【映画】22年目の告白*JAPANESE FILM FESTIVAL 2018 | + つれづれ in タイ・バンコク +

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2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

JAPANESE FILM FESTIVAL 2018で上映の
22年目の告白-私が殺人犯です-」を
観てきました

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JAPANESE FILM FESTIVAL 2018にて
8本観るうちの、2本目



◆ 公開日

日本公開:2017年06月10日
タイ公開:2018年02月03日


◆ 関連ウェブサイト

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◆ 公式予告動画




◆ 関連作品



◆ あらすじ

22年前に起きた、
独自のルールに則られた5つの絞殺事件。

警察は全力を挙げて犯人を追い詰めたものの
あと少しというところで取り逃がし、
そして時効を迎えた。

その悔しさをいまも引きずり続けているのが
当時犯人を追い詰め、相棒を失い、
妹の行方も不明となった牧村刑事である。

突如、犯人を名乗る曾根崎という男が
『私が殺人犯です』という告白本の
出版とともに世間にあらわれた。

殺人犯であるにも関わらず、
時効を迎えた彼を逮捕することは叶わない。

曾根崎には熱狂的なファンも生まれ、
世間は彼への関心が大いに寄せられる。

果たして、
事件の真相とは。
曾根崎の意図とは。


◆ 感想



「面白い」というのも、テーマ的に複雑では
あるのだけれど、作品としての面白さは
確かにあった。

どんでん返しがすごい。

コレは全力でネタばれ回避をして観るべき。

伏線が納得できる形できちんと
張り巡らされているから、
急展開のどんでん返しも納得できる。
そこが1番の見どころだったように思う。


狂気とミステリアスを併せ持つ曾根崎を
演じた藤原竜也の妖艶さと仄暗さ、

事件で全てを失いつつも職務に全うする
冷たくも熱い牧村刑事の伊藤英明、

曾根崎や牧村に対して、ペンの力で鋭く
切り込む仙堂キャスターを演じる仲村トオル。


迫真だった。
何をどうぶつければ、こんな複雑な役を
演じきるコトができるのだろう。

しかしどこかで、曾根崎が
「私がキラです」くらい言っても良いんじゃ
ないかなっても思ってた(笑)



…いやコレ、普通に感想を言っていたら
ネタばれにしかならないじゃあないの。



悲しみは、悲しみの連鎖を生み出す。
トラウマは、次のトラウマを作り出す。

しかし、あまりに大きな心の穴は
どうすれば埋めていくコトができるのか。



この作品で1番恐ろしいと感じたのは
殺人犯の残虐な手口よりも、
抱えつづけた心の闇よりも、

殺人犯を名乗る曾根崎を持てはやし、
隠せない好奇心に翻弄される世間の反応だ。

無関心と、大衆心理だ。

他の何よりも、そこがホラーで、
そして気持ちが悪かった。