2021年1月24日(日)。天気雨。相変わらず寒い日でした。

昨日に引き続き本日も、聖蹟桜ヶ丘から。昨日は行かなかった「ダートコーヒー」にて、ケーキセット。

「ダートコーヒー」で準備を整えた後、京王線で移動して北野駅に。駅前には土地区画整理事業の完了を記念した碑が建っています。「田植え」の光景というところが斬新です。

北野駅北口から京王バス「北10西武北野台行」に乗り込みます。京王線の駅なのに、西武とは?

北野台一帯は、西武鉄道が開発した住宅地なのです。旧片倉村の多摩丘陵北斜面の東側(北野台)を西武が、16号バイパスを挟んで西側(片倉台)を東急が開発しました。

終点の手前、「北野台三丁目」で下車すると、丘の上に直登する階段があります。八王子市の「旧新住所対照表」によると、このバス停付近は旧中山村の区域だったようです。

階段を登りきると、丘の上に道が続いています。この辺りには、八王子と横浜とを結ぶ「絹の路」が通じていました。

しばらく進むと、「道了堂跡」に続く階段が表れます。右側の碑は、「明治十三年」の銘があります。

「築礎碑」とあり、「道了堂」を寄進した鑓水商人(生糸商人)がその由来を記したものです。

石段を登ると平地になっています。ここは八王子と神奈川(横浜)とを結ぶ「絹の道」の鑓水峠にあたっており、明治の初めに鑓水村の生糸商人が、浅草・花川戸から「道了尊」を勧請して、鑓水村の永泉寺の別院とし、道中の安全を祈る場にしたそうです。

鑓水商人は、横浜が開港した江戸時代の終わりから明治の初めにかけて、生糸生産者と横浜の商人との間を取り持って、投機的に生糸を買い占めて、価格の上がったところで売りぬくということで、富を築いていきました。こんな山の中に、そのような才覚を持った人たちが現れたということに不思議を感じます。

現在は、「道了堂」の礎石のみが残されており、「大塚山公園」となっています。実はここは東京でも有名な心霊スポットなのだそうです。

「道了堂跡」を経て、旧鑓水村に向かって進んでいきます。

切り通しの雰囲気など、往年の「絹の道」の様子が忍ばれます。

そのうちに人家が現れ、車道に接続する所に出てきました。

「絹の道」の入口。車道の方は、16号バイパスの下を潜って、16号の御殿峠に至ります。

御殿峠とは、1884(明治17)年夏、負債返還条件緩和を求める「武相困民党」が集結して、債主にかけあうため八王子に押しかけようとする騒擾事件が起こった場所です。

1889(明治22)年、八王子まで甲武鉄道が開通して、「絹の道」をたどって取引をする時代ではなくなりました。また、1908(明治41)年には、ほぼ「絹の道」に沿ったルートで横浜線が開業します。

八王子と横浜の間にいるという地の利も、ほぼ活かす術がなくなってしまい、鑓水商人は急速に機能を失っていきます。

「絹の道」入口から、さらにしばらく進むと、「八王子市立絹の道資料館」が現れます。ここは、かつての鑓水商人・八木下要右衛門屋敷跡です。八木下要右衛門は、まだ維新前に、外国人商人を招くために洋館を建設したのだそうです。石垣は、当時のものの遺構だそうです。

資料館の中には、鑓水や鑓水商人の歴史や、養蚕の技術などの紹介が展示されています。

これは、一昨年の5月、小田原に行った際に見かけたものです!

