2017年11月03日(金)〜05日(日)に
チェンマイへお出かけしてきました
チェンマイ2日目の日中は、
車をチャーターして観光めぐり。
チェンマイの北西部、メーリム方面を
主に回っていました
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
メーリム方面、さいごに行ったのは、
バーン・トン・ルアン
実際に見るコトができる村。
中でも有名なのが、通称「首長族」。
タイやミャンマー、ラオス、中国山岳部等で
暮らす山岳民族の一部で生まれた風習です。
一説では首長族はカレン族の派生だとか。
なぜそんな風習があるのか、諸説あれども
未解明のまま今に至る部族。
そんな首長族と、
チェンマイのすぐ近くで気軽に会えるココは
「首長族村 Long neck Village」という
通称でも呼ばれています。
でも、行ってきた感想としては、
首長族だけではない他のたくさんの民族の
いろんな風習が紹介されているコトこそが
魅力的な場所だと思いました
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
今回もドライバーさんにお願いして
連れてきてもらった〜!ヾ(*´∀`)ノ
滞在時間は3時間くらい。
サクッと見てまわるつもりが、
思っていた以上にじっくり見てしまって
気づけば日も暮れかけてきちゃうほど。
興味のない人ならば1時間あれば十分だし
興味がある人ならば3時間でも足りない。
関連ウェブサイト:
もしかしたら、日本の感覚で言うと
「日光江戸村」や「太秦映画村」のような
トコロなのかしら(◎・ω・◎)?
…なんてワケでもなく、役者ではない実際の
少数民族の方たちが生活しているようで、
その所以と難民か否かの議論もあってか、
一部では「人間動物園」という別名も
あったりするようです。
お金のために、違う文化を持つ民族同士を
集めて、集められて、そうして成り立って
いるといえば、否定はできないかな
だけれども、どんな課題があるにせよ、
まずは「知る」というコトがだいじだとも
思うから、そういう意味でもとても意義ある
場所じゃないかとも思います。なによりもやっぱり、
私たち自身が民族的なモノや生活に
惹かれていたのも確かです
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
まずは入場チケットを購入。
1人500バーツ≒1,800円。
チケットを購入したら、
チケット兼マップをもらいました。
紹介されているのは、この8民族。
(リンク先はウィキペディア)
ヤオ族(別名:ミエン族)
パドゥン族(首長族、カヤン族)
カヨー族(耳長族、赤カレン族)
パローン族(ダルアン族、ドアン族)
アカ族(ハニ族)
在タイ日本人の間でも有名なのは、
おみやげ屋さんなどで目にする機会が多い
「モン族刺繍」のモン族かな(◎・ω・◎)?
とは言え、
類似の文化や風習がタイだけでなく、
周辺国の山岳地方、ミャンマー、ラオス、
中国、ベトナム等の多岐に広がっている上、
残っている資料もほとんどない。
現代では難民化や観光地化もしていて、
文化の保全も課題に残る。
だから文化人類学としてはこの分類も
難しいんじゃないかしら…
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
チケットと地図を手に、いざ〜!ε=(ノ・∀・)ノ
エリア内は、なかなかに広くて、
緑も多くて、心地よい場所でした。
手に持つiPhoneさんやカメラが
この場に不似合いなほど、
まるでタイムスリップした
ような、のどかな雰囲気。
ココだけ、時間が止まってしまったみたい。
鮮やかな緑が生い茂る中、
木や竹でつくられた伝統的な造りの家屋が
いくつも並びます。
やっぱり東南アジアは、竹の文化だね〜!
ぽいわ〜、ぽい。村のアチコチで、伝統工芸に取り組む
各民族の人たちに出くわすのが、
とっても興味深い
熱した墨を特殊な紙に焼き付ける作業。
フリーハンドで、淡々と、黙々と
模様をつけていく姿は、もはや職人芸。
この模様を元に、ステキな柄のカラフルな
布たちがつくられていくんだろうなあ。
家自体も面白くって!
竹や葉っぱで出来た家。
高床式のおうちが多いみたい。
屋根は葉っぱ!
サイズと形的に、使っているのは
バナナの葉っぱかな
わらの屋根もあります。
やっぱりタイムスリップ感がハンパない。
中にお邪魔するコトができるお家もあって
階段や家の造りを少しばかり体感できたり。
ハンモックで寝る赤ちゃんと、その隣で
針仕事と店番をするお母さん。
なんだかほっこりとするような光景
機織りをする女性も何人か。
とても原始的な織り機のようで、
腰も織り機の一部として使っているよう。
…腰痛持ちには、シンドい作業かも…
お家の多くは、おみやげ屋さんとして
機能していました。
身にまとっている民族衣裳もそうたけど、
おみやげも、とってもカラフル!
