新城市大野の街の北側から宇連川へ注ぐ滝です。
桐谷は対岸の字名。
当初の目的はここに架かっている吊り橋でした。
存在は知っていたものの左岸の151号線からは全く見えず、前々から気になっていたのです。
主塔。
銘板などはなく詳細は不明ながら、ヤレ具合がイイ感じに景色に溶け込んでいる。
しかし何より橋のたもとから見える滝が良かった。
滝は荒沢不動明王として祀られています。
残念ながら現在は鳥居から先は立ち入り禁止となっています。
不動滝の由緒書き。
鳳来寺の開基とされる利修仙人ゆかりの場所となっています。
不動明王が祀られたのは明和3年(1766)。
江戸時代にはここに「桐谷の渡し」があったそうで、看板には難所と書かれていますが、この日は鏡のように静かな水面でした。
今では上流にも下流にもダムがあるので昔とは川の姿が違っているのかもしれません。
滝から対岸の風景もいい。
左岸には階段があり、崖の上の151号線まで出られるようになっています。
左岸側入り口。
鳥居の影には秋葉街道の道標が残っています。
下の方は埋まっていますが「右 あき… 左 ほう…」と秋葉道と鳳来道を案内しています。
建立は享保3年(1718)とありました。
もう一枚の看板。
これからの時期(5~6月)だともっと水量があって迫力ある姿がみられるかも。
桐谷の側も含めて静かでいい場所だったので、151号線を通る機会があったら立ち寄ってみて下さい。おススメ。
おまけ。
桐谷の集落で見つけた白内障のカーブミラー。
ここまで全面が曇ってるのは珍しい気がする。