【作品#0281】アウト・オブ・サイト(1998) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

アウト・オブ・サイト(原題:Out of Sight)


【概要】

1998年のアメリカ映画
上映時間は123分

【あらすじ】

いくつもの銀行強盗をしてきたジャック・フォーリーは逃走用の車の故障で警察に捕まり刑務所行きとなる。その刑務所からの脱獄を図ると、刑務所の外にはFBI捜査官のカレン・シスコが張っていた。

【スタッフ】

監督はスティーヴン・ソダーバーグ
製作はダニー・デヴィート
製作総指揮はバリー・ソネンフェルド
音楽はデヴィッド・ホームズ
撮影はエリオット・デイヴィス

【キャスト】

ジョージ・クルーニー(ジャック・フォーリー)
ジェニファー・ロペス(カレン・シスコ)
ヴィング・レイムス(バディ)
ドン・チードル(スヌーピー)
デニス・ファリナ(マーシャル・シスコ)
アルバート・ブルックス(リプリー)
キャサリン・キーナー(アデル)
スティーヴ・ザーン(グレン)
ルイス・ガスマン(チノ)
マイケル・キートン(レイ)※カメオ出演
サミュエル・L・ジャクソン(ヒジュラ)※カメオ出演

【感想】

クエンティン・タランティーノ監督の「ジャッキー・ブラウン(1997)」などの原作を手掛けたエルモア・レナードの同名小説の映画化。ちなみにその「ジャッキー・ブラウン(1997)」に出演したマイケル・キートンが同役で本作にもカメオ出演している(FBIと書かれたTシャツを着ているのは笑ってしまう)。また、後に「オーシャンズ」シリーズなどでもタッグを組むことになるスティーヴン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニーの初タッグ作。アカデミー賞では脚色賞と編集賞にノミネートされ、全米批評家協会賞では、作品賞、監督賞、脚本賞の3部門を受賞した。

当初カレン役はサンドラ・ブロックがキャスティングされていたが、本作の雰囲気に合わないとしてジェニファー・ロペスが引き継いでいる。本作の雰囲気ならジェニファー・ロペスの方が合っているだろうし、何といってもジェニファー・ロペスがとにかく美しい。だからジャックがカレンに惚れるのは理解できるのだが、その逆は理解しかねる(自分が男だからだろうか)。一応ストックホルム症候群ということらしいが、トランク内でちょっと話したくらいで、それを納得させるのはかなり力技である。

そして時系列をいじる本作はタランティーノっぽい。世に出たのはソダーバーグの方がタランティーノよりも早いが、この頃はタランティーノっぽい映画が山ほど作られた。何といっても本作の前年にタランティーノが監督した「ジャッキー・ブラウン(1997)」と同じ作者の映画化だからしょうがないのかもしれない。ただ、ソダーバーグっぽい絵作りとか、タランティーノ映画にはほとんど見られないロマンス映画なのである程度の差別化はできていると思う。強いて言うなら、なかなか会えない2人の距離を時系列をいじることで映画的にあまり距離がないように見えてしまうのは難点だ。

デビュー作以降、不振にあえいでいたソダーバーグの復活作らしいが、いまいちピンとこなかった。ラストで脱獄常習犯の男(演じたのはサミュエル・L・ジャクソン)と同じ護送車にする辺り、ニヤリとさせられるところがあって、妙に後味は良い。ジェニファー・ロペスの美しさとおしゃれな雰囲気を味わうにはちょうど良いのだろう。

【音声解説】

本作のDVDやBlu-rayの特典には「音声解説」と記載されており、確かに入っているのだが、日本語字幕はない。リスニングに問題ない人なら良いだろうが、せめて日本語字幕が入っていないことくらい書いておいてほしいものだ。

【関連作品】


「俺たちに明日はない/ボニーとクライド(1967)」…1967年のアメリカ映画。アーサー・ペン監督、ウォーレン・ビーティ、フェイ・ダナウェイらが出演。本作のトランク内での会話シーンで言及される。
「ネットワーク(1976)」…1976年のアメリカ映画。フェイ・ダナウェイ、ピーター・フィンチらが出演。本作のトランク内での会話シーンで言及される。
コンドル(1975)」…1975年のアメリカ映画。シドニー・ポラック監督、ロバート・レッドフォード、フェイ・ダナウェイらが出演したサスペンス映画。本作のトランク内での会話シーンで言及される。



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【配信関連】

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【ソフト関連】

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映像特典

├メイキング

├未公開シーン

├ミュージックハイライト

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