桐谷の不動滝から天神山の上に鎮座する菅原神社へ向かいます。
石段の両脇に菅原神社の赤い幟が並ぶ。
個人的なことを言うと、この先の湯谷温泉の手前にある愛宕神社とゴッチャになっています。
151号線から見える、山の上まで幟が続く参道の印象が似てるんだよなー。
分かる人います?
ふもとに鳥居と拝殿?があります。鳥居は昭和40年建立。
また道標を兼ねていたと思われる嘉永元年(1848)の灯篭も残っています。
竿のくびれが強く笠も薄いのでとてもシャープな見た目。
大野の地図。菅原神社は北東(右上)にある。
本殿までの石段は191段あるそうです。
角度が結構急なので本気で手すりをつかみながら登ります。
向かって左側から坂道でも登れるようになっているので、そっちの方がおすすめ。
特に下りは。
登り切って、山上の境内。
本殿前の灯篭は弘化3年(1846)建立。なんか肌がきれい。
扁額には熊野山、天満宮、八幡宮とあります。
また側面には奉納された龍の飾りが掲げられています。
浜松の方が奉納したようですが、こういうのなんて呼ぶんでしょう?
蔵とかにある鏝絵(こてえ)のように見えますが、壁に直接ではなく後から取り付けています。
また、向かって右奥には境内社の秋葉社が祀られています。
祠の前の灯篭は宝暦8年(1758)。
秋葉道沿いにあるだけに古くから秋葉信仰が広まっていたようです。
天神山の説明書き。
当初は鬼門防護として祀られたとの言い伝えがあり、慶安年中(1648~51)の創始ともいいますが、正確な創始年代は不明。
境内社には秋葉社の他に金毘羅社も祀られているようです。
『八名郡誌』によると祭神は菅原道真、誉田別命 、伊邪那美命。
その他、境内社として古止阿幾神社というのが記載されていますが、詳細不明。
明治6年に一度廃却されて、明治8年に再度許可を得たとのこと。
(追記:古止阿幾=琴秋で琴平社と秋葉社を合わせた名称かもしれません)
境内から。
ここから大野を見下ろすと、街の護りとして建てられたと言われるのが分かる気がします。