【作品#0156】沈黙の要塞(1994) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

沈黙の要塞(原題:On Deadly Ground)

 

【Podcast】

Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。


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【概要】

 

1994年のアメリカ映画

上映時間は102分

 

【あらすじ】

 

アラスカの石油会社の採掘場で火災事故が発生した。現場の責任者パーマーは会社の不正を疑い、消火担当のフォレストに不正の証拠を見せようとするが何者かによって殺されてしまう。

 

【スタッフ】

 

監督はスティーヴン・セガール

音楽はベイジル・ポールドゥリス

撮影はリック・ウェイト

 

【キャスト】

 

スティーヴン・セガール(フォレスト・タフト)

マイケル・ケイン(マイケル・ジェニングス)

ジョアン・チェン(マー・スー)

ジョン・C・マッギンレー(マック・グルーバー)

R・リー・アーメイ(ストーン)

ビリー・ボブ・ソーントン(ホーマー)

ルイーズ・フレッチャー(バーテンダー)※ノンクレジット

 

【感想】

 

記念すべきセガール初監督作品は、赤字映画となってしまい、ラジー賞ではセガールがワースト監督賞を受賞してしまった。また、「沈黙の戦艦(1992)」の続編でもないのに「沈黙の要塞」とタイトルをつけたことから日本でセガール映画=「沈黙」シリーズとなった作品でもある。

 

にしてもキャストが豪華である。「ハンナとその姉妹(1986)」「サイダーハウス・ルール(1999)」で二度のオスカーを受賞したマイケル・ケイン、「ラストエンペラー(1987)」のジョアン・チェン、「フルメタル・ジャケット(1987)」のR・リー・アーメイ、「スリング・ブレイド(1996)」でアカデミー賞脚色賞を受賞したビリー・ボブ・ソーントン(キャリア初期作のためかほとんど存在感はないが)、「プラトーン(1986)」など様々なアクション映画の脇を固めてきたジョン・C・マッギンレー、またノンクレジットではあるが、「カッコーの巣の上で(1975)」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したルイーズ・フレッチャーなど。彼らの経歴や出演作を見ているだけでも楽しめる。

 

そんな豪華キャストが脇を固める本作でセガールは、環境破壊を阻止するために悪徳企業と戦う男を演じている。しかしこの男はこれでもかと爆破しまくっている。何ならセガール初登場の場面ではタバコのポイ捨てまでしている。そしてラストには「環境破壊は良くない!」と言った趣旨の演説を長々披露している(セガールは日本に住んでいたこともあるので丹波哲郎の影響を受けたのだろう!?)。しかもその演説は当初の予定ではもっと長かったらしいので、はっきり言ってセガールは天然なんだと思う。環境破壊を防ぐ男を自ら演出して演じることでイメージアップできると考えていたのだろう。

 

アクションはいつも通りで敵をコテンパンにやっつけていく。強いて言うなら銃先に瓶を巻き付けて銃を発射すると同時に敵に瓶の破片を喰らわせるのは面白かった。

 

ただの消火係かと思えばセガールの経歴が徐々に明るみになる。すると「フルメタル・ジャケット(1987)」で鬼軍曹を演じたR・リー・アーメイが「あいつはヤバイ」とビビりまくるのもなかなか面白い。

 

そして何といってもマイケル・ケイン。役を選ばないことで知られ、過去には「ポセイドン・アドベンチャー2(1979)」や「ジョーズ’87/復讐篇(1987)」などの珍作にも出演がある彼がまさかのセガール映画出演。厭味ったらしい悪役を演じきり、逆さづりにされるシーンもあり、マイケル・ケインってすごいなと思わせてくれる。

 

駄作であることは間違いないが、音楽が割と良かったり、豪華キャストだったりと楽しめるポイントがないわけではない。

 

 

 

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