【タイトル】
ラスト・オブ・モヒカン(原題:The Last of the Mohicans)
【概要】
1992年のアメリカ映画
上映時間は112分
【あらすじ】
フレンチ・インディアン戦争が勃発していた1757年。コーラとアリス姉妹は、イギリス軍司令官であり父親のマンロー大佐の元へ向かう途中、フランス軍と同盟関係を結ぶヒョーロン族に襲撃される。その現場に居合わせたモヒカン族酋長のチンガチェックと息子のウンカス、ホークアイが彼女たちを救出する。
【スタッフ】
監督はマイケル・マン
音楽はトレヴァー・ジョーンズ/ランディ・エデルマン
撮影はダンテ・スピノッティ
【キャスト】
ダニエル・デイ=ルイス(ホークアイ)
マデリーン・ストウ(コーラ)
ラッセル・ミーンズ(チンガチェック)
ウェス・ステューディ(ヘイワード少佐)
【感想】
ジェームズ・フェニモア・クーパーの小説「モヒカン族の最後」の少なくとも4度目の映画化。アカデミー賞では音響賞を受賞した。また、ダニエル・デイ=ルイスとピート・ポスルスウェイトは本作の翌年「父の祈りを(1993)」でも共演している。
本作は最初にマイケル・マン監督が3時間のバージョンを作った時、20世紀フォックスは長すぎるとして公開を延期して再編集して112分のものを劇場公開している。その後、2001年に117分のバージョン、2010年に114分のバージョンが作られており、2010年の114分のバージョンはディレクターズ・カット版としてBlu-rayなどで見ることができる。
上記の事情があるからだろうか、本作の登場人物の紹介からしても心理描写にしてもやや駆け足であると感じる。ホークアイとコーラが恋に落ちるところや各キャラクターの背景がどうも物足りない。説明すればそれで良いというのではなくて、人物を掘り下げる場面は実際あったのだろうと察する。ただ、マデリーン・ストウにはそこにいるだけで見とれてしまうような妖艶な魅力があったのは確かである。
ロケーションも素晴らしく、ダンテ・スピノッティの撮影の仕事ぶりが見事であるし、トレヴァー・ジョーンズの音楽も本作の魅力をグッとますものがある(この音楽は本作の翌年「クリフハンガー(1993)」でより印象的なものになったと思う)。それと、もちろんダニエル・デイ=ルイスの確かな魅力が映画全体を引っ張っていると思う。
繰り返しになるが、やはり上映時間を短くしなければならなかったことで、本作の魅力は十分に伝わってこなかったのだろうと推測する。114分のディレクターズ・カット版が作られた以上、3時間のバージョンとして見ることは不可能だと思うが、長くこの世界に浸っていたかった。
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
本編
├ディレクターズ・カット版
言語
├オリジナル(英語/フランス語/ネイティブアメリカンの言語)
【ソフト関連】
<DVD-ディレクターズ・カット->
本編
├ディレクターズ・カット
言語
├オリジナル(英語/フランス語/ネイティブアメリカンの言語)
映像特典
├キャスト・スタッフ(プロフィール/インタビュー)
├メイキング
├撮影風景
├オリジナル予告編/日本語劇場予告編
<BD-ディレクターズ・カット->
本編
├ディレクターズ・カット
言語
├オリジナル(英語/フランス語/ネイティブアメリカンの言語)
音声特典
├マイケル・マン(監督)による音声解説
映像特典
├メイキング(パート1/パート2/パート3)