【タイトル】
アントワン・フィッシャー きみの帰る場所(原題:Antwone Fisher)
【概要】
2002年のアメリカ映画
上映時間は120分
【あらすじ】
海軍兵士のアントワン・フィッシャーは船内で白人兵士と喧嘩して、精神科医の診察を受けるように命令される。
【スタッフ】
監督はデンゼル・ワシントン
音楽はマイケル・ダナ
撮影はフィリップ・ルースロ
【キャスト】
デレク・ルーク(アントワン・フィッシャー)
デンゼル・ワシントン(ジェームズ・ダヴェンポート)
【感想】
実在のアントワン・フィッシャーが著した自伝の映画化。デンゼル・ワシントンにとっては初監督作となり、主役には多くの俳優が関心を示したが、新人俳優のデレク・ルークを起用した。
多くの名監督のもとで俳優として活動してきたデンゼル・ワシントンにとっての初監督作。彼がかつて自身を指導した監督たちから取り入れたアイデアや取り組む姿勢はぜひ下記の音声解説を聞いていただくことをお勧めする。特にチャレンジングなことはしておらず、お話としても何ら意外性はなく、良くも悪くも淡泊な作品であるとは思う。
自らのルーツを知らず、養母からの暴力を受けてきた子供時代。精神科医という父なる存在と出会ったことから心を開き、愛する女性を見つけ、自らのルーツを辿る旅に出る。自らのルーツを知らない若者が、船という地に足のつかない場所で働いているという実話もなかなか興味深い。誰しもが人の子であり、その人にとって親や家族の不在は時にその人を精神的に追い詰めることになる。そんなアントワンに対して監督自ら導く精神科医を演じたデンゼル・ワシントンもらしい演技を見せている。
映画ファンなら、デンゼル・ワシントン初監督作というだけでもチェックしておきたいものである。
【音声解説】
参加者
├デンゼル・ワシントン(監督)
├トッド・ブラック(製作)
上記2名による対話形式の音声解説。アントワン・フィッシャーから持ち込まれた脚本を長い間をかけて練り上げて、デンゼル・ワシントンへ話を持っていき気付けば監督をすることにサインしていたという経緯の話、無名の役者を抜擢した話、デンゼル・ワシントンがかつて出演した映画の監督からアイデアを生かした話などについて話してくれる。
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├デンゼル・ワシントン(監督)、トッド・ブラック(製作)による音声解説
映像特典
├アントワン・フィッシャーの人物像
├メイキング・オブ・「アントワン・フィッシャー」
├ハリウッドと海軍
【書籍関連】
<きみの帰る場所>
著者
├アントワン・フィッシャー
翻訳者
├小林宏明
出版社
├ソニーマガジンズ
長さ
├449ページ