クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!を観て来ました。
誰かこのコに、大人1人でアニメ映画を観に行くのは恥ずかしいから止めなって言ってあげて…!うう、妹くんにいっしょに行くのを拒否られた・・・毎年いっしょに行ってたじゃないの!
※以下、ネタバレ含むのでご注意あれ。
よかったよ。途中まで。
いや本当、途中までは素晴らしかった。言うことナシ。
劇場版クレヨンしんちゃん(劇しん)では珍しいミステリー系(ホラー系?)で、ドキドキしました。大人になった私がちょっと怖いと感じたくらいだから、もしかしたら小さい子は泣いちゃうかも。
胸をザワつかせるような演出は、上手いなあと思いました。これは「さすが劇しん!」と言えるだけのもの。
動画の動きなんかもすっごいスムーズで、行動なんかもリアルで。
不安がるみさえ(しんちゃんのママ)が、赤ちゃんのひまわり(しんちゃんの妹)をぎゅっと抱き締めるのとか、本当にその行動がリアルで感動モノでした。
ひろし(しんちゃんのパパ)の家族を想う心とかも好き。
野原一家の変わらない団結力が見れて、満足です。
カスカベ防衛隊(しんちゃんを含めた友人5人組)の活躍の場もあって、出演キャラが多いせいか画面の賑やかさは今まで以上じゃないかと。サンバをテーマにしているだけあって、音楽と相まって楽しげな雰囲気はピカイチかな。
が、よかったのははじめだけだってのが勿体無い。
超私見で申し訳ないけど、最近の質の低下を謳われている劇しんの中でも、最も未消化部分の多い映画だったと思います。
前半部分がすごくよかっただけに、ものすごい肩透かしをくらったカンジ。
「世界サンバ計画」っていうのは面白い発想なんだけど、その計画は一体何が目的で立てられたのさ。確かに今までの敵キャラも訳の分からないヤツは多かったけど、それでも曲りなりに信念を持った人たちばかりだったんだけどなあ。
いや本当、どうしちゃったのー?としか言えない。
ゲストのジャッキーが「ツンデレ」と書かれた服を着てたけど、ツンデレとかそういうある意味オタク用語はあまり使って欲しくないんだけどなあ。もえPはギリギリセーフなラインかなあ。
クレしんの何がスゴいって、普通の放送でも平気で同人誌とか言い出すのがスゴい。コスプレやフィギュア人形なんかも普通に出すし、他アニメとのパロディも多いしで、下手なオタク向けアニメより余程オタクに精通したアニメじゃない?ケロロ軍曹といい勝負ができるかと思う。いつか互いにコラボしそうで実はソレが楽しみ。
去年今年の映画監督をやっているムトウユージさんが手がける、普段のTV放送ワクでの演出とかオープニング曲の歌詞とか好きだけど、この人の演出は長編向きじゃないのでは・・・?
このままでは、劇しんの評価もドンドン下がっていっちゃうよー;なんていらない心配をしています。
オトナ帝国や戦国大合戦なんかの評価がすこぶる良くて、だからこそ比べられちゃう部分が多いので、来年は頑張ってその評価を塗り替えるだけのものを作ってほしいなあ。
・・・私が好きなのは、ヘンダーランドとブリブリ王国なんだけどねー。どうもマイナー感が否めません。面白いのにー。
来年に期待!です。