【作品#0689】トゥモロー・ウォー(2021) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

トゥモロー・ウォー(原題:The Tomorrow War)

【概要】

2021年のアメリカ映画
上映時間は138分

【あらすじ】

ある日、サッカーの試合会場に突然未来から来た兵士から「30年後にエイリアンが地球を襲って滅ぼす」と人類は告げられる。妻子のある元軍人のダンは、30年後の将来に転送できる装置を使って2051年のマイアミ・ビーチに転送される。

【スタッフ】

監督はクリス・マッケイ
音楽はローン・バルフェ
撮影はラリー・フォング

【キャスト】

クリス・プラット(ダン)
イヴォンヌ・ストラホフスキー(ミューリ)
ベティ・ギルピン(エミー)
J・K・シモンズ(ジェームズ)

【感想】

コロナウイルス蔓延により2021年に1年も公開が延期された挙句、劇場公開は断念して2021年7月にAmazon Prime Videoにて全世界にデジタル配信されることになった。

未来から人類が助けを求めにやって来てからダンの一度目の転送、ダンの二度目の転送と成人した娘との出会い、未来に起こるエイリアン襲撃を事前に防ぐ作戦と大きく3つのパートに分かれている作品。タイムパラドックスについて言及はしているがどのみち矛盾は生じるのでそこは目を瞑って鑑賞しなければならない。

映画的な現代で父親と確執のあるダンは、30年後の将来に娘のミューリと出会い、この30年の間にあった出来事から自分が家族を捨ててしまったことを知り、ダンは娘のミューリとも確執があることになる。家族を捨てた男が家族として再生する物語としてはかなり弱い。ダンの父親ジェームズが家族を捨てた理由も、それから将来ダンが家族を捨てた理由もよく分からんし、自分のためでも世界のためでもなく家族のために行動する部分がもっと丁寧に描かれるべきだったと感じる。

また、エイリアン映画ではあるが、エイリアンの造形も特徴もこれと言って目新しい部分はない。何度も転送されている男からエイリアンの急所を現場で知らされることになっているが、なぜ転送前に情報が共有されないのか。ハイテク兵器なども登場するが、どうも細部が甘い印象は拭えない。どの映画にも言えることだが、こういった細部の作り込みは大切だと思う。

改めて振り返ると、そこそこの尺を使って描いた割にはあっさり仕上げである。勝手な想像だが、本当はもっと長かったが尺の都合上カットした場面も多かったのではないかと思った。



取り上げた作品の一覧はこちら



【予告編】

 


【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

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