【映画】彼らが本気で編むときは、*JAPANESE FILM FESTIVAL 2018 | + つれづれ in タイ・バンコク +

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2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

JAPANESE FILM FESTIVAL 2018で上映の
彼らが本気で編むときは、」を
観てきました

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◆ 公開日

日本公開:2017年02月25日
タイ公開:2018年02月04日


◆ 関連ウェブサイト



◆ 公式予告動画




◆ 関連作品


◆ あらすじ

日頃からネグレストに遭っている中、
ついにまた母が家出をしてしまい
ひとりぼっちになった小学生のトモ。

トモはいつものように叔父のマキオの元へと
向かい、母が戻るまでマキオの家で暮らす
コトとなった。

マキオの家が前回と違うトコロ。
それは、マキオと同棲している
マキオの彼女・リンコの存在。

しかし、リンコはトランスジェンダーの
女性だった。

初めこそは戸惑うトモだったが、
リンコの愛情に安心し、リンコもまた
トモと家族になれないかと考える。


◆ 感想



男とか、女とか、関係ない。

当人たちがしあわせならば、
それでよいじゃない。

マキオとリンコの2人の、今後のしあわせを
願ってやまない、そんな映画。


トランスジェンダーのリンコを演じた
生田斗真がすごすぎて。
いやだって、つい2日前に「先生!」で
カッコよすぎる姿を見たばかりなのに、
なのにこんなにも女性以上に女性で。


もちろん、包み隠さず言うのならば、
男性が女性を演じている姿に、はじめこそ
違和感がなかったと言えば嘘になる。

たぶんその違和感は、映画という作品の中の問題だけではなくて、私の、観る側の、世間という現実の中での違和感も間違いなくあっただろうと思う。

身体と心の性別が一致しないというのは、
やっぱりまだ「当たり前」ではないと思う。
圧倒的に、どうしても「珍しい」から。

でも、「当たり前」ではなくても、
「あっても良い」な世界に早くなったら
よいのになあ、っても思う。

だから、性別にこだわりが比較的薄いタイで
この映画を観られたのは、よかったなあって
思ったりもして。

タイには、男と女という2種類の性別だけではなくて、少なくとも18種類(現在ではもっと増えているとも言われている)の性別があって、どの性別の人も普通…普通と簡単に言ってよいのかは課題だけれど、に暮らしているし、街中でもよく見かける。

男性と女性以外の性別が、
比較的「あっても良い」な国・タイ。

だからきっと、日本とタイとでは、
観客の反応もだいぶ違かったんじゃあ
ないかなあって見てて思いました。

たぶん日本人なら真面目に受け取るだろう
シーンが、爆笑として受け止められてたり。

だからなんだか、安心して見れた。

難しく考えなくても、みんなしあわせに
なってくれ!っていう気持ちだけで観れた。


そしてリンコをリンコたらしめているのが
マキオのしあわせそうな、リンコに
惚れきっているような表情や仕草。

作中では桐谷健太演じるマキオは、
どうしても影が薄くなりがちなのだけれど
だけどそれがかえって、リンコをまるごと
受け止めているようで好感で。

マキオとリンコに幸あらんコトを!



完全にハッピーエンドではなかったかも
だけれど、コレはコレでよかったと思う。

ハピエンでなくても、きっとこの先、
それぞれがハッピーエンドになっていく
のだろうと、信じられるから。


優しい気持ちになれる、
大好きな映画となりました。


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今回の日本映画祭、もうあと2本観る予定で
チケットも買っていたのだけれど、
体力的に限界で、ギブしてしまいました

なので、今年観れた作品は6本。
期間中に公開がスタートした「先生!」も
合わせると、1週間で7本の映画を観た計算。


前後に弾丸旅行も入れていたのもあって、
いや、しんどいっすわ。


来年は、来年こそは、
もうちょっとセーブして観たい。

来年こそは。来年こそは。