ぽん太郎とは
健康食料作り重視の30代男。
築80年の訳有古民家に家族3人で移住。
古民家は仮住まいで、購入した山林で自給自足とセルフビルドを計画。
関東圏の一戸建て住宅売却も目標。
色々書いていきマウス。~(=^・・^)
そもそもなぜ田舎に移住したのか?

 

 

養蜂が自分にとって仕事としてどうなのか考えてみたい。

 

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結論

 

養蜂だけでも労働時間を増やせば生活出来る。

しかしやり方を工夫しないと決して高収入にはならない。

 

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これまでの私の状況

 

 

年数 : 群数

収穫量 : 一群当たり収穫量 : 一週間の概ねの作業時間

 

 

1年目 : 2群 

0kg : 0kg : 半日

 

2年目の早春に主にダニによって2群崩壊。他にも色々とダメダメだった。

 

2年目 : 2群(蜜を取れるのは2群(ただし少量)) 

20kg : 10kg : 半日

 

初めて蜜が採れた。少しましになった。

 

3年目 : 6群(蜜を取れるのは3群) 

45kg : 15kg : 1.5日

 

引っ越しと流蜜期が重なり作業の手数が少なかった。結構出来るようになったと調子に乗っていたが自分の力の足りなさを感じることも多かった。

 

4年目 : 5群(蜜を取れるのは3群) 

おそらく120kg位 : おそらく40kg : 1.5日

 

4年目にしてまともになってきた気がする。

 

ここまでの養蜂への現金コストを完全に回収してプラス転換出来た(今年取れた分までの蜂蜜を全て1kg=3000円で現金換算した場合)。

 

流蜜期の調整、ダニ、暑さ、分蜂、増群、スズメバチ等への対策と経験が出来てきた。

 

 

これまでの現金コスト概ね

 

蜂群8群購入 3x8=24万

巣箱、継箱 0.8x12=9.6万

巣枠、その他 10万位

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合計24+9.6+10=43.6万位

 

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現在、蜂数の多い群(強群)を内検(内部確認)するのに40分かかる。少ない群(中群or弱群)で25分位だ。

 

私の場合、蜂を出来るだけ潰さないように、慎重に作業するとこれ位時間がかかっている。

 

来年は8群運用を考えている。

8群が強群だとして、内検に40分x8=320分=6時間20分。

 

休憩や移動などを挟むと丸一日以上かかる可能性がある。とりあえず1日で終わると考えよう。

 

これに蜜の回収や道具の整備に係る時間を含めるともう1日分の作業になる。

 

商用にすると梱包発送や多少の取引のやりとりが発生すると思うのでさらに+半日で考えてみる。

 

なので3月~11月末位まで週2.5日は労働する必要がある。

 

自分が感じている技術的な伸びしろやこれまでの良い女王の育成結果を含めて考えて、1群あたり1年で40~50kg採れるとしてみる。

 

1群で50kgは天候や地域の花蜜の出具合にもよるが、技術的に低いハードルではないと思う。

 

私は一般的な養蜂家が行うような人工餌(液糖等)や人工花粉を使って群を急速に育成するようなことをしていない。

そしてなんらかのトラブルで強群としては機能しない場合もある。

 

しかし今年一群あたり40kgなので、50kgはその年の天候や花蜜の出具合にもよるが達成出来ると思う。

 

8群運用が機能したとして 50kgx8=400kg。40kgなら40kgx8=320kgだ。

一年で320~400kg蜂蜜が採れる計算だ。

 

非加熱の国産蜂蜜の最安値は概ね1kg=3000円だ。

非加熱の蜂蜜が良いとされるのは、蜂蜜の中の微生物や成分が加熱する際に失われてしまうためだ。

 

私の家では年に50kg位は自家消費する。飲料やお菓子作りや料理や返礼用に使う。

 

出来れば備蓄として次年度分50kgを保存したいので、年に100kgを自家消費すると仮定する。

 