お店番をしているのも、
民族衣裳を着た女性たち。
英語で話しかけてくれたりしますが、
タイ語は通じない人なんかも。
こういうクロスステッチが、もう本当、
すごく綺麗で繊細で…
どれをとっても、色彩センスが独特で、
でもまとまりもあって、好きだなあ
「カレン族シルバー」と言われるほど、
銀加工も得意としているようで、
シルバー製品も多くみられました。
民族衣裳の帽子にも、小さなシルバー装飾や
鈴がついているコトも多くて可愛い
…てなワケで、私も装飾や鈴、ポンポンの
ついたヘアバンドを買ってしまった(*´艸`*)
チェンマイにいる間、ずーっとつけていた
のだけれど、歩くたびにシャンシャンと
可愛らしい音が聞こえてご機嫌でした
…こどもか?(笑)
自然が多く残る田園風景というのも
とても魅力的。
初めてくる場所なのに懐かしい感覚に。
しばらく歩いて行くと、大きな参集殿。
もちろん高床式。
入り口には、これまた大きな大きな旗。
いちおうタイの国旗なのね
…いろいろな意味で、複雑そう…
中はよくあるお寺のようではなくて
すごく興味深い!
色合いなんかはチベットっぽいなあなんて
思ったりもしたのだけれどどうなのかな。
歩いて歩いて、今度はアカ族の集落へ。
入り口には、鳥居(パトゥー・ピー)!
「パトゥー / ประตู」は、「門」。
「ピー / ผี」は、「精霊」や「オバケ」。
日本の神道でもお馴染みの鳥居
あくまでも一説ではあるものの、
鳥居の起源は、アカ族に由来するとも
言われています。
日本人のルーツ自体もアカ族がその1つ
という説もあるくらいだしね。
きっと模様や色にも、本来は意味が
あるのだろうなあ。
フィールドワークとかをやってみたら、
論文が1本書けちゃうんじゃないかしら。
「鳥居の起源」と言われる所以の1つは、
門の上に鳥が居るから。
鳥、居る。ちゃんと作られてる。
諸説あるとは言え、個人的には
アカ族ルーツ説が1番ピンと来るかなあ
ほんっっっと、興味深い!!
神道系大学の図書館ならば、そんな資料もあるかしら…
久しぶりに行ってみようかな、ソワソワ…
のどかと言えば、にわとりやアヒルの親子が
悠々と過ごす姿も大変に良きかな(*´艸`*)
人間なんて眼中にないぜ!っていうくらい
自由に過ごしている姿は愛らしい。
そしてもう1つの特徴は、膝から下に
真鍮を巻いているコト。
パドゥン族(首長族)が首に巻いている
ものと類似していて、文化としても
近しい民族と言われているとか。
それにしても、美人さんばっかり!
そして1番の奥地にあるのが、
パドゥン族(首長族)の集落。
首に真鍮を巻いているのが特徴。
若い女の子だとまだわかりにくいけれど
年配の方だと「首長族」と言われるのも
ものすごくよくわかります。
この首の長さは科学的にも解明されていて
首が伸びているのではなく、真鍮の重みで
肩が下がり、結果として首が長く見えて
いるだけなのだとか。
そうした図解入りの説明も、
集落にはありました。
「首長」によるものなのか、
とにかくお顔が小さくて、
背の高さは変わらないのに身体が小さい、
並んで立つとそんな印象が強かったです。
ちいさな女の子から、
糸巻きしているの、すっごい可愛かった!
おねえさんたち、
あまりの美人さんっぷりに思わず笑顔になっちゃう!
そしてご年配の方。
すごく…圧巻。
本当にみなさん、お美しい…
そして控えめな笑顔がまたお美しい…
かえすがえすも、お美しい…
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
正直、全っっっ然、時間が足りなかった!
集落もぜんぶ回れていないし。
たぶんね、「ふ〜ん、すごいね〜」だけで
通り過ぎる人も多いと思っています。
いやでもさあ、もうね、ほんっと、
興味さえ持てれば、
こんなにも興味深い場所はそうそうない。
ただ単に好奇心というのだけでなく、
その文化の背景だとか、現状の問題とかを
理解するって意味でも、まずは興味を持つ
コトから始まると思うのです。
ちょっと変わった風習や衣装、
のどかで気持ち良い雰囲気、
たくさんの可愛いおみやげ、
そんなコトからでも、
まずは少しでも興味を持って、
そこから一歩進んで考えてみる。
そんなキッカケとなる場所だなあって
思いました
観光地としては、
安易にオススメはしないけど、
行く価値があるかどうかを己に問うという
意味も含めて行ってみてほしいし、
できたら私も他の集落に行ってみたいな。