風と木の主婦日記

風と木の主婦日記

ドラマや映画をいろいろ見つつ、小説、コミック、音楽ネタや舞台についても書きます。
好きなものはBL、ブロマンス、ときどき百合のGagaOOLala民。
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「やたらやらしい深見くん」


BLコミックありがち恥ずかしいタイトル。
それがまんまドラマ名。


安易に口にできないタイトルです。


けど最近の深夜枠ドラマ、そんなの多いし。
もうみんな慣れてるか。




ってそんなことはどうでも良いのです。



こういうエロ寄りBLコミックを実写にするってどうなの!?



恐る恐る見てみたけど、

このドラマ、バッチリガッツリです。



ライトポルノ路線ギリギリを攻めつつ…

ちゃんとラブの行方にもドキドキさせてくれてます。





ストーリーはBLあるあるの超王道。



外面は良いけど実は遊び人、誰とも本気にならないゲイのイケメン営業。



暗くて地味なメガネのモッサリSE。



そんな二人が出張行ったらホテルはツインしか取れなくて同室に。まさかのモッサリSEがメガネ取ったら超美形。






もう全部わかる。だってBLコミックで百万回読んできた流れだから。(もさメガネ→美形は恋インの春日×木菜を思い出しました)





つい成り行きでワンナイト…



体の相性は抜群。危うく溺れそうになるけど「セフレにならしてやってもいい」などと余裕ぶるイケメン営業。



ところがその申し出はメガネもさ男にあっさり断られました。



ショックを受けるイケメン営業。





分かりやすいフラグです。 



完全にメガネもさ男(深見くん)に沼っていくパターンが見えました。



超ベタなストーリー。でも嫌いじゃない。

ていうかむしろ好き。





でもってこの俳優さんの目がやばい。



深見くんを見る時、スイッチ入った瞬間がクッキリ分かる。



ドラマのラブシーンって、普通は愛おしいとか好きって気持ちを眼差しに込めるもんだけど…



この人のは明らかに「性欲」



言葉を選ばず言うと「目が勃起してる」ってやつ。






分かりますかね!?



あからさますぎてもはや怖い。



けどBLだからこれでいい。



だってこれ、まさにBLコミックでよく見る表情。

それを実写でやってくれてる。すごい。



そもそも深見くんとは体から始まったわけで、深見くんの色気に煽られてこうなったわけで…



だからこれが正解。この目だからこその説得力。



この性欲がもろに出てる表情以外にも実はこの俳優さん常にうっすら性欲が顔に張りついてるんだけど、それがむしろこのドラマのキャラにはドンピシャ。



ハマり役だ!(褒めてる)





そしてこれは深見くんの思いがけない一面に「可愛い」と感じてしまった時の表情。



うん、彼の中にあるのは性欲だけではないはず!



これから深見くんにハマって、身も心もとらわれていくんですよね、分かります。



そして最後にみなさん。



このドラマ、見る時はイヤホン必須です。

背後にも「厳重注意」です!





▼地味メガネとバカにしていた相手に沼って苦しむ王道の攻めザマァが見れます



淡々としてる。ちょい地味かな〜


…って思ってたけど、やっぱ好きかも。
じわじわ良い。


大人っぽくて落ち着いてて、
こういうBLドラマ良いじゃないですかー!




お二人ともアラフォーなのでそれなりに年齢重ねたビジュ。



それがいい。



なんなら肌のシワとかくすみとか、そういうところに宿る色気もある。



年重ねたからこそ出る、可愛さもある!





そりゃまぁ武田さんもキュルルン系の演技やらされたらキツい年齢でしょう。



けどそこはほんとに上手くて、今回の武田さんの役柄はその人本来の魅力から滲み出る自然なチャーミングさなのです。



ちょっとこれってベン・ウィショーの可愛さに近い気もしたんですけど、分かりますかね!?(たぶん誰もわからない)



ベン・ウィショーってシワとか白髪とかあっても可愛い。あの感じ。日本人の俳優さんでもそこ目指せるんだ〜って新鮮な驚き。





そんで久慈役の俳優さん、私知らなかった方ですけどめちゃ良い。



なんだろ、渋い緑茶みたいな味わい。



滋味っていうの?





