2022年10月16日(日)。天気晴れ時々曇り。蒸し暑い一日でした。

昼食は、神保町の「タコベル」にて、タコライスボウルのセット。

かつて「アミ」のあった場所には、違う店が入っていました。

錦華公園と明治大学とに挟まれた錦華坂を登って行き、

「山の上ホテル」の喫茶室「ヒルトップ」に行ってみたのですが、満席順番待ちであきらめました。

かわって、「明大通り」沿いの「Deli France」にて休憩。こちらは空いていて、落ち着くことができました。

1932(昭和7)年に完成したJR「御茶ノ水駅」の駅舎。

現在、「御茶ノ水駅」は大規模な改修工事の途上です。

東京メトロ丸の内線で「後楽園駅」に出ました。文京区役所の入っている「文京シビックセンター」が聳え立っています。以前、この階上から景色を眺めました

「後楽園」駅の前には、「後楽園ゆうえんち」改め「東京ドームシティアトラクションズ」のジェットコースターと、「東京ドーム」があります。「東京ドーム」は、コロナ禍の直前に開催された「世界らん展」に来たことが思い出されます。

今日は、「小石川後楽園」にやって来ました。「小石川後楽園」は、水戸徳川家上屋敷(当初は中屋敷)の庭園で、特にこの庭園の築造に力を入れたのは、二代藩主の徳川光圀です。

私は、現在、断続的に「尊皇攘夷―水戸学の四百年」(片山杜秀:著、新潮社、2021年)を読んでいますが(なかなか読み進めない)、この本で語られているエピソードを思い出しながら、この庭園を散策しました。「大日本史」の編纂を志した徳川光圀は、日本ナショナリズムの大家ですが、清朝成立後に日本に亡命した明の遺臣・朱舜水を重用するなど、中国(中華思想)の影響を強く受けてもいます。「後楽園」という名前も、朱舜水の命名になるものです。奥の高層ビルは、「東京ドームホテル」です。

「蓮池」では蓮がびっしりと水面を埋めていました。

「大泉水」の畔には、「一つ松」という樹がありました。代替わりしているそうですが、徳川光圀が愛でた松だそうです。

「白糸の滝」。

朱舜水が設計したという「円月橋」という橋が架かっていました。「円月」という名は、水面に映る橋の形と合わせると、真ん丸に見えることから名付けられたそうです。

さすがに橋を渡ることはできないようになっていました。

「愛宕坂」という坂道を登って行きます。京都の愛宕坂にあやかっているそうです。

「愛宕坂」を登った所には、「八卦堂跡」がありました。徳川光圀が三代将軍家光から「文昌星(学問を司る吉星)」の像を賜り、これを置いた「八卦堂」を造ったそうです。関東大震災で堂は壊れてしまいました。

「藤田東湖先生護母致命之處」の碑。安政2(1855)年の安政大地震で、母を護って被災死した水戸藩の学者であり、徳川斉昭の側用人であった藤田東湖を記念したものです。元は「水道橋駅」近くの「白山通り」沿いにあったものを移したようです。

水戸藩の庭園らしく、梅林がありました。

この水路は、神田上水跡ということです。

稲田と藤棚。桃源郷の趣です。

「後楽園」の真ん中にある「大泉水」と、その真ん中にある「蓬莱島」。

違う角度から「大泉水」と「蓬莱島」。

こちらは、元々は水戸藩上屋敷の書院があった所にある「内庭」。

中国趣味の池のバックに、「東京ドーム」。

「内庭」と「後楽園」とを隔てる「唐門」。ここが「後楽園」の正面口だったそうです。但し、この「唐門」は、令和になってからの復元です。

明治維新後に、水戸藩上屋敷跡は、陸軍の砲兵工廠になりました。1935(昭和10)年に、その機能が小倉に移転し、その跡地に後楽園球場などが造られたのです。

昼なお暗い樹林の中の道を、木曽谷の雰囲気になぞらえて、ここの流れを「木曽川」と呼んだそうです。

棕櫚の樹が空を覆っています。

この樹の間から、白雲を見ることができるということで、「白雲台」と名付けられた物見跡。

この辺りの流れは、奈良の川にあやかって、「龍田川」といいます。百人一首「千早ぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」(在原業平朝臣)。

