【作品#0511】ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(原題:The Lord of the Rings: The Two Towers)


【概要】

2002年のアメリカ/ニュージーランド合作映画
上映時間は179分※スペシャル・エクステンデッド・エディションは223分

【あらすじ】

中つ国では、アイゼンガルドの塔にいるサルマンと、モンドールの塔にいるサウロンが手を結び、闇の勢力が増大していた。

【スタッフ】

監督はピーター・ジャクソン
音楽はハワード・ショア
撮影はアンドリュー・レスリー

【キャスト】

イライジャ・ウッド(フロド・バギンズ)
ショーン・アスティン(サム)
イアン・マッケラン(ガンダルフ)
ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン)
オーランド・ブルーム(レゴラス)
ジョン・リス=デイヴィス(ギムリ)
アンディ・サーキス(ゴラム)
ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)
クリストファー・リー(サルマン)
ヒューゴ・ウィーヴィング(エルロンド)
リヴ・タイラー(アルウェン)

【感想】

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の2作目は、前作を上回る全世界で9億4千万ドルのヒットを記録。アカデミー賞では6部門にノミネートされ、視覚効果賞と音響効果賞の2部門を受賞した。

前作の終わりで離れ離れになってしまった面々がそれぞれ旅していく様子を描いていくシリーズ2作目。前作を鑑賞した時にも思ったが、これだけ長くなるなら、まして別行動する面々を描いていくのなら連続ドラマとして描いた方がよりキャラクターに深みをもたらし、物語としてももっと面白く描くことができたのではないかと感じる。シリーズ3作品共にスペシャル・エクステンデッド・エディションなるバージョンがあることからも分かるように、やむなくカットした場面も多数あるわけだ。

また、前作の終盤にガンダルフが崖から落ちるところから始まる。ところが、ガンダルフはそこで死ぬことなく生きていたという展開になる。1作目で死んだと思ったキャラクターが2作目の冒頭に「実は生きていました」という展開は観客に対しても不誠実だと感じる。連続ドラマなら気にならないだろうが、3部作の映画1本単位で考えると、「ガンダルフが生きていて良かった」と思うよりも、「生きていたならその話は前作のラストでも良かったじゃないか」と思ってしまう。

本作のクライマックスは、300人しかいないゴンドールに、ウルク=ハイの1万を上回る軍が攻撃してくる場面だろう。中世のヨーロッパを舞台にした歴史スペクタクルを見ているような気分になる。ただ、本作のウルク=ハイに比べれば遥かに少なかった前作のラストの軍勢に対して、ボロミアは死に、ピピンとメリーは捕まってしまった。ただ、本作では前作のラストとは比べ物にならない軍勢に対して、アラゴルンもレゴラスもギムリも傷ひとつ負うことなく生き延びるのはいささか無理があるように見える。

そして、一応の主人公と言えるフロドは、庭師のサムと案内役となるゴラムの3人で旅をすることになる。捕まったり、喧嘩したりするが3部作の中でも本作が一番地味である。見た目の印象もあるが、やはりゴラムの方がキャラクターとしてよっぽど魅力的だな。

【スペシャル・エクステンデッド・エディション】

劇場公開版より44分長いバージョン。物語の流れを理解する上では土の追加場面も重要だと思うが、前作のスペシャル・エクステンデッド・エディションでも感じたように、物語の進行が止まってしまう印象もあるので、このバージョンを1つの映画として考えるのはやはりキツイ。

【関連作品】

ロード・オブ・ザ・リング(2001)」…シリーズ1作目
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002)」…シリーズ2作目
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)」…シリーズ3作目
「ホビット 思いがけない冒険(2012)」…前日章シリーズ1作目
「ホビット 竜に奪われた王国(2013)…前日章シリーズ2作目
「ホビット 決戦のゆくえ(2014)」…前日章シリーズ3作目



取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【予告編】

 

 

【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

本編

├劇場公開版

言語

├オリジナル(英語)

 

<Amazon Prime Video>

 

本編

├劇場公開版

言語

├日本語吹き替え

 

<Amazon Prime Video>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├オリジナル(英語)

 

<Amazon Prime Video>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├日本語吹き替え

 

【ソフト関連】

 

<DVD>

 

本編

├劇場公開版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声/映像特典

├なし

 

<DVD(2枚組/コレクターズ・エディション)>

 

本編

├劇場公開版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

映像特典(Disc2)

├「二つの塔」の舞台裏

├中つ国への帰還

├ショート・フィルム“The Long and Short of it”by ショーン・アスティン

├“The Long and Short of it”メイキング

├メイキング・クリップ集(8種類)

├オリジナル予告編(2種類)

├オリジナルTVスポット(16種類)

├ミュージック・ビデオ“Golium a Song”by エミリアナ・トリーニ

├DVD「スペシャル・エクステンデッド・エディション」プレヴュー

├第三部「王の帰還」プレヴュー

├ビデオ・ゲーム プレヴュー

 

<DVD(4枚組/スペシャル・エクステンデッド・エディション)>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├監督、脚本による音声解説

├デザイン・チームによる音声解説

├制作、ポスト・プロダクション・チームによる音声解説

├キャストによる音声解説

映像特典(Disc3)

├DVDツアー・ガイド

├J・J・R・トールキン~中つ国の起源

├原作から脚本へ~物語の発見

├中つ国 デザインと構築

├Wetaワークショップ

├デザインギャラリー

├ゴラム(スメアゴル/アンディ・サーキスとゴラムの比較/ゴラムの“代役”/デザインギャラリー)

├第二部 旅の軌跡

├ニュージーランド~中つ国誕生の地(エミン・ムイル/死者の沼地/ローハン/エドラス/イシリアン/ファンゴルンの森/ヘレム渓谷)

映像特典(Disc4)

├DVDツアー・ガイド

├“二つの塔”撮影風景

├視覚効果

├編集作業:物語を洗練する

├音と音楽

├“ヘルム渓谷の戦いは終わった…”

 

 

<BD>

 

本編

├劇場公開版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声/映像特典

├なし

 

<BD2枚+DVD3枚>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├上記4枚組DVDと同様

映像特典(DVD/Disc1&Disc2)

├上記4枚組DVDのDisc3とDisc4と同様

映像特典(DVD/Disc3)

├The Two Towers Behind The Scenes

 

【ソフト関連(BOX)】

 

<DVD(6枚組/コレクターズ・エディション トリロジーBOX)>

 

本編

├劇場公開版

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声/映像特典

├各スペシャル・エクステンデッド・エディション(4枚組DVD)と同様

 

<DVD(12枚組/スペシャル・エクステンデッド・エディション トリロジーBOX)>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声/映像特典

├各スペシャル・エクステンデッド・エディションと同様

 

<BD&DVD(BD6枚/DVD9枚/スペシャル・エクステンデッド・エディション トリロジーBOX)>

 

本編

├スペシャル・エクステンデッド・エディション

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声/映像特典

├各スペシャル・エクステンデッド・エディション(BD2枚+DVD3枚)と同様

 

【音楽関連】

 

<CD(サウンドトラック)>

 

収録内容

├19曲/73分