太陽信仰と表裏一体の雨乞いの習わしも、塩田平の歴史に欠かすことが出来ない。高い晴天率を誇る反面、雨不足に悩まれてきた人々にとって、塩田平の大部分をうるおす産川(さんがわ)に水をもたらす独鈷(とっこ)山、夫神(おがみ)岳は祈りの対象だった。山に雷が落ちる様を龍の出現になぞらえ、龍神が雨をもたらす象徴として崇められてきた。
500年続く雨乞いの祭り「岳の幟(のぼり)」は夫神岳山頂に祀られた九頭龍神「龗(オカミ)」の祠で神事を行い、龍をかたどった色鮮やかな幟(のぼり)を手に山を下る。また、塩田平の随所で古くから水を蓄えてきたため池の周りでは雨乞いの祭り「百八手」が行われ、たいまつを燃やして祈りの言葉「アメ フラセタンマイナ」を唱える。(以下省略)
(別所神社は)塩田平をはじめ、浅間連峰までを望む丘の上にある。「岳の幟(のぼり)」行事の終着地。本殿、神楽殿、本殿の背に祀られる「本朝縁結大神」が日本遺産の構成文化財だ。(「てくてく歩きガイドマップ」から)
本朝縁結大神

別所神社神楽殿

本朝縁結大神の祠