はぁ!?サングラス姿かっこよすぎ何!?



二人で出かけて突然このサングラス姿見せられたらやばい。





私、3話のこのシーン好きでした。



自分の親のことを親身に考えてくれるってグッとくる。もしかしたら自分のことより嬉しいかも。



久慈が朔太郎のお母さんのために色々提案してくれたとき、明らかに朔太郎の体温が上がった感じがした。



「こいつのこと好きだ」っていう感覚が伝わりましたよね!?



普段飄々としてる相手からふいにそういう形で自分への愛とか思いやりが見えた瞬間。キュンとしてキスしたくなるっていうのがすごくリアルで。



「良いー!!!!」ってなりました。





BLドラマにしてはメンタル関係での失業とか親の老いとか、重め要素も盛り込んでいくタイプ。



大人の恋愛だからこそ、そういうもろもろと共に育まれる愛が見たいって思う。





私、このドラマ途中まで見てから「あれ!?原作読んだことあるぞ」って気付きました。



長年BLコミックを大量に読んでるのでこんな事もあります。



そして案の定どんなエンドだったか忘れてる。



けどだからこそドラマを新鮮な気持ちで楽しめるからヨシ。





二人の関係がどう変化していくのか想像つかなくてドキドキ…(読んだのに)



来週も楽しみです。




▼原作全巻セット



▼とりあえず1巻のみ読みたい方はコチラ






ちょっと遅くなったけど見てきた映画。


2/27公開で4月になった今も結構な数の映画館で上映中です。




これ、原作をオーディブルで途中まで聴いてます。



聴いてるうちに映画が見たくなったので途中でストップしました。



やっぱりミステリーはネタバレ無しで見なきゃもったいない。



続きは映画を見てのお楽しみ、です。






父親の仇を討とうとする美しい若侍役が

なにわ男子の長尾くん。



見るからに悪そうな面構えの仇役は

北村一輝さん。



そのほかにも有名俳優さんがズラリ。



原作は直木賞小説。これは間違いなさそう。





とはいえ私、別に時代ものが大好きってわけでもなく。



なにわ男子のファンでもない。



じゃあなぜ見に行ったのかと言うと。



ズバリ主従関係が目当て。



原作レビューでチラホラ見かけた「仇討ちの謎と共に明らかになる主従関係うんぬん」というような内容。







でもみんなネタバレに気を使ってるので、どこが主従関係萌えになるのかサッパリ分からない。





こうなったら見るしかない!

だって分からないから。





そして見た結果。



なるほどです!!!!



これは良い主従シップ!

とてもアリです!





そして私もやっぱりネタバレ回避だとこれ以上何も言えない。つらい。



けど改めて思った。北村一輝には濃い感情がよく似合う。(顔も濃いから?)



北村一輝の作兵衛、かなり良い!

というか、めちゃめちゃ良い!





あと私全然知らなかった俳優さんだけど、長尾くんの父上役が激渋かっこいい。





究極のイケオジかも。

この方の生き様、関係性、アツい。エモい。





そんでびっくりな高橋和也。



男闘呼組とは思えない変貌ぶり。

けどよく考えたら高橋和也さんってクィア系の有名作品にも出てるし、いろんな役、いろんな作品にフィットする俳優さん。



今回も女方の衣装方、二代目ほたるというキーパーソンがバッチリハマってる。



実はこの方を巡る関係性もアツい。

原作も読んでもらうとさらに深くアツい。



そして事務所の先輩後輩萌えの人にはその辺もアツい…かも(そんな人がいるかは知らない)





映画としてのまとまりも良くて、時代ものだけど堅苦しくない。ライトな現代テイストあり、エンタメ性ありの江戸時代ミステリー。



何より原作のメッセージ性が温かく心に響く。



仇討ちって武士としては立派な事かもしれないけど人の命を奪う行為。だから映画でも見ていて恐ろしいし辛い。そう感じるのは人として真っ当なのですよね。



長尾くん可愛い。

北村一輝超最高。



まだの方、ぜひ映画館で見てください。





▼永遠に推し続ける大傑作北村一輝


▼高橋和也出演の懐かしいクィア名作





久しぶりにオーディブル再開しました。



しかしオーディブルはBLコンテンツがまったく増えません。



私はいつでもBL音声求めてます!よろしくお願いします!!



