女性像である。ただ、ナタリーはルーク・ウィルソン演じるピートとの会話シーンでは完全に頭の弱いキャラクターになっているし、アレックスは料理が絶望的に下手ということになっているし、ディランは悪役のノックスと良い感じになってしまっている。

キャラクターの個性を出す場所はそういったところではないはず。主人公の3人は何となく描き分けされているが、大体みんな一緒という感じに収まってしまったところはもったいない。せめて得意分野が異なるとかくらいはできなかったものか。こういう作風にした以上、彼女たちが何を信念に生きているかとかそんなことまで描かなくても良いが、見た目ではない個性を見せてほしかった。

まるでコスプレ大会のごとくエンジェルたちはありとあらゆる衣装に着替える。本人たちも楽しそうだし、観客もそれなりに楽しい気分になれる。短い上映時間にアクションコメディとしてまとめたのは正解だったのだろう。

【関連作品】


「チャーリーズ・エンジェル(2000)」…シリーズ1作目
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)」…シリーズ2作目
チャーリーズ・エンジェル(2019)」…シリーズ3作目



取り上げた作品の一覧はこちら



【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(英語/ドイツ語/フィンランド語/日本語/広東語)


【ソフト関連】

<BD>

言語
├オリジナル(英語/ドイツ語/フィンランド語/日本語/広東語)
├日本語吹き替え
音声特典
├マックG(監督)、ラッセル・カーペンター(撮影)による音声解説
映像特典
├監督マックジーの魅力
├マーシャル・アーツの巨匠とエンジェル
├ようこそ、エンジェルの世界へ
├エンジェルのファッション
├特殊効果
├ワイヤ・アクション
├未公開シーン
├NGシーン
├ミュージック・ビデオ
├オリジナル劇場予告編集


<4K Ultra HD+BD>

言語
├オリジナル(英語/ドイツ語/フィンランド語/日本語/広東語)
├日本語吹き替え
映像特典
├先取り映像:『チャーリーズ・エンジェル』新たなミッション