「小石川後楽園」を出て、しばらく行くと、「日中友好会館美術館」がありました。

現在、「~珠璧交輝~清代木版年画+UKIYO-E展」が開催中です(会期:2022年9月23日(金)-11月20日(日))。入場料無料です。

「小石川後楽園」で中国趣味を見せつけられた後、更にここで図らずも、たいへん素晴らしい年画と浮世絵を見せていただき大満足でした。私は、最近、吉川英治の「三国志」と「水滸伝」を読んだので、題材も親しみがあって興味深かったです。

「日中友好会館」には、茶店や中華料理の店などもあって、今度、また来てみたいと思いました。

新宿「京王百貨店」屋上にて。この光景と、ちょうど流れていた音楽「I've Never Been To Me(邦題:愛はかげろうのように)」がよく似合っていました。

本日の阪神競馬場メイン11Rは、3歳牝馬の最終決戦「第27回秋華賞(GⅠ)」(芝・右・2000m)です。満を持した16頭が出走です。

1番人気は、3歳牝馬3冠を目指すドゥラメンテ産駒「⑨スターズオンアース」(C.ルメール騎手)。「フェアリーステークス(GⅢ)」及び「クイーンカップ(GⅢ)」はいずれも2着できて、クラシックで一気に開花しました。前走「オークス(GⅠ)」は、1馬身以上の差をつけての快勝でした。但し、その後に骨折が判明して手術したことが気がかりです。ルメール騎手は、前走に続いての騎乗です。

2番人気は、「チューリップ賞(GⅡ)」優勝、「桜花賞」は10着でしたが、「オークス」3着の実績があるハービンジャー産駒「⑧ナミュール」(横山武史騎手)。本馬も「オークス」以来の出走ですが、逆にリフレッシュ十分ととれるかも知れません。横山武史騎手は、4戦連続の騎乗です。

3番人気は、「フラワーカップ(GⅢ)」優勝、「オークス」2着、その後の前走「紫苑ステークス(GⅢ)」を優勝した「キングカメハメハ産駒「⑦スタニングローズ」(坂井瑠星騎手)。「秋華賞」は、もちろん「オークス」組が強いのですが、前走「紫苑ステークス」組から過去10年で優勝が3頭出ています。坂井騎手は、前走に続いての騎乗です。

4番人気は、「オークス」7着、その後の前走「ローズステークス(GⅡ)」を優勝したスクリーンヒーロー産駒「⑩アートハウス」(川田将雅騎手)。前走「ローズステークス」組からも過去10年で優勝が3頭出ています。川田騎手は、4戦連続の騎乗です。

5番人気は、「クイーンカップ」優勝の後、「桜花賞」11着、「オークス」5着だったハービンジャー産駒「⑯プレサージュリフト」(戸崎圭太騎手)。「クイーンカップ」で、「⑨スターズオンアース」と競り合ってクビ差でかわした印象が、私の中では強いのです。戸崎騎手は、4戦連続の騎乗です。

6番人気は、「フェアリーステークス(GⅢ)」優勝の後、「桜花賞」16着、「オークス」11着と、クラシックは今ひとつふるわなかったオルフェーヴル産駒「②ライラック」(M.デムーロ騎手)。前走「紫苑ステークス」3着で、仕切り直して本レースに挑みます。戸崎騎手からの乗り替わりで、M.デムーロ騎手が4戦ぶりの騎乗です。

7番人気は、本レース出走馬中で唯一のディープインパクト産駒「①ウインエクレール」(松岡正海騎手)。本馬も「クイーンカップ」に出走していて6着、その後リステッド「スイートピーステークス」で優勝しています。しかしながら「オークス」は回避、前走は札幌の古馬条件戦「STV賞」で2着でした。松岡騎手は、前走に続いての騎乗です。

8番人気は、「フローラステークス(GⅡ)」優勝の後、前走「オークス」9着だったキングカメハメハ産駒「⑬エリカヴィータ」(福永祐一騎手)。「フローラステークス」では、レース運びがうまいなあと思いました。福永騎手は、前走に続いての騎乗です。

