この前の記事を読んでくれた方には謝りたいです。
あの時は、この映画の素晴らしさが分かっていませんでした。
あの後3回見ました。
この映画、私の心に弾丸を撃ち込んできて。
死んでます。
見た後ずっと頭から離れません。
とにかくもう一度きちんと。
全力で「メソッド」を語りたい！
ベテラン俳優とアイドルが舞台を演じるうちに、お互いに惹かれていくお話です。
2人が演じる劇「アンチェイン」は男性同士が激しく愛し合うストーリー。
そんな劇を演じるうちに、役者2人は自分たちの気持ちが演技なのか本当なのか分からなくなっていく…
アイドルのヨンウ（オ･スンフン）
2人のただならぬ仲を知った妻もこの映画の大切な要素です。
ちなみにタイトルの「メソッド」は「メソッド演技法」から来ています。
※メソッド演技法とは
役柄の内面に注目し、感情を追体験することなどによって、より自然でリアリステックな演技・表現を行うことに特徴がある。
（Wikipedia引用）
以下ネタバレ全開なので注意してください。
最初に舞台の読み合わせが行われるシーン。
ベテラン俳優ジェハも監督もみんな時間通りに揃っているのに…
アイドルのヨンウはいつまでも現れない。
さんざん遅刻してふてくされたような態度で現れます。
やる気ゼロです。
ジェハはこの時点でヨンウへの印象は最悪。
こんな出会いの2人ですが…
何度目かの稽古の時。
やる気のないヨンウをジェハは怒りと共に手荒く投げ飛ばします。
そして劇の台詞である激しい愛の言葉をぶつけ真に迫る演技を見せる。
その瞬間ヨンウは心を猛烈に揺さぶられ…
高ぶって涙を流すんです。
ヨンウはきっと空虚な孤独を抱えていたんですね。
自分の表面だけに熱狂するファン。商品としてしか見ない大人たち。
アイドルでチヤホヤされて。
人から強く叱られたり、本気でぶつかられた事もなかったかもしれない。
読み合わせの時マネージャーが手取り足取り台本にメモ書きやってくれたように…
まるで甘やかされた子供。
世の中を冷めた目で見ていて。
それでいて本当は激しく強い愛に飢えていたのではないかと思うのです。
その後、芝居に少しずつ興味を持っていくヨンウ。
ジェハへの気持ちと共に舞台に真剣に向かい合うようになり…
舞台で使う小道具を買いに行くジェハに自分も一緒に行くと言ったり。
距離の縮まる2人。
ジェハは美しい妻と仲が良く、入り込む隙も無さそうに見えるのですが…
稽古を重ねるうちに。
愛の台詞をささやくうちに。
少しずつジェハの中にも微妙な感情が生まれていく。
劇のポスター撮影。
服を脱ぎ肌が触れる2人。
ジェハの心がざわめき出し…
自分に生まれた感情に戸惑いコントロールできなくなる。
苛立ちを稽古中に監督やヨンウにぶつけてしまうジェハ。
その夜。
ヨンウを傷つけたジェハは眠れずふらりと稽古場の劇場に行くと…
そこにヨンウが待っていた。
もう。
死ぬかと思いました、このシーン。
「ずっと待ってた…
来てくれるか分からなくて怖くて」
ヨンウがジェハにささやく言葉です。
これはヨンウ演じる「アンチェイン」の役、シンガーのセリフでもあるのです。
重なるジェハの唇を待っていたように深く受け止めるヨンウ。
私、男の子でここまですさまじい官能を撒き散らす俳優を初めて見ました。
自分の気持ちに混乱するジェハの家の前にヨンウが現れます。
目で表情で全身でジェハを求めるヨンウ。
今まで見てきた男同士のキスシーンでこんなに強烈な印象を残したものはないです。
気持ちが通じ合い、恋が加速する2人。
あんなに冷めたような目をしていたヨンウが…
素直で明るい恋心を炸裂させて可愛くてたまらないです。
もっと笑顔を見たい、この子を幸せにしてあげたいって思いますよね…
してあげてくださいジェハさん！
もうほんとに祈りたくなる。
高まる恋。
逃避行のように2人で海で過ごし。
ヨンウは高揚する気持ちのままSNSに2人の写真をあげてしまいます。
翌日居場所を突き止められマネージャーと妻に引き離される2人。
妻の怒りと絶望にジェハは何を思ったのか…
もう破滅の序章のようでひたすらつらい。
1人残された海で放心するジェハにヨンウから電話がかかってきます。
「ヒョン。心配しないで…すぐにみんな騒がなくなる、大丈夫だから」
ヨンウは電話を取り上げられたのか、通話は途切れその後話もできない2人。
会えないまま舞台発表の記者会見の日を迎える。
えっと…
すみません。
この後荒ぶりながら書きなぐっていたら、アメブロさん字数オーバーになって消えました。
最後にこれだけ言いたいけど、とにかく韓国映画のヒョン呼びって罪すぎる。
続きは明日書きます。
メソッドの素晴らしさを伝えたい一心で長くなってしまいました。
日本で公開してほしいです。
無理ならDVD出してほしいです。
いまdailymotionの英語字幕しか見る方法がないです。
早く日本で正式に見られることを願います。
長文読んでくださってありがとうございます。
明日もよろしくお願いします。
※2018.4.3追記
続きの記事はラストまでネタバレだったので、これから日本で公開の可能性もある作品のため非公開記事にしました。
※2019年2月追記
現在はアジアドラマチックTVさんでの放送と楽天TVの動画配信でご覧になれます