【タイトル】
真夏の方程式
【概要】
2013年の日本映画
上映時間は129分
【あらすじ】
湯川教授は海底の鉱物資源開発に関する説明会でアドバイザーとして玻璃ヶ浦までやって来た。同じ旅館に泊まった塚原が亡くなる事故が発生したが…。
【スタッフ】
監督は西谷弘
音楽は菅野祐悟
撮影は柳島克己
【キャスト】
福山雅治(湯川学)
吉高由里子(岸谷美沙)
杏(川畑成実)
前田吟(川畑重治)
風吹ジュン(川畑節子)
白竜(仙波英俊)
塩見三省(塚原正次)
北村一輝(草薙俊平)
西田尚美(三宅伸子)
田中哲司(柄崎敬一)
永島敏行(多々良)
根岸季衣(塚原早苗)
【感想】
福山雅治主演の「ガリレオシリーズ」の映画化は「容疑者Xの献身(2008)」以来5年ぶりとなり、興行収入は33億円を記録し、同年の邦画実写では1位を記録した。
誰かの死を誰かが庇って云々という話は前作「容疑者Xの献身(2008)」を想起させ、「また同じような話を…」と思わざるを得ない。また人間が同じ人間を殺すというそう簡単には起こりえない行為がいとも簡単に行われてしまうところも似ている。さすがにあの動機で殺すかねと誰もが思うところ。それから本作で主に2人の人間が殺され、そのうち1人の殺人に関してはまるでなかったかの扱いである点も同じだ。
ただ、本作はその他の点で前作から大きく成長している側面がある。まずは福山雅治の演技だろう。前作では、殺人事件という重い題材にもかかわらず演技が軽々しく、キャリア屈指の演技を披露したとも言える堤真一に演技では完敗だった。それに比べると、あの軽々しさは影を潜め、俳優として間違いなく成長している姿を感じ取ることができる。演出面も軽々しく見えないような工夫もされていたのが好印象。
それから映像的な美しさも前作とは比べものにならない。夏の海を映した美しさと、事件の真相を映す過去の雪の場面の対比も素晴らしい。
湯川が成実へ恭平のことを託すことになり、それが冒頭の環境問題への活動に対する湯川の考えが合致し、その湯川がラストで見る船という映像的にもきれいなところはある。ただ、その環境問題関連の話が中盤ほとんど触れられることなく、過去の事件の話にフォーカスするため映画的、映像的に目指したところがやや伝わりづらくなったのはもったいないところ。映画として目指した志は高かったと思う。
【関連作品】
「容疑者Xの献身(2008)」…ガリレオシリーズ劇場版1作目
「真夏の方程式(2013)」…ガリレオシリーズ劇場版2作目
「沈黙のパレード(2022)」…ガリレオシリーズ劇場版3作目
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
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├ガリレオ湯川が解き明かす~映画「真夏の方程式」~
├映画「真夏の方程式」大ヒット現象を解明せよ!
├日本・香港・台湾を巡る真夏の舞台挨拶集
├クランクアップ集
├オフィシャルインタビュー
封入特典
├ブックレット
<BD(スタンダード・エディション)>
収録内容
├上記DVD(スタンダード・エディション)と同様
<BD(2枚組/スペシャル・エディション)>
収録内容
├上記DVD(スペシャル・エディション)と同様
【書籍関連】
<真夏の方程式>
形式
├紙
出版社
├文春文庫
著者
├東野圭吾
長さ
├463ページ