「絹の道資料館」は、鑓水の「厳耕地」という谷戸にあります。たいへん失礼ながら、最初どうしてゴキ〇リが、と思ったのですが、実は蛍なのだそうです。蛍の里なんですね。

「厳耕地」の、隣の谷戸「子の神谷戸」に、旧鑓水村の村社「諏訪神社」があります。

「諏訪神社」に続く石段。

あー、さらに続くのか!けっこう疲れました。

「鑓水諏訪神社」の社殿。この後ろに、「諏訪神社」の他、合祀されている「子の権現」、「八幡神社」の本殿が安置されています。いずれも江戸時代から明治時代初めの建築様式を伝えるもので、当時の鑓水商人の勢いを伺うことができるそうです。いずれも市指定有形文化財。

旧鑓水村を流れる主要河川、大栗川に架かる「御殿橋」。

「御殿橋」から大栗川を望む。「厳耕地」も「子の神谷戸」も、この「大栗川」に流れ込む支流です。

大栗川のほとりに道標が立っています。見にくいのですが、正面(北側)には「此方 八王子」、西側には「此方 はし本 津久井 大山」と記されています。

今日はこのへんでおしまいにして(本当はまだ訪ねるべき場所はありますが)、都道20号(柚木街道)のバス停から京王バス「南63南大沢駅行」に乗り込みます。

南大沢駅に着きました。一気に幕末から21世紀に来た感じがします。

本日、中京競馬場メイン11Rは、唯一のJRAダートGIIの「東海ステークス」(ダート・左・1800m)。

今年は15頭が出走。

1番人気は、ダントツ2.0倍の「⑥インティ」(牡・7、武豊騎手)。確かに一昨年の「東海ステークス(GII)」、「フェブラリーステークス(GI)」の重賞連勝までの快進撃は記憶に新しいところ。ですが、それ以降は、必ずしもパッとしないことも多く、必ずしも信頼感万全ではないのです。前走は「チャンピオンズカップ(GI)」3着。

2番人気は、「⑪オーヴェルニュ」(牡・5、川田将雅騎手)。重賞レースは、今回が初挑戦です。前々走「福島民友カップ」、前走「ベテルギウスステークス」と、ともにリステッドのオープンを連勝して、満を持してという感じです。

3番人気は、先日亡くなったクロフネが母の父となる「⑩ハヤヤッコ」(牡・5、田辺裕信騎手)。こちらも前走リステッドの「ブラジルカップ」を優勝して乗り込んできました。一昨年の「レパードステークス(GIII)」優勝馬でもあり、けして流行りものという評価ではありません。

4番人気は、前走リステッドの「師走ステークス」で優勝した「④タイキフェルヴール」(牡・6、内田博幸騎手)。

5番人気は、「①グレートタイム」(牡・6、福永祐一騎手)。前走は「ベテルギウスステークス」9着、前々走「ブラジルカップ」2着。

6番人気は、つい2週間前のオープン「ポルックスステークス」を優勝した「⑨ダノンスプレンダー」(牡・5、岩田康誠騎手)。前々走は「カノープスステークス」3着。

7番人気は、前走「チャンピオンズカップ(GI)」13着だった「⑫アナザートゥルース」(せん・7、松山弘平騎手)。但し昨年は、交流重賞「ダイオライト記念(JpnII)」優勝、「アンタレスステークス(GIII)」2着、「エルムステークス(GIII)」3着と、手堅い成績をあげてはいるのです。

8番人気は、「デュードヴァン」(牡・4、幸英明騎手)。昨年の3歳ダート・オープン「青竜ステークス」優勝、そして「ユニコーンステークス(GIII)」は「カフェファラオ」の2着と実績をあげています。前走は「師走ステークス」5着。ここくらいまでで、決着はつくだろうと思っていました。

レースは雨・不良馬場の中、「⑥インティ」が引っ張り、1000mは59秒2のハイペース。ところが、4コーナー過ぎで大減速。レース後の武豊騎手のインタビューでは「展開が厳しかった」とのこと。直線を向いてからは、3番手につけていた「⑪オーヴェルニュ」が他馬を2馬身近く突き放して快勝。2着は、せりあって「⑫アナザートゥルース」が入り、ハナ差の3着に伏兵「⑮メモリーコウ」(牝・6、古川吉洋騎手)<12番人気>。やっぱりこれは難しいです。注目の「⑩ハヤヤッコ」は6着、「⑥インティ」は12着に沈みました。