神明宮 (西尾市東幡豆町郷中) | 手当次第

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気になる所にいってみる

現在の西尾市東端にあたる鹿川(ししかわ)集落の神明宮です。
 

 
入り口。鳥居の手前のものはいちおう神門とみていいんでしょうか。
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鳥居は昭和18年建立、「形原町 石工 杉山喜平治」の銘。
 
拝殿まで階段で登っていく。「やはり神社と言えばコレ」という感じがする。
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狛犬。昭和3年、作者不明。前足がちょっと見慣れない感じ。
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拝殿、本殿ともにちゃんと(?)木造です。本殿横の祠は天王神社。イメージ 4
 
突然ですが僕は写真中央の拝殿と一段高い本殿の間の建物、幣殿というにはちょっとセコいこの部分がミョーに好きです。
ここに限らず斜面に建つ神社にはだいたいコレがありますが、この無理矢理建てた感じがすごく好き。
今度こういう立地の神社へ行ったらぜひ見てみて下さい。
 
拝殿向かって手前右側の手水舎と水盤。
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手前は天保年間(1831~45)製、奥は明治41年「岡嵜門前町 石工 神谷■■」の銘。
 
同じく拝殿向かって右の境内社。
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木札を見ると「稲荷大明神社」と「南無梵天… 青面金剛童子」とありました。
 
拝殿向かって左隣りの護国神社。
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もう一社、さらに左手(西)へいったところに秋葉社が祀られています。
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手前の秋葉灯篭は文化14年(1817)建立のもの。
 
 
神明宮の由緒は『愛知県幡豆町誌』によると、創立は大宝年間(701~4)というが残る棟札では読めるもので承応(1652~55)以降のものが数枚あるとのこと。
末社に春日社、津島社、白山社、竈社が挙げられていますが、紹介した通り津島社=天王神社以外は現在見当たりませんでした。
 
また鹿川の地名の起源を、「三ヶ根山からの支流が分かれて鹿の角に似ているため」と紹介していました。
 

おまけ。
 
境内には鹿川の昔話を伝える看板があります。
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もっと「おはなし」っぽいバージョンはこちらから読むことができます。
 
こういうのって、まぁ言っちゃえばどこかで聞いたようなお話だったりするんですが、こうやって具体的な場所に結びついていると、「やっぱり昔なにかあったのかなぁ」と想像がふくらんで楽しいですね。