9番人気は、リオンディーズ産駒「⑤ストーリア」(松山弘平騎手)。直近未勝利戦から3連勝で、本レースが重賞初挑戦。並み居る同世代の重賞優勝馬を退ける、大波乱に期待しています。

10番人気は、「ファンタジーステークス(GⅢ)」をデビュー3連勝で優勝し、その後「阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)」3着、「桜花賞」2着の実績があるシルバーステート産駒「⑫ウォーターナビレラ」(武豊騎手)。直近は、「オークス」13着、「クイーンステークス(GⅢ)」10着と、やや低迷気味です。武豊騎手は、7戦連続の騎乗です。

11番人気は、クラシック未出走ながら、前走「ローズステークス」3着で名乗りをあげたキズナ産駒「⑪エグランタイン」(池添謙一騎手)。4月の未勝利戦勝利以降の覚醒に期待です。池添騎手は、前走に続いての騎乗です。

12番人気は、「オークス」で出走前に放馬し、競争除外となってしまったドゥラメンテ産駒「⑮サウンドビバーチェ」(岩田望来騎手)。前走「紫苑ステークス」2着で、本レースの優先出走権を獲得して雪辱を期します。がんばってほしい。岩田望来騎手は、5戦ぶりの騎乗です。

13番人気は、オルフェーヴル産駒「⑥メモリーレゾン」(古川吉洋騎手)。クラシックは未出走です。前走「ローズステークス」は5着。古川騎手は、デビュー以来7戦連続の騎乗です。

14番人気は、キタサンブラック産駒「⑭ブライトオンベイス」(秋山真一郎騎手)。本レースが重賞初挑戦で、直近条件戦を2連勝で、勢いに乗っています。秋山騎手は、5戦連続の騎乗です。

15番人気は、エピファネイア産駒「③タガノフィナーレ」(鮫島克駿騎手)。既に13戦に出走している大ベテランです。重賞は、「新潟2歳ステークス(GⅢ)」7着、「ラジオNIKKEI賞(GⅢ)」11着。前走条件戦で優勝しています。鮫島克駿騎手は、5戦ぶりの騎乗です。

16番人気は、パイロ産駒「④ラブパイロー」(酒井学騎手)。ダートレースにも出走していて、前々走は交流重賞「関東オークス(JpnⅡ)」2着、前走は「レパードステークス(GⅢ)」14着。但し、芝でも条件戦「ミモザ賞」で優勝し、「オークス」にも出走しました(15着)。酒井騎手とは、初コンビになります。

レース前、何と!再び「⑮サウンドビバーチェ」が放馬するというアクシデントが発生しましたが、今回は「⑮サウンドビバーチェ」は競争除外にならず、そのままレース参加となりました。

スタート後、「⑭ブライトオンベイス」が先手を取り、「⑮サウンドビバーチェ」、「⑫ウォーターナビレラ」、「⑩アートハウス」などが続きます。「⑦スタニングローズ」、「⑧ナミュール」は中段、「⑨スターズオンアース」は後方からです。1000mは59秒7で通過。4角を周って直線に入ったところで、「⑮サウンドビバーチェ」が先頭になりました。これを外から「⑩アートハウス」が追走します。ここに「⑦スタニングローズ」が更に外から迫って来ました。ここに「⑧ナミュール」と、最後方から「⑨スターズオンアース」がメンバー最速の上りで襲いかかってきました。しかしながら、「⑦スタニングローズ」の粘ってそのまま1着でゴール、最後の一冠をもぎ取りました。坂井騎手もGⅠ初勝利!半馬身差の2着に「⑧ナミュール」、ハナ差の3着に「⑨スターズオンアース」。骨折の影響は感じられない走りでした。ここから2馬身あいて、4着に「⑥メモリーレゾン」が健闘。そのハナ差の5着に「⑩アートハウス」。アタマ差の6着「⑪エグランタイン」、ハナ差の7着「⑮サウンドビバーチェ」、さらにハナ差の8着「⑤ストーリア」。9着に私の期待の「⑯プレサージュリフト」。レース後のルメール騎手(「⑨スターズオンアース」)のインタビュー。「ゲートから一歩目が遅く後ろからになってしまった。スタートだけ残念」。