【タイトル】
トレマーズ(原題:Tremors)
【概要】
1990年のアメリカ映画
上映時間は96分
【あらすじ】
ネバダ州の田舎町に住む便利屋のバルとアールは隣町に引っ越そうと考えていた。彼らは道中に知り合いの死体を次々に発見し、巨大な蛇のような怪物を目の当たりにする。
【スタッフ】
監督はロン・アンダーウッド
音楽はアーネスト・トルースト
撮影はアレクサンダー・グルツィンスキー
【キャスト】
ケヴィン・ベーコン(バレンタイン・マッキー)
フレッド・ウォード(アール・バセット)
フィン・カーター(ロンダ)
【感想】
1,000万ドルの予算に対し、興行成績は1,600万ドル程度と振るわなかったが、VHSの販売とレンタルで大きく売上を伸ばした作品。
モンスターホラー映画というジャンルでは「JAWS/ジョーズ(1975)」という、それ以前それ以降に分けられるほどセンセーショナルな一本があった。また以降もその恐怖表現のフォロー映画もたくさん作られたが、本作はそのフォロー作品の中でも頭一つ抜けている印象である。
キャラクターの配置も当時流行していたバディものに女性を加えることで、「JAWS/ジョーズ(1975)」のトリオを彷彿とさせる。試写でキスがなかったことを嘆く声が多かったことでキスシーンを入れたようだが、個人的にはなしでも良かった。
何か分からぬモンスターによって次々に数少ない住人が被害に遭っていき、街に繋がる唯一の道もそのモンスターによって封鎖されてしまい、小さな街に閉じ込められてしまう(もう少し頑張れば街の外くらいには出られそうに見えたのはご愛敬ということで)。そこからは残された人たちによるサバイバルになるのだが、あまりに頭の悪い行動を取る人物がいないのも良いポイントだろう。
そのモンスターをやっつけたと思いきや、あと4体もいることが分かり、その4体をどうやっつけていくかという展開になる。その4体のやっつけ方にもそれぞれ色があるし、決して退屈する展開ではない。また、そのモンスターのグロさ加減も程よく、攻めすぎていないところが良いのかもしれない。
主演3人以外の街の連中もそれなりに色分けされており、特に地下室に銃器を大量に保有している夫婦は印象深い。
程よいB級感とお約束に忠実な展開、印象的なキャラクター。基本は現代版西部画劇に「JAWS/ジョーズ(1975)」を掛け合わせたような作品だが、本作なりの色もしっかり出ており、この手の映画にしては十分すぎる出来。
【関連作品】
「トレマーズ(1990)」…シリーズ1作目
「トレマーズ2(1995)」…シリーズ2作目
「トレマーズ3(2001)」…シリーズ3作目
「トレマーズ4(2004)」…シリーズ4作目
「トレマーズ ブラッドライン(2015)」…シリーズ5作目
「トレマーズ コールドヘル(2018)」…シリーズ6作目
「トレマーズ 地獄島(2020)」…シリーズ7作目
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