カメになったクーキーちゃん?② | ポピー&ココリックのなんでもわぬわぬ日記♪ 

カメになったクーキーちゃん?②

さて、前回の続きです。

 『カメになったクーキーちゃん?』皆さん、こんにちは。ココリックです! 梅雨空の中、雨の合間を縫って、ココがK町のお散歩をしていましたらね、「ココちゃーん!」って、大きな声で呼ばれたんです。だ…リンクameblo.jp


 クーキーちゃんは、ココにこんな話をしました。

 

「ココリや。私は、K町の見守りワンちゃんでしょう。だから、いつものように、K町を見回っていたんですよ。そしたら、側溝の中から泣き声が聞こえてきたんです。おりていってみたら、このカメが側溝の中で、ヒクヒク泣いていたんじゃありませんか。

 ごらんなさい、このカメは大きいでしょう。

 

こんなに大きなカメが側溝にいるなんて、こりゃ、自然のカメではありませんよ。誰かに飼育されていたカメでしょう。おそらく、逃げ出したか、それとも、捨てられてしまったかしたんです。

(こんなところに捨てられたんでしょうか?? こんなコンクリートの側溝の中に??)

 

とにかく私はね、カメにおうちはどこにあるのか聞きましたよ。でも、カメは、おうちはないって泣くばっかりで、ほかはなんにも言わないんです。それで、私はこまってね。こんな泣いてるカメをほうっておくわけにもいかないし、どうしようって思ったわけですよ。

 その時、私は、思いついたんです。とにかく、これは、私のお母さんに知らせようと。

 ちょうど、今日、お母さんはコンビニに用事があって行くはずだ。その時に、ここを通るはずだ。その時に、お母さんを呼ぼう。お母さんは、私が見守りワンちゃんになっていても、私の声をちゃんと聞いてくれるはずだ、と私は確信したわけです。

 さあ、まもなく、お母さんが通りましたよ。私は大きな声で呼びました。

「お母さん!」ってね。

(私は呼びましたよ。お母さんってね!)

 

 そしたら、お母さんはハッとしたような顔をして、それから、私とカメのいる側溝をのぞきました。そして、

「まあ! こんなところにカメ!」って驚いた顔をしました。

 私は、お母さんに、

「このカメはね、自然のカメじゃありませんよ。おそらく、誰かに飼育されていたカメでしょう。逃げ出したか、それとも捨てられたかしてしまったんだと思いますよ。カメは、くわしく言いませんが!」と言いました。

 すると、お母さんは、

「このカメは、自然のカメじゃないわね。きっと誰かに飼育されていたカメだと思うわ。逃げ出したか、捨てられたかしたんだわ。どうしましょう。放っておくわけにいかないわね」って、言いました。

 それから、お母さんは警察や区役所に連絡をしたんですよ。でも、警察はわざわざカメを保護をしに行かないと言いました。

それで区役所に電話してみましたが、区役所には電話がつながりませんでした。それで、お母さんは、

「もうすぐココちゃんが散歩でここを通るかもしれない。ココちゃんに相談してみようか!」

って言ったんです。

私は、

「ココリにカメのことなんかわかりませんよ」

と前足をふりました。

(ココリにカメのことなんてわかりませんよ!)

 

 すると、お母さんは、

「ココちゃんにはカメのことなんかわからないかもしれないわね。さあ、どうしようかしら」

と考えこみました。

私は、

「リノちゃんに相談したらどうですか? ほら、リノちゃんのお兄ちゃんは、生き物博士だったでしょう」

と、お母さんに提案しました。

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(リノちゃんはこちら。ミニチュアシュナウザーの女の子です)

 

あの子のお兄ちゃんのことは、ココリもよーく知っているでしょう。小さい頃から、私やココリをいつも可愛がってくれたあのお兄ちゃんも、今や、中学3年生。立派に成長して、生き物博士になっているんですよ。知っていましたか、ココリ?

あのお兄ちゃんは、カエルやら、トカゲやら、ヘビやら、なんでも捕まえて来ては研究したり飼育したり。ウズラの卵を孵化させて育てたりと、そりゃ立派な生き物博士になっているんです。あの子なら、このカメをどうしたらいいか、すぐに答えてくれるかもしれない。

私はそう思って、お母さんに、リノちゃんのお兄ちゃんのことを提案しました。そしたら、お母さんは、

「そうだわ。リノちゃんのお兄ちゃんに相談しよう」と手を打って、リノちゃんのお家に走ったんです。

 

リノちゃんのお兄ちゃんは、留守でした。水泳の大会の練習でまだお家に帰っていなかったんです。でも、帰ってきたら、連絡をくれることになっているんですよ。というわけで、今、生き物博士待ちなのですよ。そこに、お前が通りかかったというわけだ」

 

クーキーちゃんは、そう話をしめくくって、ココのことを見ました。

「ヘーエ! クーキーちゃん、天使になってもK町を見守って、迷子のカメのお世話までするんですねえ。さっすが」

と、ココは感心して、クーキーちゃんをほめました。

(ヘーエ。天使になってもK町を見守ってるんですね。さっすが!)

 

ココは、リノちゃんのお兄ちゃんの生き物博士がカメを保護するところまで見たかったんですがね。生き物博士の到着は夜遅くなりそうだってことだったので、一足先に帰ることにしました。

 

ココは、まだカメの甲羅の上に乗って、迷子のカメを励ましているクーキーちゃんに、

「じゃ、カメがどうなったのか、また教えてくださいね」と約束して、お家に帰りました。

(カメを心配しながら帰るココ。次回、カメのお話ラストです)