▼BLコンテンツレビュー多め記事



そんなわけで仕方なく(?)普通の小説を聴いてます。



オーディブル、わりと最近の話題作があります!



活字で読むより断然オーディブルで聴く方が早い。



何よりオーディブル聴きながらだと面倒な家事もノリノリでこなせるのが助かる。最強の相棒。



では、まとめて感想いってみたいと思います。



『BUTTER』柚木麻子



これですよ。

柚木麻子さんの超話題作「BUTTER」

イギリスのすごい賞とったとか海外で何ヶ国語にも翻訳されて大ベストセラーとか、華々しいエピソードでまるで金色の帯が巻かれてるがごとく。


本買うこともなく、図書館の長蛇の予約待ちすることもなく、即オーディブルで聴けるのは最高です。


これ、めちゃめちゃにフェミニスト小説で、もはやミサンドリー小説じゃないかと思った。これが海外で大ヒットってことは日本以上に海外のフェミニズムはガチかもしれない。

そしてこの小説、実際あった事件を題材にしてるってのが売りでもあるけど、正直あの事件そんなにみんな関心あった?私は全く興味なかった。世間的には醜い太った女が男をたぶらかして大金をせしめたって事はセンセーショナルかもしれないけど、まず女は美しくない女に興味ないからどうでもいいんです。騙された男たちも哀れとは思うけど関心もない。そしてある意味この事実がいちばん「カジマナ」にはこたえるかも…って思うと皮肉です。



『ババヤガの夜』王谷晶



そしてこれもオーディブルにあります!

同じように海外で受賞した話題作。


作者の王谷晶さんはオープンリーレズビアン。でもこの小説はレズビアンロマンスとは少し違う「名前のつけられない女性同士の関係性」を描いたもの。王谷さん、タトゥーの目立つ迫力なビジュですが、インタビュー動画を見ると穏やかで理知的な印象の方です。

小説は純文学というよりは漫画のような、ライトノベルのようなキッチュな世界観。キャラ立ちも抜群でアニメ化や縦型ウェブトゥーン化してもハマりそう。私は好きな作風だったしストーリーもキャラも好みでした。



『愚か者の身分』西尾潤



映画化で話題になったこちらもオーディブルで聴けます。

これはブロマンスニュアンス濃厚で韓国のファンダムあたりでも受けそうなお話でした。私は映画は未見だけど、グロい描写が多いから実写で見るのは怖い。小説も途中すごくブルーになった。でも凄惨なこと起こってるわりに登場人物がどこか淡々としてるので、あれ?命さえあれば人間ってなんとかなるのかな?みたいな気になりました。



『孤狼の血』柚月裕子




いまさら「孤狼の血」です。

映画も見ようと思いつつ数年放置。オーディブルにあったから何気なく聴いてみた小説。


え、好き。

広島のヤクザ&警察もの。舞台は60年代。ベタベタな設定、ベタベタな展開。古のヤクザもののパロディみたいな分かりやすすぎる作風なんだけど、別に良いのです。もはやヤクザって日本ではフィクションのイチジャンルだし。

私、なんでもっと早く読まなかったんだろ。と言うか映画観なかったんだろ。絶対好きなやつなのに。

ヤクザとの癒着や無茶な捜査で警察の厄介者扱いの大上と、真っ直ぐな新人日岡のバディがとても良き。日岡、めっちゃガミさんに心酔してる。めっちゃ好きやん。でもウェットな心理描写がないとこ推せる。日岡がちゃんとイケメンって描写がきっちり入るとこも女性作家先生ならではのツボ。



『地面師たち』シリーズ 新庄耕





地面師たち、無印は前に聴いてて今回続く2作品を聴きました。実写は未見。

話は抜群に面白いし朗読も上手、キャラの声もハマってる良作。ただやっぱり私はハリソン山中が気持ち悪くて無理。男性作家の描くダークヒーローなんだろうけど、嫌悪感がすごい。もっと人間的にどこか一本筋の遠った清潔さみたいなものがあったら他のキャラたちとの関係性にも萌えたり深みが出て来たのになって思う。






というわけでオーディブルで聴いた小説一括レビューでした!



