白鳥神社 (新城市塩瀬宮平) | 手当次第

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気になる所にいってみる

作手の道の駅から20分ほど、塩瀬集落の白鳥神社です。
ここは最高ですよ。
 

 
まわりくどいことはナシでいきなりお写真。
 
なんと、流れ橋で川を渡って参拝という素晴らしいシチュエーション!
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数年前、たまたま通りかかって衝撃を受けたこの神社。
最近何度か通りかかった際は桁が岸に積まれて渡れない状態が続いていて、このまま撤去されてしまうのかと心配していましたがまだ無事なようです。
 
正面から。真ん中のロープは流出防止のためと思われます。
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幅はちょうど両足分くらいはありますが、手すりがないのでやっぱりちょっとビビる。
なにより真ん中に近づくにつれて板がたわむ感覚がハッキリ伝わってくるのがなんとも…最高です。
 
子供の頃ならこの上で手押し相撲デスマッチだな。
 
途中の橋脚の上から上流の眺め。
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渡り切ってもう一枚。
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想像ですが、昔は橋がなくて禊代わりに必ず水に浸からなければ境内へ入れないようになっていたのではないでしょうか。
 
試練(?)を終えて、晴れやかな気持ちで神前へ。
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白鳥神社の社標には大正九年、「石工 藤原菊三郎」の銘。
鳥居横の灯篭は「寛政元歳」(1789年)と刻まれていました。
 
鳥居も文政五年(1822)の年代物。
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銘もあり、「當國新城住石工(以下判読できず)」。
また額束に直接「…大明神 …三神」と神名が刻んでありましたがこれも読めず。
 
社殿はあっさりした現代風のもの。
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狛犬。大正七年、「岡崎 石工 酒井孫兵エ刻」。
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ここで孫兵衛狛犬に出会えるとは思わなかったが、あんまり「らしくない」ような気もする。
 
拝殿向かって左には近くから集められたであろう石仏や祠が並んでいます。
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判るものでは水神、山神を祀ったもののようです。
祠は屋敷神を祀っていたものかな。
古いものでは享保十三年(1729)というのが見えましたが、他にもあるかもしれません。
 
境内入り口の看板。
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白鳥神社は新城市内、特に作手周辺に多く祀られていますが、ここ塩瀬の白鳥神社は応永二年(1395)創建と伝えられるとのこと。
 
新城の城主も参拝したとのことですが、それが本当なら市街から離れた山中にわざわざ足を向かわせるほどに当時は知られた神社だったということになります。
鳥居や灯篭がなかなか古いのも信仰を集めていたためでしょうか。
 
 
この神社の素晴らしさは何より環境に尽きます。
やっぱり境内というのは本来「異界」だという考えがあって、川という分かりやすい境界の向こう側へ神を祀ったのではないでしょうか。
 
一応200mほど上流で対岸に渡って横から境内へ入ることもできますが、足腰が健康であればぜひ冒頭の流れ橋を渡ってみて欲しいです。