400-100=300kg

 

つまり商品として使えるのは300kg位だ。

 

人工餌や人工花粉を使っていない点等で国内最安値よりは高く出来ると思うが、とりあえず1kg3000円で売れたと考える。

 

3000x300=900000円

 

この他に下記方法で収入に出来るかもしれない。

 

・増群した蜂群を売る

・蜂蜜を他の農産物と組み合わせたり、加工して売る

・体験サービスをする(養蜂体験等)

 

とりあえず週2.5日で年100万円利益+自家消費+備蓄と考えてみる。

 

現状では全く販売していないので週に1.5日使って1円も発生していない。

 

勤労世代の大人が、週に1.5日も1円も発生しない何かに費やすというのは自家消費があっても、中々なことだと思う。

 

私は週1日は子供と遊ぶ日だ。なので私が労働出来る時間は週6日だ。

 

お金の感覚は人それぞれだと思う。

 

あと1日作業を足して+利益100万円位が発生すると考えるとどうだろうか。

 

私の場合、一週間の労働可能時間の半分近くの2.5日を使って年100万というは、自家消費が沢山可能とはいえ、正直言ってコスト面では厳しい。

 

お金のことだけ考えると、普通に収入になりやすい自分の仕事をして蜂蜜を買えばいいじゃん、になってしまう。

 

土地によって採れる蜜の量には限度がある。

 

そのために分散して土地を賃貸または取得するコストを無視して、蜂蜜を売ることのみを主軸に置いて増群した場合で且、問題無くほぼ全て売れた場合で、週5日働いて250万円程度の収入+自家消費分なのではないだろうか。

 

 

解決策を考えてみる。

 

・技術的な向上で一群当たり70kg程度まで見込めるようにする

・通年で見た時に、より手抜き出来る維持管理を構築する

・他の農産物と組み合わせたり、加工して売る方法を具体的にする

・自家消費と備蓄がいっぱいあることや、蜂の飼育自体に、自分の中でもっと価値を持つ

・残りの3.5日で頑張って稼ぐからこれでいいんじゃあ!と開き直る

・12月~2月はほぼ作業が少ないので一年で均したら、週2日作業と考えてもう少し気を楽にする

 

増群して作業時間を増やして、考えられる枠の中で収入を増やすのは簡単だ。

 

しかし固定的な要因や収入でずっと時間を失うのは避けたい。

 

蜂の飼育自体は楽しい。

 

しかし群れによって個性があるとはいえ、ある程度の群数になると繰り返しの作業感が出てくる。

 

最終的にどうすれば良いか?

 

・技術的な向上で一群当たり70kg程度まで見込めるようにする

・通年で見た時に、より手抜き出来る維持管理を構築する

・他の農産物と組み合わせたり、加工して売る方法を具体的にする

 

上記改善点を組み合わせてうまい具合になんとかしてみる。

とりあえず来年は少し増群してみようと思う。

 

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結論

 

養蜂だけでも労働時間を増やせば生活出来る。

しかしやり方を工夫しないと決して高収入にはならない。

 

※私の技術・やり方・状況によるので他の方にどの位当てはまるかは分からない。


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居ないと思うがこの記事を見て養蜂始めようと思う方へ注意点

 

・糞害や分蜂騒ぎやスズメバチの多数飛来は近所迷惑になる可能性が結構あるので40m四方は何もないところでやった方が周りに影響が少ない。蜂の通り道になると時期にもよるが、結構遠くても糞がかなり落ちる。

 

・記事内容は土地の賃貸、取得のコストについては省いている。

 

・人によっては何度も刺されるとアナフィラキシー症状が出る可能性がある。

 

・細かい労働感については言及していないが、肉体的に楽ではない。重い、夏は暑い、痛い等の危険要素もある。

 

・蜂を潰さないように作業することは神経を使う。

 

楽しい嬉しい点とこれら両方考慮する必要があると思う。