みなさんのオススメもあったらぜひ教えてほしいです。





▼ドラマ化されたこちらも柚木麻子さん作品



▼映像化



▼続編もあり






前回記事に引き続き、
アジアンクィア映画祭3本目。


イソンヒイル監督の「ソラスタルジア」


私的大本命です。



▼公式サイト



韓国クィア映画好きなら知らない人はいない、熱烈なファンも多い監督さんです。



「後悔なんてしない」が異例の大ヒットを記録した後も「夜間飛行」「白夜」「南へ」「あの夏突然に」など、強烈なインパクトと心に深い余韻を残す作品を多く制作されています。





今回の新作「ソラスタルジア」は森林火災を題材にした作品。



気候変動をテーマにクィアフィルムを撮ってみようと考えた、と監督が話していたように今までにない新しいチャレンジとなったようです。



オープニングの静かな音楽と映像美だけでもイソンヒイル監督らしい胸が痛くなるような情緒に溢れていて「見に来てよかった!」と強く感じました。



主人公は卒業制作の森林火災ドキュメンタリー映画の監督を務める青年。



そして撮影クルーとして同行するのが後輩の青年です。



舞台になるのは江原道の海岸。



ほとんどが海辺とその付近のみで撮られ、美しい情景と俳優さんを、じっくりと映画らしい見せ方で映し出していきます。





二人が一緒に過ごす時間はたわいのないやりとりだけで、どのような関係なのか、また過去に何があったのかもぼんやりとしてなかなかはっきりしません。



それでも主人公の青年にとってこの土地で失われたものや傷ついた思い出のようなものがある事が朧げながら分かってきます。





同行する後輩が主人公を「ヒョン」と呼んでいることから二人はそれなりに親しい関係であることは分かります。



ふと後輩との過去の出来事に言及して濃密な空気が漂う瞬間や、何か心の傷を抱えていそうな主人公から放たれる無意識的な色気。



イソンヒイル監督は男性の色気を引き出すことに関しても本当に天才的だと言わざるを得ない。





二人のやりとりをただ見てそこから感じてほしい。



そんな監督の意図が感じられるような静かな映画。



とても静かで抑えたトーンの演出が後半に効いてきます。



三部作の頃のイソンヒイル監督のパッションや衝動のようなものは今回は息を潜めて、グッと成熟した、それでも立ち昇ってくるような官能が感じられる味わい深い映画でした。





今回は上映後にゲスト登壇があり、イソンヒイル監督ご本人とメインキャストのお二人、さらに助監督と映画の助演の俳優イジェジュンさんが登場。



イジェジュンさんは紹介されるまで全然分からなかったのですが、「夜間飛行」のギウン役の方です。すごい豪華ゲストですね。



監督の話ではソラスタルジアというタイトルがノスタルジアからの造語であることや、かなりの低予算で厳しい撮影環境の中、監督のファンがスタッフとして参加したり出資したことなどが語られました。



あれだけの大ヒット作のある監督ですが、いまだに大規模な制作は出来ない実情。



韓国の性的マイノリティを取り巻く状況が相変わらず厳しいものであることも分かります。



また映画は実際に2022年にあった過去最大の森林火災がテーマになっているとのこと。



監督が今後はアイドルとクィアというテーマで映画を撮ってみたいと考えているなど意欲的な言葉が聞けたことは明るいニュースでした。



今後ミニシアターでの一般公開などがあれば良いなと思います。無理なら配信でも見られるように願っています!