【映画】ラ・ラ・ランド / LA LA LAND *ラブコメミュージカル | + つれづれ in タイ・バンコク +

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2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

映画「ラ・ラ・ランド(原題:LA LA LAND)」のスニーク上映を観てきました。

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◆ 公開日

アメリカ公開:2016年12月02日
タイ公開:2017年01月12日(本公開)
日本公開:2017年02月24日

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英語音声・タイ語字幕版で観ました。


◆ あらすじ

夢追い人の街L.A.(ロサンゼルス)、‬
‪売れないジャズピアニスト:セブと‬
‪女優志望:ミアの恋の行方は─?‬
‪再び映画史を変える、‬
‪予想だにしない大仕掛けが、‬
‪観るもの全てを‬
‪〈ラ・ラ・ランド〉へと誘う。‬

‪夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。


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すでに有名な賞をいくつか受賞しているし、アカデミー賞も有力視されているので、話題になるんじゃないのかな(◎・ω・◎)?


◆ 公式予告動画

英語版





日本語版






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以下、ネタバレ注意



ミュージカル映画です。

突然歌い出して、突然踊りだす作品。

好きなんだよねえ、ミュージカル映画。

日本でも繰り返し舞台化されている「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」、「王様と私」や「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド物語」。

ビッグネームなミュージカル映画だと「レ・ミゼラブル」なんかが記憶に新しいものの、本作は原作となる舞台がないオリジナル作品。

挿入される曲も映画オリジナルの歌が多くて、新鮮な気分。

それなのに、映像構成なんかは「舞台っぽい」という雰囲気もあって、ミュージカル舞台が好きな人ものめり込んでしまうカンジ。
「うっわあ、コレ、舞台で表現したらどうやるんだろう!?」ってなる。すっごい楽しい。
舞台化するなら、四季よりも東宝で帝劇とかのほうが自分的にはしっくり来るかな〜。


さすが「ミュージカル映画」なだけあって、音楽や歌、それに伴う映像がとてもよかった。

特にオープニングが最っ高すぎる!!カナヘイきらきら
「Another Day of Sun」という曲だと思うんだけど、渋滞に巻き込まれた人々が、1人また1人と車から飛び出しての群舞。
めっっっっちゃカッコいい!滾る!すごい!本っ当に興奮した。映画なのに手拍子してた。スタンディングオベーションも吝かではない。映画だけど。映画なのに!
むしろ自分の中では本編よりもオープニングが最高潮だった。このシーンだけでも、観に行く価値はある。本当好き。すっごい好き。


ルームメイトとコレからパーティーに向かうようなシーンもよかった〜!
女の子4人が色とりどりに、世界は私たちのものだと言わんばかりに弾けているようなカッコよさ。
出来ることなら、ルームメイトとのその後ももっと描いてほしかった。もっと人生のパートナー的な立ち位置でいてくれたらなあ。
若い女の子特有の未来にはしゃいじゃう雰囲気と、そこから1人でとぼとぼと会場を後にするギャップとがたまらない。


曲で言ったら、コレも素晴らしい。
「A Lovely Night」



予告動画でもかなり使われているシーンで、街の朝焼けを背景に、主演の2人が歌って、踊って、タップダンスまで披露しちゃう盛り上がりシーン。

なぜ歌うかとか、なぜ踊るかとか、なぜタップダンス用のくつを持ち歩いていたのかとか、そういう細かいコトはどうでもよいんだよ。
コレはエンターテイメント。
このシーンがあるからこそ、出会ったばかりの2人が、ウマの合うコンビだというコトが分かるし、お互いに惹かれあっていくのが分かる。
普通のセリフじゃあ、こんなにスッと設定が入ってこないトコロを、歌やダンスでだからストレートに表現できるというか。
これぞミュージカルの醍醐味!

…と言いたい気合いピスケ



冬に出会った2人は、春・夏・秋…と季節を共にめぐる。

出会った頃のトキメキ。
一緒にいる楽しさ。
この人と夢を追いかけていくのだという未来。

季節が進むにつれ、2人の親密さは増していく。


のに!


なのに〜〜〜!!!


いや本当、ステキなんだけど、ストーリーに散りばめられた題材とか、本当好きだし、ステキなんだけど!ステキなんだけど!!


私、ハピエン主義者なんだよ〜!!

頼むよ…ハッピーエンドで終わっておくれよ…愛で乗り越えようぜ…夢も愛もぜんぶぜんぶ叶えちゃおうぜ…

切ないよ…切なすぎるよ、そのif設定…
ifの世界にある幸せストーリー。
そしてそれが叶わないとわかっている2人の絡み合う視線。
未練を残しながら離れていく2人。

あああああああ切ない!
切ないにも程があるよーーー!!!

なんで!
芸術を愛する人たちは、こうも簡単に「方向性の違い」で道を別つようなコトをしてしまうのか!

もう本当切ない。
しあわせになっておくれよ…頼むよ…

いやしかし、たぶん2人は離れたからこそ、夢が叶っていったようにも思う…
ううう、でもしかし…でもしかし…

この切なさが、何とも大人でビターな雰囲気で、それはもう、やっぱりステキで。

はああああ……



個人的には、恋が盛り上がっていく前半部分が絶頂でした。
後半はわりとしんみり。
それはそれで好き。



歌になってしまうと普通の英語とは違ってなかなか聞き取りづらい上に、歌詞の単語1つで物語の意味が大きく違ってしまったりというコトもあるので、コレは日本語字幕でも見てみたい。
もしくは英語字幕でもよいから、とにかく歌詞の意味をちゃんと理解したい。
そうしたらまた、この作品の世界観にもっと深く入り込めるような気がします。


それにしても、よかったなあ、あのオープニング。
何度でも言っちゃいそう、よかったなあ。



そして日本でこの作品を観るなら、日比谷か舞浜イクスピアリだなあ。
特にイクスピアリの映画館の雰囲気とはすごくマッチしそう。
4月の一時帰国時にまだ上映していたら、日本でももう1度観たい〜!