腐女子界広しと言えど、このドラマにBLとか言い出しているのは私くらいかもしれないです。
今回非常にマニアックなチョイスです。
とてもそこまで腐れない、という声が聞こえてきそうなんですが…
アメリカ中がまさに麻薬のようにハマった海外ドラマ「ブレイキングバッド」。
しがない化学教師のウォルターは、ガンを宣告される。余命わずか。
愛する家族にお金を残すため、化学の知識をもって麻薬精製に乗り出す…
という、あらすじからして、かなりヤバいクライムドラマです。
画像引用↑ウォルター(左)とジェシー。仲良くcooking
これがいったん見始めるとあまりの面白さに、徹夜してしまうほどの中毒性があるんですよ〜
私も取り憑かれたように夢中で見たんですが、全て見終わった後。
気付いてしまったのです。
これってウォルターとジェシーの壮絶な愛憎劇BLだった…?
執着や憎しみとは、裏を返せば相手に対する強すぎる愛ではないか。
家族のためと言いつつ、自分のプライドとエゴのために麻薬ビジネスの泥沼にはまり、ついには大切な家族すら失うウォルター。
そんなウォルターが最後まで失いたくなかったのが、他でもないジェシーでした。
とにかくウォルターが後半になればなるほど、ジェシーへの執着が狂気じみてきて、彼の事になると周りが見えなくなっちゃう。
ラストは囚われの姫よろしく監禁されているジェシーを、ウォルターが命をかけて助け出しに行くとか、もう…
(※腐的な妄想が少し入っています)
これが執着愛じゃなくて何ですか?
ちなみにジェシーとは、ウォルターの教え子で、根は良い子だし育ちも良いのですが、道を誤っちゃったチンピラです。
仲間と粗悪な麻薬を作って売っているような生活。
そんな彼に目を付けたウォルターが、手を組もうと言い出したことから、引き返すことのできない2人の危険すぎる関係が始まってしまうのです。
ジェシー、登場時はとっても可愛かったのにね。
ウォルターのおかげでボロボロ。
頭のおかしな男に惚れられた、哀れな子犬です。
そして、ジェシーもウォルターには強く感情をふりまわされ、自分をコントロールできなくなる。
2人の間には、極限状態が生んだ、いびつで歪んだ愛があった、と思えてなりません。
ちなみに「ブレイキングバッド」「BL」で検索しても、これに萌えている腐女子は見つかりませんので、私がかなりマニアックに腐っているみたいです。
とりあえず、BL目的で見るのはおススメできませんが…
ドラマとしては激ハマり必至です。
そして、分かる人にはきっと分かる、この2人の間に潜む何か。
ダークなクライムドラマ好きで、一筋縄ではいかない、こじれたBL萌えが可能な方には、全力でおススメします〜