『聖人は微を見て以って萌を知り、端を見て以って末を知る』
聖人はかすかな兆候を見ただけで物事の動きを察知し、わずかな手がかりから物事の末を予見する。
昔、暴君の皇帝が箸を象牙で作らせた。それを見た重臣はひそかに恐れた。これでは、先が思いやられる。欲は欲をよび国を滅ぼすことを予見し、実際にそうなった。
私なんか明日の天気もわからない。
前に、女の子と食事に行っていて終電も近くなり、帰ると言わないから、
『ああ、これでいける!!』
確信してしばらくすると、右手を上げて、
『タクシー・・・』
何のことはない、電車ばかりに気をとられてタクシーという手段を忘れていた。不覚・・