【タイトル】
北のカナリアたち
【Podcast】
Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。
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【概要】
2012年の日本映画
上映時間は130分
【あらすじ】
東京で図書館職員として働く川島はるのところへ、北海道時代の教え子が殺人事件に関与しているとの知らせが届く。はるは20年ぶりに北海道の地を踏み、かつての教え子たちに会うと、彼女が北海道を後にした出来事の真相も明らかになって来る。
【スタッフ】
監督は阪本順治
脚本は那須真知子
音楽は川井郁子
撮影は木村大作
【キャスト】
吉永小百合(川島はる)
森山未來(鈴木信人)
満島ひかり(戸田真奈美)
勝地涼(生島直樹)
宮崎あおい(安藤結花)
小池栄子(藤本七重)
松田龍平(松田勇)
柴田恭兵(川島行夫)
仲村トオル(阿部英輔)
里見浩太朗(堀田久)
【感想】
東映60周年記念作品。話の繋がりはないが、那須真知子が脚本で、北海道を舞台にした吉永小百合主演作ということで「北の三部作」と呼ばれる作品群の2作目。
現代パートと回想パートを行き来する本作だが、信人が犯した殺人事件が、回想シーンで明らかになる真相とほとんど関連していないし、真相が明らかになったとして「だから何だ」って話ではある。登場人物にこれでもかと不幸を降り注がせるという設定にどうも古臭さを感じてしまう。
吉永小百合がかつての教え子へ会いに行っては、教え子による説明シーンと回想シーンという繰り返しが5回もあるのも構成としていかがなものかと。さすがにこの繰り返しはあまり工夫もないので2人目くらいから飽きてくる。これなら吉永小百合が教え子を1か所に集めて話すればいいだけじゃないかと感じる。
前作でも感じたが、やはり吉永小百合というキャスティングに問題がある。現代パートが定年退職なので60歳として、島を出たのが20年前だから設定上、回想パートでの年齢は40歳ごろとなるはずだが、60代半ばの女優が、いくら見た目が若いからといって40歳の役を演じ、息子位年が離れた仲村トオルとの不倫シーンには無理があるでしょう。しかも、彼女の夫は末期がんで死期が迫っており、噂なんてすぐに広まる狭い島が舞台である。こんな状況でも彼女が不倫をするという真に迫った感じが全然しない。真相が明らかになるにつれて、「それは無理があるんじゃない」という思いがどんどん募っていく作品。
【関連作品】
「北の零年(2004)」…北の三部作の一作目
「北のカナリアたち(2012)」…北の三部作の二作目
「北の桜守(2018)」…北の三部作の三作目
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(日本語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(日本語)
映像特典
├映画「北のカナリアたち」に挑んだ熱き想いと現場からの記録
├特報/劇場予告/TVスポット
├ポスタービジュアル
<BD>
収録内容
├上記DVDと同様