前回の八百津橋の東のたもとに鎮座する川神神社です。
川神神社境内入口。
鳥居の左右に川神神社と金刀比羅神社の二社の社標が立っているが、岐阜県神社庁のHPではこの場所を川神神社(かわのかみじんじゃ)として紹介しているのでタイトルはそれに従った。
また後で触れる通り棟札も川神神社の方が古いものが残っているようだ。
入口と境内の配置が変わっていて、鳥居をくぐると目の前が本殿となっている。
通常のように(?)拝殿前から参拝しようとすると、境内に入ってすぐ右に曲がらないといけない。
境内の形も道路と川に挟まれて三角形のやや窮屈なものとなっている。
西側からの神社全景。こちら側には入口がない。
境内西側から。狭い敷地にいろいろ詰め込んでいる。
手前の常夜燈は文政五年(1822)のもの。
その他庚申塔、御嶽講の碑?と役行者像など。
やや小ぶりな狛犬。紀元二千六百年(1940)、作者不明
本殿…と呼ぶのか、三柱の祭神を祀る祠。
どの祠がどの神社かは不明だが、下記の三社が祀られている。
川神神社…瀬織津比売之命
金刀比羅神社…大物主命
津島神社…須佐之男命
由緒が書かれた遷座記念碑。読みづらくてすいません。
創建は不明ながら、川神神社には宝永七年(1710)、金刀比羅神社には文化四年(1807)に遷座した際の棟札が残る。
津島神社は町内の辻に建てられていたものを、今回(平成二年)の遷座で境内に移したとのこと。
現在地への遷座以前にも、旧社地が兼山発電所を建設する際の浸水域となったため、昭和十二年に一段高台へ遷座している(現在の境内から北西約40mの位置)。
その境内が今度は新八百津橋を建設するために再度移転となり、平成二年にこちらへ遷座した。
川神神社は言うまでもなく、金刀比羅神社も漁師や船乗りなど水に関係する人々に信仰される神様なので、いかにも川湊の町らしい神社という感じがする。