七尾市街の目の前に浮かぶ能登島。
すぐ近くにありながら、かつては船でしか行き来ができない場所でしたが、1982年に島の南端に能登島大橋が完成し車での往来が可能になりました。
ということで本土側の能登島大橋ロードパークからスタート。
能登島大橋の長さは1㎞をわずかに超える1,050mとなっている。
船を通すために橋の中央を持ち上げており、一番高い所で24.24mある。
またこの角度だと分かりにくいが中央は支間長も109.5mと他と比べて大きく取られている。
なだらかな曲線を描いて島と本土を結ぶ。これは「かもめが大空に翼を広げた姿を表している。」とのこと。
本土側の橋の下をくぐる。結構低い。
橋をくぐった先の茂みの中には、能登島大橋を記念するモニュメントがひっそりとたたずんでいた。
モニュメントは橋の基礎に使われたのと同一の鉄パイプを並べたもの。
中央に橋の概要が書かれ、そのほか各部位の銘板6枚が設置されている。
能登島大橋の説明板。
ちなみにここでは総事業費を46億円としているが、現地にある別の看板では55億円となっていた。
後者の方が新しい数字のようなので、完成後の費用も含んでいるのかもしれない。
Wikipediaによると開通時は当然ながら有料橋で、普通車の往復で1,740円と走行距離を考えるとなかなかの料金だったようだ。
もちろんそれまでのフェリーによる往来に比べれば格段に手軽で、費用もむしろ安くなったのかもしれないが。
その後1998年に無料化されている。
橋を渡って能登島側のたもとへ。(ホントは先にこちらを訪れたが記事の都合上逆にしています)
ズームだとかなり高低差があるように写って迫力がある。
北には次回紹介するツインブリッジのとの主塔の影が見える。
風速20m/sで通行止めとなるため、橋の入り口にはゲートが設置されている。
面白かったのが橋の島側に設けられた通行台数を計るカウンター。
同じものがもう一つの島の入口となるツインブリッジのとにも設置されている。
ほとんどの人が車で島へ入るだろうから、二つの橋の数字を足せば来島者(車)の実数がほぼ正確にわかるわけだ。
そんなもん分かってどうするって話ではあるけれど、個人的には離島の特性を活かしたすごく面白い仕掛けだと思う。
グラフとかにして公開してくれないだろうか。
親柱は四基とも同じデザインで、島の形かと思ったら船をイメージしているという。
「能登島大橋 昭和五十七年三月完成」「のとじまおおはし」が両岸に一基ずつ。
最後に、ツインブリッジのとから見た能登島大橋。