映画「ちはやふる(上の句・下の句)」を観てきました
JAPANESE FILM FESTIVAL 2017の上映全14作品踏破リレー・9 & 10作品目
◆公開日
上の句
日本:2016年03月19日
タイ:2017年02月11日(土) 14:00〜 他
下の句
日本:2016年04月29日
タイ:2017年02月11日(土) 16:30〜 他
◆公式予告動画
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◆あらすじ
「競技かるた」。
千年もの昔に詠まれた100首の歌を集めた百人一首を、電光石火のごとく取り合う「かるた」の競技。
その競技かるたを縁として出会った幼馴染の千早、新、太一の3人。
永世かるた名人の孫でありヒロインの千早にかるたの楽しさを教えてくれた新は、福井へと引っ越すことになってしまったが、彼らの絆はきっとかるたがつないでくれていると信じて、そうしていつしか3人は高校生へと成長した。
同じ高校に進んだ千早と新は、「競技かるた部」を創設。
部のメンバーとともに、かるた大会へと臨む。
◆感想
コレも観たいと思っていた映画だったから、一気に2作も観られて嬉しかったー!
日本にいたときは、漫画・アニメともに見ていたので、実写化も楽しみにしていました
そしてやっぱり、観てよかった!
ちょっと甘酸っぱい青春なカンジも、
かるたに向かい合うひたむきさも、
キャラクターの愛らしさも、
情景の美しさも、
どれも安心して見るコトができました。
そうそう、これこれ〜!
サイコパスとか悲しくなっちゃうのとか、そういうのじゃなくて、こういう「さわやか・はつらつ・ひたむき」で、ほんのり甘酸っぱい、見ていてハッピーな気持ちになれる、こういう映画が見たかったんだよーーー!!
個人的には、「机くん」のエピソードが掘り下げられていたのがわりと好感だったかも
机くんに限らず、かなちゃんとか、幼馴染トリオだけではなく、かるた部メンバーにちゃんとスポットが当たっていたのがすごくよかった。
特にかなちゃん!
原作もアニメもかなちゃんが可愛くて好きだったんだけど、実写でもやっぱり可愛くて好きだった〜
和服や和歌をたしなみ、気遣い屋さん。所作の美しさや敬語で話すやわらかさを持ち合わせ、それでいて芯は強くて頼もしい。
んもう本当、可愛い〜!
歌の解説も、その歌に込められた思いや情景が浮かびやすいように工夫されていて、千年も昔の思いを共有できたようで嬉しくて。
ただ、コレは…外国で上映するのは、理解を得るにはなかなか難しいんじゃないかなあ…なんても思ったり。
例えば枕詞「ちはやふる」がこの作品のキーとなるフレーズであったのだけれど、日本人ならその5文字を聞いただけで紅く染まった竜田川の美しい情景や、在原業平の偲ぶ恋心が浮かぶような一般常識が前提にあったりもして、もちろんそういう説明も随所にきちんとあるのだけれど、それでも登場する歌がそれぞれのシーンで果たす役割を全て理解するには、31文字の歌に込められた情報量を受け取るだけの基礎が必要なんじゃないかな、とも思うワケで。
歌の基礎や古語がわからずとも十分に楽しめる作品になっていたものの、それがわかると更に楽しめる作品だなあって思いました。
その点では、日本人として観られて幸いだったなあ、なんて。
原作自体がまだ完結していないので、これから先の物語も楽しみです