【作品#0229】ロボコップ3(1993) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

ロボコップ3(原題:RoboCop 3)

 

【概要】

 

1993年のアメリカ映画

上映時間は104分

 

【あらすじ】

 

デトロイトを支配するオムニ社は「デルタ・シティ」という新たな都市再生計画を進めており、計画を邪魔する者を排除するための「リハブ隊」なる警備組織まで作っていた。市民を守ることと、オムニ社の命令に従うことの間でロボコップは揺れ動く。

 

【スタッフ】

 

監督はフレッド・デッカー

脚本はフランク・ミラー

音楽はベイジル・ポールドゥリス

撮影はゲイリー・B・キッビ

 

【キャスト】

 

ロバート・ジョン・バーク(ロボコップ/マーフィ)

ナンシー・アレン(アン・ルイス)

ジル・ヘネシー(ラザラス)

マコ(カネミツ)

リップ・トーン(オムニ社の社長)

CCH・パウンダー(バーサ)

 

【感想】

 

前2作品でロボコップを演じたピーター・ウェラーが「裸のランチ(1991)」に出演するために、主人公はロバート・ジョン・バークに変更となっている。また、1作目で音楽を担当したベイジル・ポールドゥリスが復帰を果たしている。興行的には大コケしたことで、シリーズは本作の3作品までとなり、次回作はリブートの2014年版となる。

 

新たに主人公を演じることになったロバート・ジョン・バークは驚くほど存在感がなく、やはりピーター・ウェラーは偉大だったと痛感させられる。キャストを変えたことで極力素顔を見せないようにしているのも、皮肉なことにこのキャラクターの持つ人間性を殺しているように思える。

 

また、ロボコップの相棒として出演してきたナンシー・アレン演じるアン・ルイスは割と序盤に死んでしまう。ロボコップの人間性を際立たせるためかもしれないが、シリーズ皆勤の登場人物に対してこんな仕打ちはないだろう(と言っても前作はほぼモブキャラだったが)。あの場面でロボコップが強気に出た結果であり、ロボコップが間接的に殺したと言っても過言ではない。

 

それから、ロボコップがギャングから火だるまにさせられたり、オートモから刀で腕を切り落とされたりするが、いずれもそうなる前に銃を撃つなりなんなりできただろう。結局、ロボコップが火だるまになったり、腕が切り落とされたりする画を優先しているから、ただロボコップがノロいやつに映ってしまうんだ。火だるまになるにしても、腕を切り落とされるにしても、映画内でそれなりに理詰めで描かないと、キャラクター描写が破綻してしまうことになる。


ラストも核爆弾が爆発しそうな場面となると、ロボコップは味方を連れて飛んで逃げるのだが、なぜ核爆弾を真っ先に止めないのか。敵をやっつけるためなら核爆弾を爆発させても良いとはならんだろう。デトロイトは人が住めなくなってもいいのか。敵をやっつけるためなら核爆弾である必要はない。ハリウッドの「とりあえず核爆弾」は困ったものだ。

 

オムニ社のグダグダっぷり、中途半端に人間的な主人公、なかなか進まないストーリー。せっかくベイジル・ポールドゥリスがシリーズに復帰したというのに、まるで彼のテーマ音楽便りのような演出も若干くどく感じられてしまう。興行的に大コケしたことも、シリーズが3作品で幕を閉じたことも十分に頷けてしまう。

 

【関連作品】

 

ロボコップ(1987)」…シリーズ1作目
ロボコップ2(1990)」…シリーズ2作目
「ロボコップ3(1993)」…シリーズ3作目
「ロボコップ(2014)」…リブート

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(英語)

 

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├日本語吹き替え

 

【ソフト関連】

<DVD>

言語
├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

映像特典

├予告編

 

<BD>

収録内容
├上記DVDと同様